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January 29, 2008

ケネディ、オバマ支持を表明

大統領選というのはなんと面白いものだろうか。まるで、映画を見ているようなシーンが続々と出てくるのだ。それはちょっとうらやましいくらい、心が高揚するシーンである。

そう思わせたのは、エドワード・ケネディと、JFKの娘キャロラインがオバマを推薦すると発表した、その会見だ。

NYT Kennedy Calls Obama ‘New Generation of Leadership’
http://www.nytimes.com/2008/01/28/us/politics/28cnd-dems.html?scp=3&sq=kennedy&st=nyt
ワシントンポスト Kennedy Endorsement Gives Obama Key Boost
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/01/28/AR2008012801482.html?nav=rss_email/components

エドワードは演説でこう言った。(NYTより)

“It is time again for a new generation of leadership,” Mr. Kennedy said, speaking over a crowd of cheering supporters here at American University. “It is time now for Barack Obama.”
「新しい世代のリーダーが求められる時が来た」。ケネディは聴衆に向かってこう言った。「バラク・オバマの時が」

“We, too, want a president who appeals to the hopes of those who still believe in the American dream and those around the world who still believe in the American ideal and who can lift our spirits and make us believe again,” Mr. Kennedy said. “I’ve found that candidate and I think you have, too.”
「われわれは希望を与えてくれる大統領を求めている。アメリカンドリームやアメリカの理想がまだ存在していると信じさせてくれる人物を。われわれの精神を高め、もう一度それを信じさせる人を」。
ケネディは言う。「私は見つけた。君たちもそうだろう?」

CNNでダイジェスト映像が見られる。CNN,グッジョブ。
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/01/28/kennedy.obama/index.html?eref=rss_topstories#cnnSTCVideo
http://edition.cnn.com/video/#/video/politics/2008/01/28/kennedy.obama.endorsement.cnn?iref=mpvideosview

まるで映画を見ているような感じ。たぶん、JFKのときと同じ高揚感。ケネディ家というのは伝統的に演説がうまいんだと思う。オバマがかすむほど、エドワードの演説が力強い。

いうまでもないが、ケネディ家はアメリカにとって特別の一家だ。王家のようだが、希望であり悲劇でもある。エドワードの演説はもちろん、JFKがアメリカンドリームを象徴する大統領であったことを背景に、今、オバマがその人物であると言っているわけだ。オバマはJFKの再来だと。

サウスカロライナのオバマの勝利が、黒人対白人という人種問題にされかけていたときに、ケネディが「希望」で後押しする、というのは、とてもよくできたシナリオだ。JFKを連想させ、もともとのオバマの存在意義である「希望」を思い出させたのだ。

ケネディの登場はオバマにとって大きなサポートであり、スーパーチューズデーを前に、オバマ巻き返しの狼煙があがったともいえるだろう。

一方で、大統領候補のエドワーズはまだ、この大統領選を続けるそうだ。

ケネディの支援とエドワーズの継続。この2つを考えると、ヒラリー包囲網ができてきているのではないかと思う。サウスカロライナの票を見るとわかるのだが、ヒラリーは白人票をエドワーズに奪われている。エドワーズが地元ということを差し引いても、白人票で勝てたのは高齢者のところだけというのは痛い。ヒラリーを当選させたくないという何らかの力が働いているように思える。

さらに冷静にみると、エドワードとキャロラインというJFK系はオバマを支持しているが、ロバート・ケネディ家はヒラリーをまだサポートしている。これはたぶん、ケネディ家のリスク分散だろう。エドワードも演説の中で「民主党の大統領候補がヒラリーになっても、エドワーズになっても、私は熱い支援を送る」と、エクスキューズしているし。

そんなわけで、ケネディ家というスーパースターが登場した大統領選。エンターテイメント業界は脚本家協会のストでアカデミー賞すら開催が怪しいが、映画などいらないほど、今回の大統領選は役者ぞろいだ。誰かがストの長期化は大統領選に集中させるための陰謀ではといっていたが、本当にそうかもしれない。


ちょっと長いけど、youtubeよりケネディの演説 

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Comments

YSBEEさん、こんばんわ。コメントありがとうございます。

トラックバックしていただいたエントリを読み、とても感銘しておりました。そちらにコメントしようと思っていたのですが。

オバマの演説は毎回すばらしいのですね。正直申し上げて、英語はあまり得意ではないので、演説を聞いてもなんとなくしかわからないのです。これを機に英語が上達するといいのですが、それも時間がかかるので(苦笑)、いろいろまた教えてください。

今回のケネディ家の決断には感動を覚えました。なかなかJFKの再来であるとは言いづらいと思いますし、そもそもケネディ家は民主党の大統領候補選びには口を出すのを控えていたと思うのですが、ここは言わざるをえなかったのでしょう。だってクリントン家が、この素晴らしい才能をつぶそうとしているのですから。私はこれはヒラリーの指令じゃないかと思っていますが、もしかしたらビルの自爆テロだったりするかもしれませんね。

Posted by: jin | January 29, 2008 at 10:39 PM

Jinさん、こんばんは。
今回の選挙は、オバマのスピーチで毎回泣かせてもらってます。感涙。
いくらスピーチライターがいるのがわかっていても
「本気」の迫力が伝わるので、毎回忘れていた「感動」を味わわせてもらってますよ。

ケネディの支持表明は、キャロラインがNYTの日曜版に載せるというので、系列のCNNが土曜にすでに伝えていたし、テッド爺さんの方は先に支持表明のメールが来ていたので(一応爺さまの支援メンバー)凄い味方がついたとホクホクしてたんですが、いざ今朝テレビの実況で見たら、やはりじわんときてしまいました。

このオバマのスピーチは、そのうち全部まとめて本になるんじゃないですかね。毎回最高です。共和党の御用チャンネル、FOXニュースの解説者までベタほめですよ。
来年はせひともオバマの大統領就任演説を聞きたいと、願をかけてます。

Posted by: 米流時評 ysbee | January 29, 2008 at 08:21 PM

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Tracked on January 29, 2008 at 08:28 PM

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