北京五輪不支持宣言
東京脱力新聞→野口健→ユイガドクソンさんでたどり着いた映像なわけだが(東京脱力新聞で見たけど)、これはひどい。2006年の映像なのだが、ダライ・ラマに会いに行こうとするチベット人を狙い撃ちしている。しかも外国人の面前で平気で行っているのだ。
映像をみて絶句してしまった。なんと粗野で、心がない行為なのだろうか。国境を超えようとしたからという理由はつくかもしれないが、外国人の前で平気で銃殺し、しかもチベットのときと同じく、このときも事実を否定していたらしい。旧東ドイツのベルリンの壁の前で撃たれた人々と同じ絶望感が漂ってくる。共産主義というのはなぜ、こうなのか。こんな国が、本当にオリンピックを開催するのだろうか。
こんなに心から喜べないオリンピックは初めてだ。歴史をさかのぼれば休戦が前提の「平和の祭典」で、国内だから良しとばかりに、チベットや東トルキスタンの弾圧に走る。それが横暴と非難され、その理由である「人権侵害」とは何かが理解できず、ただ急成長する自分たちをうらやましがっているのだと思っている。そしてメンツを保ちたいからと、聖火リレーを他国でも仕切り、他国民を殴り、リレー続行を強いる。さらには開会式に参加しろと圧力をかける。まるで中国が世界の王となったかのようなわがままぶりだ。
成功させたいと必死なのはわかるが、祭典というのは強いて人を呼ぶものではない。喜んで来てもらうものなのだ。来る来ないは自由なのだ。しかも中国政府はオリンピック開催中、他国の選手でも中国国内の法律に従えと、自由な発言を封じるつもりらしい。中国政府は自由という概念すらわからないのだろう。
私は今回のオリンピックはボイコットされるべきだと思う。選手にはとても申し訳ない。だが例えば北京五輪で金メダルを取ったとしても、オリンピックを契機に悲劇が起きたとしたら、それを心から喜べるだろうか。喜べるとしたら、私たちはその選手を尊敬し歓迎できるだろうか。
選手には世界選手権もある。でもチベットの人たちには人権すらないのだ。
ただボイコットしたからって状況が好転するというわけではないだろう。ではどうすればいいのか。どうしたら中国がもう少しだけでいいから人権や自由という概念のわかる普通の国になってくれるのだろうか。その方策がわからなくて、世界が困っているというのが現実だろう。
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Comments
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