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October 03, 2004

東京原発

映画「東京原発」
製作:「東京原発」フィルムパートナーズ
監督・脚本:山川 元
出演:役所広司 岸辺一徳 吉田日出子など
http://www.genpatsu.bsr.jp/

映画館で見ようと思っていた「東京原発」をようやくレンタルDVDで見た。上映館が少なく、職場から遠かったし、上映期間も短かったので見そびれていたのだ。感想を一言でいえば、期待通りとても面白く、よい意味で裏切られた映画だった。

「東京に原発を誘致する」
役所広司演じる東京都知事が局長会議で宣言するところからこの映画が始まる。
誘致して「原子力コージェネ」をするという。原子炉用の冷却水は地域熱供給向けの熱へと転換することで冷やすから海沿いである必要はない。どうやって導管を敷設するんだ?あの大量の熱を使いきれるの?という疑問もわくがまったく不可能ではないだろうから、まあよしとして。

突然の出来事に、副知事や局長は戸惑うが、原子力を誘致する自治体にもたらされるさまざまな優遇が、財政難の東京都を救うと知事はいうのだ。

原発賛成派、反対派の説明が延々と続くのだが、知事が東京のために福島や新潟に原子力を押し付けていいのかと主張する。
「原発がいやなら電気なんか使うな!」
このセリフがお見事だ。まさしくその通りだから。

この映画で説明される原子力のさまざまな問題には、多少事実と異なる点もあるし、後半の核ジャックの話は、現実的にはこんなことは起きないと思うけど、それよりもこの映画が突きつけたのは、エネルギー問題をみんな人ごとみたいに考えていていいのかという点だ。

今、原油価格が高騰し、石油危機寸前の状態になっている。石油に伴ってガスや石炭、そしてウランの価格もあがっている。これはイラク戦争の影響があるだろうし、わざと上げているんじゃないのという感じもするが(ハリバートンとか、メジャーとか儲けてそうだし)、一方で、需要面で中国がエネルギー消費大国になってきて、資源の消費量が地球規模で増加していることは事実だろう。このままでいけばエネルギー枯渇の時代は本当にやってきそうだ。じゃあ、そのとき日本はどうしたらいいのか。

それにしても原子力なんて重いテーマを映画で取り上げるのは大変だっただろう。異常にセンシティブな問題だし、どうやっても体制批判になるからだ。マスコミの扱いの小ささ、上映館の少なさ、上映期間の短さはきっとそれが原因。それでもこれを製作したスタッフと俳優陣の気概を感じられずにはいられない。

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弓木さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
確かに劇場で見る映画としては弱いかも。前半は会議室ですし、後半の核ジャックも、コメディー仕立てといってももっとハードにできたでしょうね。ただ低予算だったらしいので、仕方ないかなと思います。
エネルギー問題、本当に難しいですね。今こそ、きちんと冷静に考えていく必要があるように思います。日本の場合、エネルギーだけでなくて、すべてにおいてかもしれませんが。

Posted by: Jin | October 03, 2004 at 01:57 PM

初めまして、弓木といいます。『東京原発』、僕は映画館で観ました。正直言うと、映画としては弱いかな…と。どうせなら、もっとキツーくやってもよかった。ジャック少年がいかにもアホで、物語を損なってたと思います。
しかしドラマは別として、エネルギー問題の教材としてはよかった。その製作者の意欲は買います。「宇宙に棄てれば?」「でもそれってあの宇宙開発事業団が…」のやり取りは笑えました。
きっとエネルギー問題は、なにか根本的な転回がないとどうにもなりませんね。技術偏重社会じたいを見直すか、ナノテクや常温元素転換みたいな「SF的」解決を捜し出すか…。
今のままでは、人類は、あと二百年もつかどうか。子供たちが未来に絶望するのもむべなるかな、です。

Posted by: 弓木暁火 | October 03, 2004 at 04:04 AM

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DVDで役所広司、段田安則、岸辺一徳、吉田日出子、平田 満、出演の「東京原発」を観ました。 ●ストーリー 押しの強さと派手なパフォーマンスで、都民の支持を得てきた天馬東京都知事(役所広司)は、津田副知事(段田安則)、佐伯政策報道室長(田山涼成)、石川都市計画局長(菅原大吉)、大野財務局長(岸部一徳)、泉環境局長(吉田日出子)、笠岡産業労働局長(平田満)の6人を臨時緊急会議に召集し、その席上で切迫した財政の再建のために、東京に原子力発電所を誘致すると言い出し、この突然の爆弾発言にその場に収..... [Read More]

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