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October 30, 2004

月と地震

新潟県中越地震から1週間。被災された方々は避難生活の疲れがピークに達しているようだ。避難所や車内ではゆっくり眠れもしないだろう。東京都や神奈川県、千葉県あたりが、あいているビジネスホテルでも借り上げて、2,3日ゆっくり過ごせるようにできないだろうか。各県、バス1台分30人くらいずつを、毎日つれてくれば、一日100人くらいがゆっくりできるわけで…。

今の私にできることは募金くらいだから、わずかながら協力させていただいた。避難されている方々には、ぜひ健康に気をつけていただきたいと思う。そして、どうか希望を失わないで。

ところで地震の前日だったか、会社帰りにふとあるビルを見上げると、とても大きな丸い月がビルの窓に映っていた。驚いて月を探したら、満月ではなかったが、円に近い月が見えた。そして地震。5日後になるおととい見た月は、満月だった。

そこで思い出したのが長野県中部地震だ。当時、私は2つほど山を越えた場所に住んでいて、震度4-5くらいの地震を何度も体験した。その時は確か満月だったように思う。その後、大きな地震のたびに月に注目していたのだが、かなりの確率で満月の前後に地震が起こっていた。阪神大震災の時も、やはり満月だったようだ。以来、私は月の引力と地震には関係があると勝手に仮説を立てていた。

最近、それを裏付けるような研究成果が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と日本の防災科学技術研究所(NIED)の研究チームによって発表された。[地球潮汐が地震の引き金に](WIRED NEWS),[月の引力が地震発生の引き金に 防災科研など発表](asahi.com)。

同じことを考えている人がいるとは驚いたが、研究していてくれてとても嬉しい。この研究によれば、地震の引き金になるのが月の引力だということだから、地震のエネルギーがたまり、そろそろ起こりそうだということさえわかれば(そこが難しそうだが)、発生は満月か新月の前後など、かなり日にちが絞られることにならないだろうか。地震予知法の確立へ今後の研究の進展に期待したい。

追記:地震と月例の関係を示すサイトを発見! みんなそう思ってたんですねえ

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October 24, 2004

新潟地震

 昨日、新潟で震度6強の地震があった。加速度は1000ガルと阪神大震災より大きかったらしい。新潟では家が倒壊し、道路は陥落、ガス漏れも、水道管破裂もと大変な事態になっている。夜も更けて冷えてくるのに、毛布も少ないまま、学校の校庭のテントで夜を過ごすご老人もいるとのニュースを見ると、やりきれなくなる。自衛隊も出動し、救援体制も整ってきたが、あの道路の状況では救援物資を届けるのも大変だろう。まだまだ余震が続いているし、雨のあとだから、今後、さらに被害が大きくなる可能性もある。復旧には時間がかかりそうだ。

今年は天災の多い年だ。台風、噴火、地震と天災オンパレード。個人が受けた被害には、国や自治体からの公的補助はなかなか出ないと聞くが、なんとかならないだろうか。今年それをしたら財政的に大変だろうけど…。

さて、政府の対応はというと、がっかりというか、やはりというか、小泉首相は東京国際映画祭からすぐには帰ってこなかったようだ(asahi.com)。地震発生直後に予定されていた挨拶は仕方がないにしても、鑑賞を予定していただけの映画の舞台挨拶のほうが、地震で揺られている人よりも優先されるというのかと…。さすがWTCに航空機が突っ込んだ時、子供たちと絵本を読み続けたブッシュの友人である。最近はブッシュの遊説で名前を連呼されているらしいし(nikkei.co.jp)、仲のよさ炸裂中。大統領選はブッシュが僅差で勝ちそうな雰囲気のようだし、日米の国民が「やれやれ」とため息をつく日々が、まだまだ続くのかも。

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October 17, 2004

小泉政権と同じ??

