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July 30, 2008

ケーンって誰?

民主党大会も来月に迫ってきていて、そろそろ副大統領選びも大詰めを迎えそうなんだが、ワシントンポストがケーンなる人物を取り上げていた。

Kaine in 'Serious' Talks With Obama
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/28/AR2008072802041.html

ケーンってのは、バージニア州の州知事で、ルーツがカンザスってことで、母がカンザス出身のオバマとお友達になったそうだ。でも、知らないね、この人。バージニア州ってヒラリーが圧勝したウエストバージニアの南に位置するらしいし、歴史ある州らしいけど、日本人がかろうじて知っているのは、バージニア工科大学の乱射事件の時に葬儀に出席したというくらいなんじゃないだろうか。

というわけで、あくまで日本から見た感じではWho is Kaine?なんだが、アメリカではすごいんですかね? 

ロイターによるとこうだ。

米大統領選で副大統領候補人選が本格化、数週間以内に発表へ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32897120080724

「変革」を訴えるオバマ氏が新しい顔ぶれで本選に望もうとした場合、ケーン、セベリウス両知事が有利になるとみられるが、外交に造詣の深い人材に主眼を置いて人選する場合、バイデン、ナン両氏が浮上する。

ワシントンポストが言うのでケーンも有力候補なんだろうけど、私の勘でものすごく当てずっぽうで言うと、ケーンじゃないな(苦笑)。だってケーンじゃ、オバマの弱点を補強できないから。ケーンがアメリカで超有名な名知事、というならば話は別だが、指摘されるオバマの弱点、例えば経験がないとか、外交がだめとかいうのであれば、経験では重要閣僚も知事も経験したリチャードソンとかだろうし、外交ではバイデンとかになるだろうと思う。もし、本当にオバマが暗殺の危機にあるのであれば、なおさら明日からなっても大丈夫な人にしておかないと安心できない。

まあ、もちろん、ヒラリーという選択肢もないではないけど、今のファクターは男女平等とかではなくて、それらを超えた団結とかなんで、あまり団結できそうにないヒラリーじゃないと思うけど…。それにヒラリーがもし副大統領になったら4年後、大統領選に出られないじゃん。

そんなわけで、民主党の党大会は8月の第4週、共和党の党大会は9月の第1週らしいんで、そろそろ副大統領選びも佳境に入ってきているけど、先週にも発表するといわれていたマケインはまだ発表していない。と思ったら8月8日までに発表するようだ。

毎日 08年大統領選 マケイン氏、五輪前に副大統領候補発表--米紙報道
http://mainichi.jp/select/world/news/20080726dde007030016000c.html

まあ、ロムニーならみんな知っているし、イケメンだし(笑)、健康そうだし、経済にも強いから安心なんじゃないかと思うけど、ほかにもいろいろ候補はいるだろうし、マケインとロムニーじゃ、もしかしたら福音派が嫌がるのかも。

民主党大会のフィナーレを飾るオバマの指名受託演説は、28日にコロラド州デンバーで行われるんだが、その会場は大勢が収容できるフットボールスタジアムとなった。

CNN オバマ氏の指名受諾演説は異例の競技場で、7万5千人収容
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807080029.html

それでもケネディよりは少ないらしいけど、この会場、警備は大丈夫かね? それにしてもベルリンの20万人ってすごいことだということがわかる。


ちょっと関係ないですが微笑ましい(?)ニュースを一席。

CNN 市長選にラブラドルレトリバーが出馬表明 米アラバマ
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807290027.html

アラバマ州のフェアホープって市の市長選に犬が出るって話らしい。まあアメリカの市長って、高校生でもなれたりするもので、あまり忙しくはないらしいんだが、それにしても何をあほなと思っていたら、ほかにも例があるそうだ。

ケンタッキー州北部の小さな町ラビットハットでは2004年、黒いラブラドルのジュニア・コクランが市長に選出された。犬がこの町の市長になったのは、グーフィー・ボーンマンという雑種犬に次いで2匹目だったという。

しかもアメリカの大統領は犬でもなれるらしい。

フェアホープの動物保護シェルターでボランティアをしている住民(61)は、ウィリー・ビーンの目標は小さすぎると言い、「大統領選に出馬すべきだと思う」と語った。

はあ。どうでしょう、無党派で出馬してみては? マケイン票が取れるかもよ(苦笑)

