ビタートークでオバマぶちぎれ?
あまりの泥仕合に米大統領選もどうでもよくなってきたんだけど、久々にオバマVSヒラリーの討論会があったんで、とりあえず情報を集めてみた。
討論会の前に行われた座談会(?)で、オバマがめずらしくヒラリーに怒ったらしい。
共同 恥を知れ、ヒラリー 失言追及にオバマ氏憤慨
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/CO2008041501000169.html?C=S
恥を知れか〜。ヒラリーもオバマに言ってましたねえ(苦笑)。で、17日に行われた討論会でも、オバマがヒラリー陣営の戦術を批判したらしい。
討論会の模様はこちらから
http://www.nytimes.com/interactive/2008/04/16/us/politics/20080416_DEBATE_GRAPHIC.html#video
日経 クリントン氏決め手なし、民主・公開討論会
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080418AT2M1702C17042008.html
討論会ではオバマも余裕があった模様だが、いずれにせよオバマがどうして怒っているかといえば、ヒラリーがオバマの失言「ビター」を取り上げて、しつこく攻撃しているから。ビターって苦いって意味もあるんだけど、辛いとか根に持っているとか、厳しいとかそういう意味のほうが強く、この場合は、根に持っているというほうの意味で使ったようだ。
AFP オバマ氏、白人労働者層の気持ちを逆なでする発言を弁明
http://www.afpbb.com/article/politics/2377601/2828351
さらに、「彼らが恨みがましい感情を抱くことに驚きを感じない。彼らは不満を表現するために銃や宗教に依存し、異なる考えを持つ者、移民政策、貿易自由化などに反感を抱いている」と断言した。
いや〜見事な失言で(苦笑)。「恨みがましい」がビターらしいんだけども、それで銃や宗教に依存しているとは言えないだろ。オバマも失言だと言っているが、討論会を見ていても、あまり意見は変えていなさそうだ。オバマの言いたいことは、経済が好調で、みんなが気楽な暮らしをしていれば、キリスト教右派みたいなところに走んないし、移民にも寛大になるだろうってことだと思うけど。銃のほうはよくわからないけど、アメリカ人の実感としてそんなこともあるのかなと思う。まあ、言わなくてもいいことかなと思うけどね。
で、これをヒラリーが「人を見下したエリート主義」って攻撃している。どの口が言うって感じだが。あと宗教や銃についても反論している。子供の頃、パパから銃の使い方を習ったわ、なんて言っているらしい。そうですか。パパ、共和党員だもんね。
それで大きく支持率が下がっているようだ。
時事 オバマ氏、失言で苦戦=クリントン氏が20ポイント上回る−米ペンシルベニア州
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008041600522
【ワシントン16日時事】米大統領選の民主党予備選が22日に行われるペンシルベニア州での最新の世論調査で、ヒラリー・クリントン上院議員が最大20ポイントの差をつけてバラク・オバマ上院議員をリードした。オバマ氏は「労働者が生活苦から銃に頼る」などとした失言が響き、苦戦しているもようだ。
ふ〜ん。世論調査というのはほとんど、傾向しかあたらない訳だけど、ほかの調査ではヒラリーが詰められているようなんだよね。もともとペンシルベニアはヒラリーの強い土地なんだけど、ヒラリーのほうも「ボスニアの嘘」とかで支持率落としていたから。だからビター失言を必死で攻撃材料にしていたわけで、それで引き離せたとしたらおめでとうございます。
←これは本日現在のペンシルベニア世論調査まとめ。オバマが抜いたという調査もあるが、これまでの事例を考えるとあまり信用できないと思われ。
オバマったら、正直に「失言はこれが初めてじゃないし、これからもするだろう」なんて言ってて、私はそれくらいの人のほうが好きなんだが、アメリカ人がヒラリーみたいに人の揚げ足取れる人が大統領になってほしいなら、別にそれでいいです。
だけど沖縄が返ってきたのも、白人労働者がやっていた繊維業が、日本の繊維にやられたおかげで、それを守るのと引き換えにってところがあったそうで。だから置いてけぼりになっている白人労働者がかわいそうなんだか、かわいそうじゃないんだか、保護されているんだかなんだかわからない。
手嶋×阿部 「米大統領選を100倍楽しむ方法」 トークイベント4
http://www.ryuichiteshima.com/news/another/talk_event_20080115_4.htm
手嶋 大統領選挙中の“公約”が、日米の経済関係にはね返ることもありました。古くは佐藤栄作政権のもとで起きた、沖縄返還交渉と日本の繊維産業の自主規制問題ですね。
阿部 「ナワ(沖縄)とイト(繊維)」と言われたニクソン政権との“バーター取引”ですね。先日亡くなった故宮沢喜一氏が通産相だった時、佐藤首相がいわば頭越しに密使若泉敬氏を渡米させ、キッシンジャー補佐官との交渉で、沖縄返還を実現するために国内の繊維産業の輸出自主規制をのんだことがありました。
手嶋 これが1968年の大統領選挙でニクソン陣営が打ち出した「南部戦略」といわれるものです。当時、ニクソン候補は、保守的な南部の民主党票を共和党に取り込むため、繊維産業の票田に狙いを定めて「共和党政権になったら日本政府に繊維製品の輸出を自主規制させる」と約束したのです。ニクソン政権は佐藤政権が政治生命を賭けた沖縄返還を実現させたのですが、その一方で選挙公約の手形を落とすために日本に繊維の自主規制を迫ったのでした。こうした烈しい競り合いは、後に思わぬ結果を招きます。ここでも大統領選挙恐るべしとお分かりいただけましょう。
白人労働者も不平ばっかりいってないで、もうちょっと努力しろよってオバマは思っているんだろうけど、誰でも、図星な批判されりゃカチンとくるもんです。ま、そんなわけで4月22日のペンシルベニアをまったりと待とうと思います。
ところで、ヒラリーがチベット問題でブッシュの五輪開会式参加に強く反対できるようになったのは、何かあったんですかね? まあ、いいことではありますが。
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Comments
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