月と地震
新潟県中越地震から1週間。被災された方々は避難生活の疲れがピークに達しているようだ。避難所や車内ではゆっくり眠れもしないだろう。東京都や神奈川県、千葉県あたりが、あいているビジネスホテルでも借り上げて、2,3日ゆっくり過ごせるようにできないだろうか。各県、バス1台分30人くらいずつを、毎日つれてくれば、一日100人くらいがゆっくりできるわけで…。
今の私にできることは募金くらいだから、わずかながら協力させていただいた。避難されている方々には、ぜひ健康に気をつけていただきたいと思う。そして、どうか希望を失わないで。
ところで地震の前日だったか、会社帰りにふとあるビルを見上げると、とても大きな丸い月がビルの窓に映っていた。驚いて月を探したら、満月ではなかったが、円に近い月が見えた。そして地震。5日後になるおととい見た月は、満月だった。
そこで思い出したのが長野県中部地震だ。当時、私は2つほど山を越えた場所に住んでいて、震度4-5くらいの地震を何度も体験した。その時は確か満月だったように思う。その後、大きな地震のたびに月に注目していたのだが、かなりの確率で満月の前後に地震が起こっていた。阪神大震災の時も、やはり満月だったようだ。以来、私は月の引力と地震には関係があると勝手に仮説を立てていた。
最近、それを裏付けるような研究成果が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と日本の防災科学技術研究所(NIED)の研究チームによって発表された。[地球潮汐が地震の引き金に](WIRED NEWS),[月の引力が地震発生の引き金に 防災科研など発表](asahi.com)。
同じことを考えている人がいるとは驚いたが、研究していてくれてとても嬉しい。この研究によれば、地震の引き金になるのが月の引力だということだから、地震のエネルギーがたまり、そろそろ起こりそうだということさえわかれば(そこが難しそうだが)、発生は満月か新月の前後など、かなり日にちが絞られることにならないだろうか。地震予知法の確立へ今後の研究の進展に期待したい。
追記:地震と月例の関係を示すサイトを発見! みんなそう思ってたんですねえ