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July 27, 2008

韓国は内戦状態らしい

ダイヤモンドに掲載された桜井よしこ氏の文章のようなんだけど、韓国が内戦状態にあるらしい。なんと盧武鉉が国家機密を持ち出して、北朝鮮に売っぱらった可能性があるんだそうだ。

杜父魚文庫ブログ
韓国は内戦状態にある 桜井よし子
http://blog.kajika.net/?eid=852738

上のブログで読んだんだけど、櫻井よしこ氏のブログにありました。

櫻井よしこブログ
「盧前大統領の国家機密流出事件、発覚 内戦状態にある韓国の実情」
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2008/07/26/%E3%80%8C%E7%9B%A7%E5%89%8D%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E6%A9%9F%E5%AF%86%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%80%81%E7%99%BA%E8%A6%9A%E3%80%80%E5%86%85%E6%88%A6%E7%8A%B6/

盧武鉉前大統領の国家機密情報持ち去りは、退任一年前から準備されていた。昨年4月、盧前大統領は国家記録物管理法を改正し、第一七条で、現政権が大統領府記録館に引き渡す情報のうち非公開と指定した件については、国会在籍者の三分の二の同意なしには、15〜30年間、閲覧禁止とした。

そのうえで盧武鉉前大統領は、青瓦台のイントラネットシステム(e-知園)とまったく同一のもう一つのe-知園を、ペーパーカンパニーを通して外注した。今年1月25日、右のe-知園を青瓦台に搬入、設置、2月14日から18日まで5日間かけて情報のごく一部を残し、すべて持ち去った。

その間、e-知園へのすべてのアクセスを禁止して作業した。作業員らはクルマで大統領府に乗りつけ、コンピュータ本体までも堂々と搬出した。新たにつくったe-知園はすでに慶尚南道金海市峰下(キヨンサンナムドキムヘポンハ)の盧武鉉前大統領の私邸に設置されており、稼働中というものだ。

おいおい。マジですか? なんかすごくない? 

確かに、今の李明博大統領が就任する前から李大統領のスキャンダルが出てきたり、いきなり牛肉問題で大騒ぎになって内閣が総辞職したり、「韓国のCEO」というキャッチフレーズが国民をまるで使用人のように見ているなんていう言いがかりで盛り上がったり、金剛山で観光客射殺事件が起きたり、日本発の竹島問題が持ち上がったり、崇礼門が焼失したり、どう考えたってなにかの工作がないと、こうはなんねえだろ?っていうくらいグタグタ状態になっている。

私としては大阪生まれで苦労人で経済人で外交では未来志向を打ち出した李政権には、期待はしないものの一応生温かい目を向けていたんだが、なんなんだこりゃ?

で、前大統領の犯罪なんだが、こんなことになっているそうだ。

事実は小説より奇なりというが、この信じがたい事件は現在も捜査中で、さらに新しい情報が出てくるだろう。現在判明しているのは、盧武鉉前大統領が持ち去ったのは、すべてオリジナルの情報で204万件に上る一方、後任の李明博政権に残したのはわずか1万6,000件のコピー情報でしかなかった。持ち去られた情報には、人事、北朝鮮、警察、国防機密、外交機密など、重要情報がすべて含まれていた。

うわ〜。これは国家反逆罪ではないだろうか。すごい犯罪だよ。ひどすぎる。どう考えても北朝鮮の李政権つぶしだし、機密情報が北にわたっているとすれば、それは韓国をつぶすための工作だよな。しかもトップの。それにしても大統領は、任期終了後いつも犯罪者になる国だから、こんな犯罪は当たり前なのか?

