« インファナル・アフェア3部作 | Main | iPod nano »

October 24, 2005

TBS、フジテレビにみる通信と放送の融合

もう4年以上前なのだが、NHKに勤める人にどうしてインターネットでニュース配信をしないのかと聞いたことがある。BBCだってABCだってCNNだってやってるんだから、やったらいいのにと。

当時はまだ、こんなにブロードバンドが普及していなかったが、欧米の放送事業者は文字ベースや短いニュースクリップなどでニュース配信を始めていたし、それはかなりの充実度だった。日本から見ようとすると、回線の問題でほとんど見られないことが多かったけど。

NHKの人によれば、インターネットを積極的に活用したいが、民放がNHKが肥大化するといって反対するらしかった。当時、総務省でもこんな議論が行われていた。しかし、インターネットで世の中が大きく変わっている時に、なぜそれに対応しようとしないのか。視聴者が求めているものをなぜ提供しないのか。民放はなぜ反対するのか。私には全く理解できなかった。

その後、NHKも細々とニュース配信を始めたが、今もBBCなどに比べたらかなり貧弱なものにとどまっている。

一方、民放のHPも、番組紹介とその要約にとどまっている。結局、NHKにダメだといった手前、自分たちでもできなかったということだろうか。それとも時代感覚がなかったのか。

だから私には、TBSやフジテレビに仕掛けられたネット業界からの買収の動きは、この放送業界の体質が招いているように思えるのだ。

読売の報道を読んだ限りでは、楽天が思いもよらないような素晴らしい提案をしているとは思えないが、たとえ素晴らしい提案だったとしても、TBSはそこに乗ることはできないんじゃないかと思う。インターネットは情報の無料化や広告の低価格化を招き、放送局の屋台骨を解体するかもしれないからだ。コンテンツがあるといっても著作権問題は複雑だ。

しかし、もし、4,5年前からインターネットを積極的に活用するつもりで、まずNHKに走らせておけば、著作権問題もある程度解決しただろうし、少しのタイムラグで広告戦略も描くことができ、今頃は買収される側ではなくて、する側になっていたんじゃないだろうか。

公共電波を割り当てられているテレビ局が、楽天という一ネット商店街に買収されるというのはどうかと思うし、大体、テレビ局が上場する必要があるのかどうかもわからないのだが(地上デジタルで資金が必要だったのか?)、フジテレビやTBSに突きつけられたネットとの融合は、「今まで何やってたのか」っていう社会の要求だと思う。

インターネットに限らず、視聴者を無視しているなあと思うのは、デジタル放送の双方向性がダイヤルアップだったり、CNNみたいなニュース専門チャンネルが(朝日ニュースターとか、NNNノンストップニュースとかはあるが)今だないことなどもあげられる。これを機に、これらもぜひ改善してもらいたい。

|

« インファナル・アフェア3部作 | Main | iPod nano »

ニュース」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29180/6541946

Listed below are links to weblogs that reference TBS、フジテレビにみる通信と放送の融合:

» 「通信と放送の融合」の本質 [Go Ahead]
楽天の動きを契機にまた「通信と放送の融合」というキーワードがメデ ィアをにぎわわせている。この動きは「融合」という言葉で錯覚しやす いが本質的には「消費者属性情報を誰が握り、広告宣伝費と販売促進費 という大きなマネーフローを誰がどのように握るか?」という....... [Read More]

Tracked on October 28, 2005 at 09:29 PM

« インファナル・アフェア3部作 | Main | iPod nano »