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May 10, 2008

オバマは20日に勝利宣言

オバマは自分でヒラリーに引導を渡すつもりなようだ。

日経 オバマ氏、20日にも勝利宣言・クリントン陣営「決着は来月初旬」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080509AT2M0901F09052008.html

POLITICO Obama plans to declare victory May 20
http://www.politico.com/news/stories/0508/10184.html

時事 オバマ氏、5月20日に「勝利宣言」も=一般代議員の過半数獲得で−米大統領選
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2008050900277&j1

オバマ氏は既に一般代議員1590人を獲得しており、あと38人を上積みすれば、過半数の1628人に到達する。今月13日のウェストバージニア州、同20日のオレゴン、ケンタッキー両州の予備選で決まる計131人の一般代議員の3割以上を取れば、過半数に達するのは確実だ。

一般代議員だけでなく、ヒラリーがリードしていたスーパー代議員獲得レースも、オバマが抜いたようだ。CNN調べではまだ抜いていないが、こちらでも差は1ケタになっている。

日経 オバマ氏、特別代議員数でもリード・米大統領選
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080510AT2M1000X10052008.html

POLITICO Obama grabs superdelegate lead
http://www.politico.com/news/stories/0508/10245.html

しかしヒラリー陣営はまだまだ終わらせるわけにはいかないようだ。

ロイター 
米大統領選の民主党指名争いは6月初旬に決着=クリントン陣営
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-31701520080509

多分、冷泉彰彦さんのこの分析が正しいと思われる。
JMMメールマガジン 
from 911/USAレポート 
「予備選というドラマはフィナーレに入ったか?」より抜粋(長いので途中切ってます)

(1)例えば、来週のウェストバージニアをはじめ、残っている予備選は小さな州ばかりなので、選挙資金がそれほど必要ではないのだそうです。例えばウェストバージニアの場合は人口のほとんどが白人で、素朴な気質の州なので、ここで強いヒラリーに勝たせて「民主党支持票」を固めておくことは、党全体として必要なことだという見方もあります。(後略)
(2)ヒラリーという人間の性格からして、撤退宣言のタイミングは「華麗なる名誉」をたたえて行えるよう様々な計算をしているという説もあります。(中略)いわゆる「コンセッション・スピーチ(敗北宣言)」というのは、ものすごく前向きなトーンで、支持者の労をねぎらい、勝者を讃え、党の団結を賞賛するという「ポジティブ」なものになるのです。(中略)どこかで勝ってそこで下りるとか、あるいは6月3日の「予備選全日程終了」を走りきってその時点でということもあるかもしれません。
(3)とにかく巨大な選挙マシーンは「急停車」ができないのです。(中略)まず、オバマとの政策の差を徐々に消してゆく、あるいは自分の政策の中でオバマに継承させたいことはそう訴える、そうした作業の先に「政治的力の合同」は可能になるという説です。(以下略)
(4)副大統領候補として「オバマ=ヒラリー」の「ゴールデンチケット」を待望する声は、全国の民主党に溢れています。(中略)「ワシントンポスト」紙のカール・バーンスタインなどに言わせると、両陣営では水面下の交渉が進んでいるという説もあります。となると、ヒラリーの撤退宣言はそのまま副大統領候補の受諾宣言になる、そんな可能性もゼロではないかもしれません。(後略)
(5)そうは言っても、ケニア人のイスラム教徒と白人の間に生まれて、少年期をインドネシアで過ごした「バラク・オバマ」という人物を統一候補にするというのには、まだ何らかのリスクがあるのでは? そんな雰囲気は消えていません。万々が一、この間噴出した「ライト牧師問題」などを上回るスキャンダルが出た場合は、今ならスーパーデリゲート(特別代議員票)が翻意することは可能で、そうなればヒラリーが必要獲得代議員数に達する可能性はあるのです。その「万々が一」という「微妙な空気」が「対決」を長引かせているという説もあります。

まあねえ、華麗なる撤退はどこを目指すのかなんだけど、冷泉さんも書いている通り、ヒラリー陣営が流しているものに「オバマ・ヒラリー」チケットがある。以前、一般代議員数で負けていたにもかかわらず「ヒラリーが大統領でオバマが副大統領でどう?」なんてヒラリーもビルも言っていたわけだが、今は「私を副大統領候補でどう?」ってことらしい。

これでオバマが嫌だといえば「心が狭い」ということになるので、オバマ的にはまあ考えなくもないよと言っていて、「心が広い」と言われているらしい。

日刊スポーツ ヒラリー氏を副大統領に指名?
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20080509-357719.html

でもアメリカの政治サイトでは、この構想は「気が狂っている」と言っていて、その分析が面白い。JIN適当訳でまるめてみた。相当適当なんで、ちゃんと知りたい方は原文をお読みくださいねと。

POLITICO Why the Obama-Clinton speculation is nuts
http://www.politico.com/news/stories/0508/10242.html

1.オバマはクールすぎ。ヒラリーは30年分の公的生活をひきずり、オバマのフレッシュさや変革という基本的な主張を弱めてしまうだろう。
2.クリントンはプライド高すぎ。どうせ民主党のリーダーかニューヨーク州知事か、もしくは次の大統領選を目指して、国際的に独立した政治力を発揮しようとするだろうし。それに何しろオバマを尊敬していないし、大統領の準備ができていないと考えているんだから。
3.彼らは負けるかもしれない。だってビルとゴアのときはお互いを補強しあっていたけど、ヒラリーとオバマじゃ共和党に攻撃材料を補強してあげているようなもんだ。だいたい民主党の中にだってヒラリーには絶対投票しないって人とか、ライト牧師の一件以来、オバマには投票しないって人もいるし。
4.彼らは勝つかもしれないが(だって今年は民主党の年だろうし)。だけどオバマはあと8年間のことを考えるだろ? そうなるとヒラリーは、ケネディ大統領のときのジョンソン副大統領みたいに、いろいろ口を突っ込んでくるだろうし、ビルも口を出してくるだろう。
5.いろいろすぎ。黒人の男性と白人の女性が有権者の中にある古い偏見にどれだけ立ち向かえるのだろうかね。オバマはその重さを認識していて、少しの変革ならいいけど、大変革は受け入れられないっていう人々を安心させなきゃいけない。だから彼は白人の男性で、知事か、安全保障に関わる重鎮みたいな人を探すだろう。

だいたい、ヒラリーもさあ、大統領の資格がないとか、大統領の準備がなってないとか言っていた人の副大統領になろうなんて、図々しいにもほどがあると思うけどね。何考えてんだか、さっぱりわからん。

8日にオバマが国会に行ったら、民主党統一候補を迎えるように歓迎していたようだ。

09obama_600 NYT Obama Takes a Victory Lap
http://www.nytimes.com/2008/05/09/us/politics/09obama.html
この記事の写真を見てほしいんだけど、なんか本当に大統領みたいで、感動してしまった。写真はDoug Mills/The New York Timesです。えへ。

いずれにしろオバマで決まりだと思うんだけど、ヒラリーがなかなか戦線から離れない様をみると、冷泉さんのいう「万万が一」が気になってくる。ただし私の言う「万万が一」というのは、不祥事ではなくて、オバマが警鐘を鳴らされている「暗殺」なんだが。だってそれがヒラリーにとって、一番都合のいい方法だから。POLITICOの記事にジョンソンの名前も出たところをみると、口には出さなくともなんとなくみんなそう思っているのかもしれない。

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