まあ、そんな国だからどうなってもいいと切り捨ててもいいんだが。どうせ、日本が李政権に助け舟を出せば出すほど、日本に対するねじれた恨が持ち上がってくるだけなんだろうし、それじゃ日本としたってどうにもならないわけで。ただ、韓国が北朝鮮の思惑どおりの国になっても困るよな。北朝鮮工作をつぶすためにはどうしたらいいんすかね? やれやれ。

追記:問題が持ち上がったのは今月中旬らしい

朝鮮日報 
資料流出:「来週検察に告発」=国家記録院
http://www.chosunonline.com/article/20080716000055
資料流出:記録物返還後も対立激化
http://www.chosunonline.com/article/20080721000052

日本でも報じられていた
東京 韓国政府資料無断持ち出し 前大統領が一部返還
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008072102000130.html

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オバマ、研修旅行を終了

ドイツのあとはフランスとイギリスに行って、1週間にわたるオバマの研修旅行は終了した。

読売 オバマ氏、サルコジ仏大統領と会談…イラン核などで意見交換
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080726-OYT1T00267.htm

CNN Obama, Brown discuss 'special relationship'
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/07/26/obama.london/index.html

サルコジとはイラン核問題を、ブラウン、ブレアとは関係強化を話したらしい。まあこの辺は中東よりもらくちんだろう。オバマはイラン核問題には強硬なことを言ったようなんだけど、イラン情勢はこんな感じらしいので、そりゃ強硬にならざるをえないだろう。

ロイター 遠心分離機「5-6千基」
http://jp.reuters.com/article/kyodoMainNews/idJP200807260100072820080726

中東TODAY
NO・1091イランが6000基の遠心分離機揃える
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2008/07/no_333.html
NO・1083予想通りのイラン非難を始めた米英
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2008/07/no_327.html

そんなこんなで研修旅行も終わった。ニューズウィーク誌はパリに着く前にインタビューしたらしいが、前文で今回の研修旅行が「smashingly well(素晴らしくうまくいった)」と書いている。

Newsweek Obama's Sober Mood
http://www.newsweek.com/id/148986

リベラルブロガーが集まるハフィントンポストでは、ベルリンルポが掲載されていて、その表現が面白かったのでリンクしてみる。

Obama in Berlin: Walking the Walk
http://www.huffingtonpost.com/stefan-sirucek/obama-in-berlin-walking-t_b_115122.html

I talk to David, a former airman from Philadelphia who now lives in Europe. He's made the 600 kilometer trip from Munich to see Obama speak and wears a t-shirt that reads "The World for Obama 08'".
僕はデビットと話した。彼はフィラデルフィア出身の元飛行士で、今ヨーロッパに住んでいる。ミュンヘンから600キロもオバマの演説を聞くために旅してきたという。彼は "The World for Obama 08'"と書かれたTシャツを着ていた。

Why does he think people in Europe are so worked up by the whole Obama thing?
どうしてヨーロッパの人たちはオバマのすべてにこんなにもぐっときているのか彼に聞いてみた。
worked up by someone's words =人の言葉にぐっとくる

"Because they all witnessed the whole Bush thing."
そりゃ、彼らがブッシュのすべてを目撃しているからさ。

Good point.
いい点だ。

At a time when everyone is looking for something different, Obama emerges as the most contrasting choice. If Bush is oil, Obama is solar power. His charisma, his aura, are remarked on again and again by those I speak with, as is his ability to inspire. To his supporters Obama isn't just an agent of change - he's the 007 of change - strong, cool-headed, charming and capable - a leader, in other words.
誰もが何か違うものを求めているとき、オバマは最も対称的な選択肢として現れた。ブッシュが石油なら、オバマは太陽光だ。彼のカリスマ、彼のオーラについて、僕と話した人たちは何度も言及した。まるで彼の能力にインスパイアされたように。支持者にとって、オバマはただの変革の諜報員じゃない。彼は変革の007なんだ。強く、冷静な頭脳を持ち、チャーミングで有能だ。別の言葉でいえば、リーダーなんだ。

変革の007って(笑)。それはともかくデビットの言葉がいい。ヨーロッパはブッシュを見ているだけに、ブッシュとは違う人を求めているというわけだ。マケインだとブッシュよりはかなりマシってくらいだから変わった感じはしないよね。

まあ、そんなわけで、オバマは中東ではかなりうまくやったし、ベルリンではヨーロッパでの人気を見せつけたし、欧州の首脳とも会えたので、スマッシュヒットといっていい旅行だったわけだけど、マケインが「時期尚早のビクトリーラップ」と批判したらしく、早速、オバマが反論している。

WAPO Obama Disputes He's on a 'Premature Victory Lap'
http://blog.washingtonpost.com/the-trail/2008/07/26/obama_disputes_hes_on_a_premat.html