 ビデオに撮っていた第3回討論会をようやく見た。
 ブッシュは経済問題になると、相変わらずケリーの減税反対、増税賛成の投票履歴ばかり取り上げて、ケリーも途中から苦笑していた。それしか突っ込むところはないのか? 
 ケリーがチェイニーの娘の件を取り上げたのはさすがに驚いた。これについてはチェイニー夫妻が怒っているようだ。米国民の反応はどうなのだろうか。

 論戦としてはケリーの勝ちだと思う。同性愛問題は(チェイニー関連の失言?もあったけど)相当思いやりをこめて語っている感じがしたし、米国内の細かい問題はわからないが、ブッシュの貧困層に冷たい税制で、貧しい家の子供たちが苦しんでいることは本当のようだし。マスコミも同じ考えだったようで、終わったあと、ブッシュ陣営のスポークスマンに対し、記者たちが「一回くらい勝たないとまずいんじゃないの」という質問を投げかけていたのには笑った。直後の世論調査でも、CNNやCBSの調査ではかなりの大差で、共和党寄りのABCですら、1ポイント差でケリーの勝ちと出ていた。

 そうはいっても、ブッシュになるような予感がする。電子投票サイトでもケリーは追い上げてはいるが、まだ差は大きい。米国で勤めたことがある知人にも聞いてみたが、党内で強い対抗馬がいなかった大統領は勝利するんだそうだ。おもちゃ屋のマスクもケリーよりブッシュのほうが売れているようだし。(これはおちょくりやすいからではないかという気がするのだが)

 ところで小泉首相や武部幹事長がブッシュに肩入れしている。小泉首相はただ親しいのが理由のようだが、一国の首相が、どっちが勝ってほしいなんていうもんじゃないのでは? 武部幹事長のほうはケリーの北朝鮮2国間協議発言を理由に、「ブッシュ大統領でないと困る」と発言したという。前の記事で触れているように、2国間協議は私も問題だと思うけど、それを調整するのが外交であり政府なのでは。もし、ケリーになったら、一体どうするつもりなんだろう。 

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October 13, 2004

米大統領選フリーク

デットヒートを続ける米大統領選挙にはまっている。あまりにブッシュやその政権の人々がわかりやすいのと、どうか再選しないで欲しいのとあいまって、毎日ニュースチェックが欠かせない。

 無線まで使った(かもしれない)のにブッシュが大惨敗したとされる第1回の直接対決は残念ながら見逃してしまったが、第2回対決は休日ということもあり生で見た。中身はないけれど話しぶりは意味なく力強いブッシュと、難点もあるが減税でも医療でもそこそこ及第点の主張を続けるケリー。内容的はケリーに軍配だろう。米世論調査で5分の評価だったと聞いて、ええっ?って思ったけど、歩き回って話すスタイルの第2回では、ブッシュが大またで歩いてうまくアピールしていたのに対し、長身のケリーは足の長さとスペースがあわなくてヨタヨタした感じがしたのがその理由なんじゃないかと睨んでいる。ジョージのブログによればお約束の英文法間違いも多々あったらしいのにねえ。

 個人的な焦点は、やはり9.11からイラク戦争までの行動の是非だろう。リチャード・クラークの「爆弾証言」によれば、ブッシュ政権はクリントンが引継ぎでアルカイダに注意しろといったのに、テロを防ごうともしていなかった。さらにボブ・ウッドワードの「攻撃計画」によれば、イラクはテロとは関係ないといわれていたのに、攻撃計画立案を命じ戦争へとどんどん突き進んでいった。(これらの本については、間に合えば大統領選までにきちんと感想を書きたい)
 先日、大量破壊兵器の存在を調べていた米調査団が開戦前に備蓄はなかったと結論を下したが、第2回のディベートでは、イラクに行って初めて大量破壊兵器がないことが判明したなどと弁明する始末。大量破壊兵器が存在するというのが戦争の前提では? 前提が適当だったのにケリーが優柔不断だというのはちゃんちゃらおかしい。

