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February 16, 2008

オバマの経済政策の真っ当ぶり

オバマの経済政策が発表されたらしい。

Obama's Economic Policy Address at the Janesville GM Assembly Plant
http://my.barackobama.com/page/community/post/samgrahamfelsen/Cmzm

ひとつひとつ読むのも面倒なので(だから英語が上達しないんじゃ…)、JMMの冷泉彰彦さんのメルマガより一部引用。

 そのオバマの経済政策ですが、内容的には非常にキメの細かいものになっています。例えば、サブプライムローンの破綻問題ですが、ヒラリーが「不動産ローン企業」を悪者扱いして被害者である借り主には「自宅の差し押さえを三ヶ月猶予する」と言っている一方で、オバマは公的資金でのストレートな借り主救済は全く言わないのです。その代わりにどういう言い方をしているのかというと、被害者は減税で救済する一方で、悪徳な過剰与信をする業者を徹底的に追及するというのです。例えば、破産法の修正に関しても、とにかく破産者を救えとは言わないで、過大な医療費負担のために破産に追い込まれた人間は別枠で救済するという絞り込みをしています。

 その反対に、前向きなことにはカネを使うというのです。例えば、橋梁の老朽化などの社会インフラ整備だとか、大学の学費高騰に対処した減税であるとか、とにかく「可哀想な人は公的資金で救え」というのはなく、理由があって前向きなことには景気対策としてカネをかけるが、それは「理を通す」ような形でキチンと絞り込むというのです。雇用創出も、単にアメリカの雇用を守れというスローガンではなく、グリーン・ジョブの創出という形で、これからの環境ビジネスを立ち上げることを連邦として支援して、その上で雇用を創ってゆく、とにかく言い方として実に巧妙なのです。そして、その言い方が、繰り返し言い続けてきた「希望」というメッセージに見事に重なってくる仕掛けだと言っていいでしょう。
JMM http://ryumurakami.jmm.co.jp/

健康保険については、ヒラリーのほうがいいと思う。国民皆保険は必要だと思うし。負担はあるが、戦争にあれだけ資金使えるならできるような気がする。負担っていってもブッシュが導入した高所得者減税を廃止して、その分を国民皆保険の原資とする考えのようだからね。ただ、これを言うからヒラリーは「社会主義者」って言われるんだけど、何が悪い? そう言っているヤツって、外国のことを何も知らないんじゃないの? 現実的にはお金もないんで、オバマが提唱する、入っていない人だけの国民保険政策のほうがいいんだろうなとは思うけど。

サブプライム被害者についてはオバマのほうがリーズナブルだと思う。だってサブプライムな人たちが住んでいる家って日本人からみたらいい家なんだもの。もちろん、日本よりずっと安いわけだけど、それだって給料の半分以上がローンみたいなローンの組み方していたら、それは日本だったら分不相応といわれまっせ。だから、3ヶ月猶予するとかという対症療法よりも、貸す側を取り締まるほうが、理にかなっていると思う。3ヶ月猶予したって、払えないものは払えないしね。でも貸すほうを取り締まると、貸し渋りがすごくなりそうな予感もするな。日本の中小企業が困っているようにね。

オバマの経済政策は、冷泉さんも「理を通す」というとおり、特効薬じゃないけど、アメリカ経済を真っ当にしていく力はあると思う。ヒラリーはサブプライムを見ても対症療法の政策が多いように思うし。それが経済のセオリーなのかもしれないけどね。

もうひとつ「溜池通信」の中の「かんべえ(吉崎達彦)さんの不規則発言」より
http://tameike.net/comments.htm#new

○「オバマメモ」なるものが流出している。2月6日付の選挙予測データのことだ。スーパーチューズデー以降、6月7日、プエルトリコに至るまでの予備選後半の日程が並んでいて、オバマ陣営、ヒラリー陣営双方の予想得票が比較してある。最後は1647対1580となり、これにスーパーデリゲートを加算して、オバマが勝つという方程式になっているようだ。

○この数字を見る限り、オバマ選対の戦略性はきわめて高い。大きな州はヒラリーに取られるだろうが、小さな州を大差で拾いつつ、全体としてはキッチリ逆転するという構図を描いている。選挙運動のやり方はアマチュア的に見えるけれども、全体の指揮をとっている連中はきわめて優秀なのだろう。

ここでも、オバマの参謀の優秀さが指摘されているわけだ。

オバマの選対本部長はデビッド・プロウフェ(?)さんらしい。
東京財団 2008年米国大統領選挙主要候補者の選対本部・政策アドバイザー人名録より
http://www.tkfd.or.jp/research/sub1.php?id=46

David Plouffe
 Obama選対本部の選対本部長。2004年民主党大統領候補指名争いではRichardGephardtの選挙キャンペーンの上級顧問を務めたが、Gephardtの次席補佐官であった経歴をもつ。2000年大統領選挙では民主党下院選挙キャンペーン委員会(DCCC)のエグゼクティブ・ディレクターに就任。現在、コンサルティング企業AKP Mediaのパートナー。同社は2004年イリノイ州選出連邦上院議員選挙でObamaのメディア戦略を担当。

さて、共和党のほうだが、「溜池通信」レポートの中にも、共和党保守の心として
http://tameike.net/pdfs7/tame384.PDF

 これでは誰を選んだものか、彼らの悩みは深い。心から応援できそうな候補者は、ブッシュ政権とともに沈んでしまったり、ジョージ・アレン前上院議員のように2006 年中間選挙で落選してしまっている。自信喪失気味の共和党にとって、2008 年の大統領候補指名は「自分探しの旅」といった色合いがある。 悩んだ末の結論は、「反・保守」のマッケインということになりそうだ。保守派としては、満を持して送り出したブッシュが散々な評価となった後だけに、この結論を渋々ながら受け入れるのだろう。ただし、彼らが必死でマッケインを応援する可能性もないではない。それは民主党の候補者が、彼らが大嫌いなヒラリー・クリントンとなる場合である。

とあり、先ほどの「不規則発言」の中には

○ふと思ったのですが、仮にマッケイン陣営にカール・ローブがいたならば、「オープン・プライマリーの州で共和党員を動員し、民主党予備選でヒラリーに投票させる」作戦を発動するかもしれませんね。共和党にとっては、戦う相手はオバマよりヒラリーの方がいいし、少なくとも戦いが長引けば、その分民主党が消耗する。まだまだ、先は長いのかも。

とある。共和党が何が何でも勝とうと思ったらこれくらいのことしそうだ。まあ信念の人と呼ばれるマケインがそんな姑息な手を使えばのことだが。

しかし共和党の中にもオバマファンがいるらしいので、それがうまくいくかどうかはわからないわけだけど。

あ、なんかブッシュが18日に正式にマケインを支持するらしいっす。

ヤフー・毎日 ブッシュ元大統領がマケイン氏支持表明へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000026-mai-int
微妙に迷惑だろうな。マケイン。

追記:あ、これパパブッシュでしたね。勘違いしてました。デブヤがアフリカでどうやって支持表明するんだよと自分にツッコミを入れてみる。いずれにせよブッシュ家に応援されるっていうのは、いいことなのかどうか・・・。まあ、真性保守なる人々の説得材料にはなるのかなあ?

★2008年11月3日追記
オバマの政策を検索されて、こちらに来られる方が多いみたいなんですが、これ、2月の記事なので、もう少し深堀りされたい方はこちらをご覧ください。

オバマとマケインと日本
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/09/post-2fdf.html


★2009年2月7日追記
オバマの経済政策、大丈夫なんすかね?というエントリ書きました。

閉じていくアメリカ
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2009/02/post-e3d2.html

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