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January 09, 2008

ヒラリー、涙は女の最強の武器ってことを証明

投票日前日に涙を見せたヒラリーが、ニューハンプシャーを制したようだ。
CNN Clinton and McCain the comeback kids
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/01/08/nh.main/index.html?eref=rss_topstories

世論調査では10ポイント以上、差をつけてオバマだったのに、ヒラリーの涙にやられた。どぶ板も利いただろうけど、あの涙は大きかったよね。涙は女の武器ってのは世界共通らしい。男性はないちゃいけないらしい。あと、世論調査はまったく当てにならない(苦笑)。

この涙が効いたのは多分、女性に対してだ。私が「ヒラリーかわいそう」と思ったように、多分、ニューハンプシャーの女性票がヒラリーに入ったんだと思う。って、全部根拠のない想像だけど、テレビでもそういってたからそうなんだろう。

ヒラリーは楽勝と思っていたのにアイオワでやられて、それだけでギリギリな感じでかわいそうだったからね。女性がのし上がろうとすると男性とは全く違う巨大なプレッシャーがかかるから、ヒラリーが今成し遂げようとしていることがどれだけ大変なことかは、私だけでなく、女性全員がわかっていると思う。だから、ニューハンプシャーの女性陣も、同じ女性としてヒラリーを助けてやるか、って気持ちになったに違いないのだ。

でも、である。

前のエントリでも書いたように、ヒラリーの経歴は、履歴書としては平凡だ。履歴書に書けないであろうファーストレディーが特別なのだ。それはしかし経験だろうか? ビルと結婚していなかったら、彼女は大統領候補になれただろうか。

確かに、ビルが大統領時代、ヒラリーのほうが忙しいと娘のチェルシーが言っていたらしいし、実際にバリバリがんばっていただろう。その意味で、経験がないとは言わない。

でも自ら大きなプレッシャーの中に立ち、米国民3億人、そして世界の60億人の生活を見る度胸があるだろうか。ま、あるかもしれないな(苦笑)それを言ったらオバマだってあるかどうかわからないし。

それに、ヒラリーの涙って、女性たちから大きなプレッシャーに立ち向かうことについて聞かれたときだったんだよね。しかも答えが確か「この国がダメになっていくのをみていられない」だった。そこで涙ぐんだのだ。

そのときひねくれものの私が思ったのは「確かにそうだけど、大統領があなたじゃなくてもいいんだけど(もち、ブッシュ以外で)」だったんだけど。米大統領職はすごく大きなプレッシャーを受けると思うんで、そんなことで泣いている場合じゃないだろ。どうせ泣くならうれし涙にしてほしい。

アイオワで負けたあと、ビル・クリントンが「オバマの言っていることは御伽噺だ」と非難しているのも気に入らないね。前大統領が、大統領経験者が、候補者を非難すべきなんだろうか。いくら妻が立候補しているとはいえ、だ。本当はオバマの演説に関心しているくせにと思ってしまう(妄想かも)。

と、文句は言っても、勝ったあとのヒラリーの演説は、肩の力が抜け、おごりが消えていてよかったと思う。しかし、オバマのほうが演説はやはりうまいし、もっというとビルのオバマ非難もうまかったんだけど。

それはさておき、ヒラリーは1992年のビル・クリントンと同じ「カムバックキッド」だと報じられた。ビルの時はニューハンプシャーでも2位に甘んじ(といってもその前が女問題ですったもんだだけど)、その次で勝ったんだけどね。そしてそこにはヒラリーの献身的な活躍ぶりがあったわけだ。共和党もカムバックしたマケインなので、これで流れは変わるかもしれない―――?

AFP時事より
http://www.afpbb.com/article/politics/2333428/2503429

ニューハンプシャー州は1996年の共和党予備選で、最有力候補ボブ・ドール(Bob Dole)氏ではなくパット・ブキャナン(Pat Buchanan)氏を選出するなど、全米の趨勢とは異なる結果が出ることで知られる。

あ、そうですか(苦笑)。じゃあ、ヒラリー、まだ気が抜けないね。涙作戦のあとは、エレガント作戦でどうですか? もう、オバマ攻撃作戦はだめだと思うよ。

それより、マケインの奥さんが美人なのには驚いた。それは米流時評さんのところでお楽しみください。

米流時評
民主クリントン 共和マケイン逆転勝利
http://beiryu2.exblog.jp/6926806/

追記:ヒラリー、自分でも言ってる。

Hillary Clinton: my teary moment won me New Hampshire
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/us_elections/article3160177.ece

まあ、これで、もう少しやわらかい人になってくれればいいんですけどね。
あと日本にもやさしくね。

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