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November 05, 2004

勝利への執念

米大統領選挙はケリーの敗北宣言で終わった。エドワーズは最後まで戦うことを進言したが、ケリーは泥沼化を避けるため敗北を認めることにしたらしい。米国大統領選挙は前回見たとおり、敗北宣言したほうが負け。その後、どんな真実が出てこようとだ。もしこれが本当のことでも。

前回も今回も共通しているのは、民主党のあきらめのよさと、共和党の汚さ。今回は前回を踏まえた選挙戦を展開していたはずで、民主党は共和党を圧倒する数を取れなければ、徹底した管理選挙と国民の半数から嫌われようが票を最後まで数える根性が必要だったのに、それを放棄してしまった。それが潔いというのは、ずいぶん、ええかっこしいだ。

結局のところ、今回の民主党敗北はそこにあると思う。何しろ、私が民主党敗北を確信したのは大統領選挙の朝のブッシュの姿である。テレビでは、大統領ともあろうものが、大統領選当日に、有権者に訴えている姿を伝えていたのである。日本では確か当日の選挙活動は禁止されているはずだが、米国にはそんな法律はないらしい。ブッシュはホワイトハウスにもカメラを入れていた。テレビ番組はちょっと揶揄気味だったけど、私は「あ、これはまずい」と思った。

なにせ、一方のケリーは伝統よろしく、ケネディーも食べたというオイスターバーで家族と一緒にのんきに昼食(?)をとっていたので。縁起を担いだそうだけど、ブッシュの必死さとは対照的だ。これから投票に行く人もいるというのに。

選挙戦にもそれが表れている。ソースは忘れてしまったのだが、この一連の大統領選挙の報道の中で、ブッシュの選挙参謀カール・ローブがブッシュの遊説原稿を、各土地にあわせたものにきめ細かく作り変えていたというレポートがあった。その土地の歴史も行政問題もうまく入れ込んでいて、そのきめ細かさに民主党陣営は舌をまいたという。カール・ローブについては、悪いうわさも多いが、民主党陣営より勝利への執念があったということについては誰も疑う者はないだろう。

エドワーズの「もう少し待とう、票は最後まで数える」という演説は大変良かった。4年前の件があったんだから、説得の仕方によっては共和党支持の人だって待ってくれると思うから。勝利への執念は、ケリーより、たたき上げのエドワーズのほうがあったと思う。エドワーズの演説はわかりやすい英語だったし、カリスマ性もあったので、最初からエドワーズを候補にすべきだったかもしれないというのが、私の周囲の感想だ。

日本にとっては民主党でなくて良かったっていう考え方には一応賛成する。民主党は日本軽視が伝統だから。でも、正直言って、朝鮮戦争特需じゃあるまいし、今の日本に、平和がなくて経済の発展があるだろうか――という疑問も残るんですよ。もちろん民主党になったからって、平和になるとはいえないけど。もう、ブッシュがこの4年間で世界平和を実現してくれること(元に戻すこと?)を祈るばかりです。

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