 ケリーの主張も完璧ではないと思う。北朝鮮問題を2国間で解決するというのはどうだろう。クリントン時代と違い、今、北朝鮮との2国間で意味があるのは中国であって、米国ではないのでは? ケリーは第1回ディベートで北朝鮮が6,7個核兵器を持っているなんて断言していて驚いた。もっとも第2回では、1個は確実で、もっと持っている可能性があるというふうに修正していたけどね。

 それにケリー(民主党)になると、日本には都合が悪いことも多くなると言われている。外交政策、経済政策、エネルギー政策その他もろもろで。確かに日本にとって失われた10年といわれる90年代の大半はクリントン政権だった。この間、日米自動車協議、半導体協議、フィルム問題と、経済摩擦がきつかったのは事実だ。後半は日本経済がますます落ち込んで、それどころではなくなったけれど、思い返すと本当によくなかったなあ(笑)。ケリーになったら日本など歯牙にもかけず、中国や北朝鮮と交渉しそうだ。

 まあそれでも、できるならブッシュの続投は勘弁してほしいと思っている。平和じゃないことがどれだけストレスであるか、もう十分学んだから。世界中でひとつも戦争のなかった時代はないかもしれないが、テロリストは撲滅しないで、逆にテロ対策を利用して、関係ない国と(いくら悪辣な専制君主の国といっても)戦争する方向に持っていく超大国はいらないというのが、東洋の片隅の"リベラル"な一市民の思いである。

 さて、第3回ディベートはもう明日(米国時間ではもう今日)。どうなるのか楽しみ。やっぱりブッシュが勝つのかなあ…。ビデオセットしようっと。

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October 03, 2004

東京原発

映画「東京原発」
製作:「東京原発」フィルムパートナーズ
監督・脚本:山川 元
出演:役所広司 岸辺一徳 吉田日出子など
http://www.genpatsu.bsr.jp/

映画館で見ようと思っていた「東京原発」をようやくレンタルDVDで見た。上映館が少なく、職場から遠かったし、上映期間も短かったので見そびれていたのだ。感想を一言でいえば、期待通りとても面白く、よい意味で裏切られた映画だった。

「東京に原発を誘致する」
役所広司演じる東京都知事が局長会議で宣言するところからこの映画が始まる。
誘致して「原子力コージェネ」をするという。原子炉用の冷却水は地域熱供給向けの熱へと転換することで冷やすから海沿いである必要はない。どうやって導管を敷設するんだ?あの大量の熱を使いきれるの?という疑問もわくがまったく不可能ではないだろうから、まあよしとして。

突然の出来事に、副知事や局長は戸惑うが、原子力を誘致する自治体にもたらされるさまざまな優遇が、財政難の東京都を救うと知事はいうのだ。

原発賛成派、反対派の説明が延々と続くのだが、知事が東京のために福島や新潟に原子力を押し付けていいのかと主張する。
「原発がいやなら電気なんか使うな!」
このセリフがお見事だ。まさしくその通りだから。

この映画で説明される原子力のさまざまな問題には、多少事実と異なる点もあるし、後半の核ジャックの話は、現実的にはこんなことは起きないと思うけど、それよりもこの映画が突きつけたのは、エネルギー問題をみんな人ごとみたいに考えていていいのかという点だ。

今、原油価格が高騰し、石油危機寸前の状態になっている。石油に伴ってガスや石炭、そしてウランの価格もあがっている。これはイラク戦争の影響があるだろうし、わざと上げているんじゃないのという感じもするが(ハリバートンとか、メジャーとか儲けてそうだし)、一方で、需要面で中国がエネルギー消費大国になってきて、資源の消費量が地球規模で増加していることは事実だろう。このままでいけばエネルギー枯渇の時代は本当にやってきそうだ。じゃあ、そのとき日本はどうしたらいいのか。

それにしても原子力なんて重いテーマを映画で取り上げるのは大変だっただろう。異常にセンシティブな問題だし、どうやっても体制批判になるからだ。マスコミの扱いの小ささ、上映館の少なさ、上映期間の短さはきっとそれが原因。それでもこれを製作したスタッフと俳優陣の気概を感じられずにはいられない。

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