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June 03, 2007

サミットは温暖化が議題らしい

6日からドイツのハイリゲンダムで行われる予定の主要国首脳会議(G8)に向けて、参加各国の温暖化防止政策の発表が相次いでいる。温暖化対策は、排出権取引などの金融商品や原子力を含めた環境技術がある意味ビジネスチャンスになることもあり、特に欧州は進めたいみたいなんだが。

<EU>
CO2排出量を2020年までに1990年比20%削減する目標を決定。アメリカや中国、インドが参加するなら30%削減するそうだ。

EUの発表
http://www.eu2007.de/en/News/Press_Releases/March/0309BKER.html

BBC EU agrees renewable energy target
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/6433503.stm


<イギリス>
EUの中でもイギリスは最もストイックである。CO2排出量を1990年レベルから、2050年までに60%、2020年までに26-32%削減するという「気候変動法案」を国会に提出しているらしい。ブレアの最後の人気取りかもしれないが。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=15591

<日本>
温暖化問題は常に欧州が先導してきているが、技術的な実力は対GDP比のエネルギー効率は世界一(厳密にいうと香港が一番だけども)の日本にあると思う。でも、アメリカの顔色をうかがって、どうしても及び腰なんだよね。京都議定書のお約束、6%カットなんて絶望的だしね。

とはいえ、日本が今から乾いた雑巾を絞るような努力をして6%削減したとしても、お隣の国では、CO2どころかSO2もNOXも煤塵もバンバン撒き散らしているわけで、そんでもって黄砂もとんでくるわ、光化学スモッグが発生するわの大騒ぎになっている。ということで日本の提案は「美しい星50」。しかし、この幼い感じのネーミング、なんとかならないのかと。

21世紀環境立国計画、別名(?)「美しい星50」は2050年までに世界のCO2排出量を現状から半減させようという計画だ。
http://www.env.go.jp/guide/info/21c_ens/index.html

あと、日本人には一人1日1kgのCO2削減目標が課せられる。(1kgって結構きついんですけど…)

<米国>
ブレアが温暖化対策に参加するよう、ブッシュになんども電話をかけたらしいが、その成果かどうかはともかく、先日、温暖化対策を発表した。2008年中に中国やインドも含めた排出量削減目標をつくるという話らしい。この秋にも第一回会合を開きたいそうだ。

ワシントンポスト Bush Proposes Talks on Warming
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/05/31/AR2007053100934.html?hpid=topnews

産経 ポスト京都枠組みに意欲 初の国際提案で米大統領
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070602/usa070602004.htm

しかしいきなり欧州から非難されている。

日経 EU、米の温暖化対策を批判「削減義務への言及ない」
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20070601D2M0102V01.html

これにはアメリカも反論。

日経 米、温暖化対策で「欧州方式」と距離
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20070601D2M0100I01.html
「それぞれの国の個別の事情を勘案しなければならない」。アメリカの事情っつうのは、自動車社会だからってことかなあ。

まとめると対策の強弱としては英>EU>日本>米というところだろう。サミット前のこれらの動きの意味合いというか、内情というのは東京新聞の記事のようなことだろう。

東京新聞 米国 サミット前 温暖化対策提案 主導権奪取乗り出す
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007060202020910.html


とはいえAPECでもゆるゆるながら温暖化対策を宣言。
フジサンケイビジネスi APECエネルギー相会合 省エネ目標、設定で合意 温暖化対策「宣言」へ
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200705300033a.nwc


私としては環境問題を担当していたこともあり、地球環境問題には以前から関心も高かった。しかし最近、あまりにも世界中で地球温暖化が問題だといいはじめ、まじめに議論されているだけに、だんだん疑問が生じてきた。

IPCCでは「気候システムに温暖化が起こっていると断定するとともに、人為起源の温室効果ガスの増加
が温暖化の原因とほぼ断定。」しているわけだが
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=9125&hou_id=7993

何しろNASAのえらい人もこんなことを言っているらしいし。

時事 地球温暖化問題を軽視?=NASA局長発言が物議-米
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007060100826

米公共放送のインタビューで、「地球温暖化の傾向があるのは疑いない」としながらも、「われわれが取り組まなければならない問題と言えるのかどうかは確信が持てない」と語った。また、気候の変化を阻止しようという試みは、人間の力を超えていると述べるとともに、現在の気候が全人類にとって本当に最適かどうかも分からないとの考えを明らかにした。

科学者の人たちの話を聞くと、温暖化は人為的なものと断定している人もいれば、いや、まだ科学はそこまでわかっていないから断定できないという人もいて、本当のところはよくわからないのだ。もしかしたら温暖化は、人間にはどうしようもないことなのかもしれなくて、CO2削減より、それに対応するすべを考えたほうが合理的かもしれないのだ。まあ、アメリカの共和党みたいな言い方なんだけども。

だけど、IPCCという国際的な研究組織が人為的といっているわけだし、いずれにせよ、化石燃料も限りがありそうで、温暖化対策に取り組めば、新しいエネルギーが開発されたり、化石エネルギーの使用量が減ったりするので損はないとは思うのだが。

ゴアのコンサートも着々と進んでいるようだ。YMOも復活するらしい。
http://www.daily.co.jp/gossip/2007/05/29/0000357927.shtml


科学的根拠はともかく、冒頭にも書いたけど、地球温暖化論議の裏側に、いろいろな思惑が見え隠れするのが少々気になるのだ。途上国側からみると、これまでも援助を受けていたかもしれないけど、その援助の用途が温暖化によって絞られてしまうってことにもなりかねないし。というわけで田中宇氏からも引用してみる。私だけがそう思っているわけでもないというだけだが。

田中宇 地球温暖化の国際政治学
http://tanakanews.com/070227warming.htm

地球温暖化問題も、このピンはね作戦の一つである。発展途上国は、これから工業化して発展する際に二酸化炭素を多く排出する。先進国は、すでに産業の中心がサービスや金融、ハイテクなど、二酸化炭素の排出が比較的少ない産業になっているし、省エネ技術も進んでいる。温暖化対策として二酸化炭素の排出が世界的に規制され、排出が多い途上国は、排出が少ない先進国に金を払って排出権を買う必要がある。日本や欧州は、ハイテク技術を途上国に売って儲けることもできる。発展途上国は、先進国から新たな税金を取り立てられるようなものである。

PS.かなり書き直しました。最初の投稿時、猛烈に眠くて中途半端になってしまったので。

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