お友達が助けてくれるwww
NHKスペシャル「ライスショック」。魚沼産コシヒカリを売るネット米屋と知り合いなもので、気にしてみてみた。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071014.html#
第一回の今回は、世界でコシヒカリが作られていて、日本のコメ市場開放を虎視眈々と狙っているという話なんだけど、まあアメリカ米とか台湾米とかを日本に売りたいそうで、でも日本の最高品である新潟産の米が売れなくて台湾に売るという本末転倒な事態になっているっていうことだ。
で、パソコンで遊びながら見ていたんで、誰だったかわからないが、研究者だか評論家がでてきて言い放ったことが「お友達を作ろう」だ。ひとつの国が売ってくれなくても、全部の国から買えなくなることは考えづらい。だからちゃんとお友達関係を作っておけば売ってくれるから自由化すればいいっていう話らしいんだけどね。
そっか、お友達を作っておけばいいんだ。アメリカもオーストラリアも中国も台湾もいいお友達になろうね~~ってアホですか?。
日独伊3国同盟で第二次世界大戦をしていたとき、ドイツやイタリアが食料支援してくれましたかね?彼らは正式にお友達ですよね。え?時代が違うから大丈夫って???
じゃあエネルギーはどうですか? 西側が開発していたロシアの石油・ガス田開発は、ロシアの国営会社にほとんど権益が巻き上げられた。こういう資源の国有化は中東でもアフリカでも中南米でも起きている。それは石油がとても重要な戦略物資だからなんだけど、食料も十分戦略物資だ。エネルギーを見てもわかるように、自由貿易体制なんて崩れやすいもの。今の体制が永続的に続くって信じられるとは、なんてのんきな人なんだ。
日本の食料自給率40%を支えるのはコメだって知ってる? しかも先進国では世界一、自給率が低い。あのスイスでさえ49%あるんだから。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyuuritsu/013.html
さすがにこの人以外でコメントした、大学の先生と内橋克人さんは、明確に反対していた。コメは戦略物資だからきちんと守るべきで、他の先進国もやりすぎるくらいやっている。大体、食料を自由化する理由は産業界の要求からではあるが、世界で稼げる企業は数社しかないし、そこがいつまで稼げるのか。いつまでも稼げると思っているのか。稼げなくなったとき、日本はどこから食料を調達するのか、とね。
これが真っ当な考え方だと思うよ。しっかり国民を支えられる国として友人を作るべきで、最初から頼っていたら足元を見られるだけだ。
国民が苦しみ国土が荒れても企業さえ残ればいいっていう、新自由主義信奉者はもう退場してほしい。日本人のうち、何人がその恩恵にあずかれるっていうんだよ。
農家の労働不足とかというのは、ネットカフェ難民を連れて行けば解決するんじゃないだろうか。賃金は高くないけど、田舎なら食料には困らないし、住居費もただ同然のところだってある。ネットが使える環境さえあれば、農家の人が面倒だと思われるネット販売とかだってやってあげることだってできる。新潟ならば2時間もあれば東京にこれるし、楽しみもなくなるわけじゃない。田舎でお金をためて、東京で再起を果たしてもいい。
まあとにかく日本人だからおコメ食べよう。新米の季節なんだし、いろいろ試すと結構楽しい。せっかく日本に住んでいるんだから日本のよさを楽しまなくちゃね。
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