で、そのマケインは、ダライ・ラマと面会。まあ、オバマも電話では話しているらしいんだが、こういうのって写真を撮るのが重要だよねと思うのだ。

McCain meets Dalai Lama, presses China on rights
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSN25310941

米流時評さん
マケイン、ダライラマと反中会談
http://beiryu2.exblog.jp/8346395/

チベット情勢だが四川地震があってもどうも変わっていないらしい。一方でサルコジは原子力利権の前に変節し、日本は最初から中国支持だし(確かに崩壊されても移民が押し寄せてきて困るから…)、アメリカもブッシュは最初から出席する方針だったし、つまり膠着状態なわけだ。四川地震で海外からの支援があっても、反省の色がない理由は、やはり人民解放軍が原因なんじゃないだろうか。四川地震のときも評判悪かったし。それにしても大地震とオリンピックが重なっているこんなときにチベットで弾圧するくらいなら、オリンピックのために上海や昆明や北京を守ったほうがいいぞ。

しかし中東も中国もアフリカも、なんでこんなに膠着しているんだ! やはり、世界には変革の007が必要なのかもしれない(苦笑)。

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July 26, 2008

オバマのベルリン演説

Remarks of Senator Barack Obama
“A World that Stands as One”
「一つになる世界」

July 24th, 2008
Berlin, Germany

★そのうち訳します。

Thank you to the citizens of Berlin and to the people of Germany. Let me thank Chancellor Merkel and Foreign Minister Steinmeier for welcoming me earlier today. Thank you Mayor Wowereit, the Berlin Senate, the police, and most of all thank you for this welcome.


I come to Berlin as so many of my countrymen have come before.  Tonight, I speak to you not as a candidate for President, but as a citizen – a proud citizen of the United States, and a fellow citizen of the world.


I know that I don’t look like the Americans who’ve previously spoken in this great city. The journey that led me here is improbable. My mother was born in the heartland of America, but my father grew up herding goats in Kenya. His father – my grandfather – was a cook, a domestic servant to the British.


At the height of the Cold War, my father decided, like so many others in the forgotten corners of the world, that his yearning – his dream – required the freedom and opportunity promised by the West. And so he wrote letter after letter to universities all across America until somebody, somewhere answered his prayer for a better life.


That is why I’m here. And you are here because you too know that yearning. This city, of all cities, knows the dream of freedom. And you know that the only reason we stand here tonight is because men and women from both of our nations came together to work, and struggle, and sacrifice for that better life.


Ours is a partnership that truly began sixty years ago this summer, on the day when the first American plane touched down at Templehof.


On that day, much of this continent still lay in ruin.  The rubble of this city had yet to be built into a wall. The Soviet shadow had swept across Eastern Europe, while in the West, America, Britain, and France took stock of their losses, and pondered how the world might be remade.


This is where the two sides met.  And on the twenty-fourth of June, 1948, the Communists chose to blockade the western part of the city.  They cut off food and supplies to more than two million Germans in an effort to extinguish the last flame of freedom in Berlin.


The size of our forces was no match for the much larger Soviet Army. And yet retreat would have allowed Communism to march across Europe. Where the last war had ended, another World War could have easily begun. All that stood in the way was Berlin.


And that’s when the airlift began – when the largest and most unlikely rescue in history brought food and hope to the people of this city.


The odds were stacked against success.  In the winter, a heavy fog filled the sky above, and many planes were forced to turn back without dropping off the needed supplies. The streets where we stand were filled with hungry families who had no comfort from the cold.


But in the darkest hours, the people of Berlin kept the flame of hope burning. The people of Berlin refused to give up. And on one fall day, hundreds of thousands of Berliners came here, to the Tiergarten, and heard the city’s mayor implore the world not to give up on freedom. “There is only one possibility,” he said.  “For us to stand together united until this battle is won…The people of Berlin have spoken.  We have done our duty, and we will keep on doing our duty. People of the world: now do your duty…People of the world, look at Berlin!”


People of the world – look at Berlin!


Look at Berlin, where Germans and Americans learned to work together and trust each other less than three years after facing each other on the field of battle.


Look at Berlin, where the determination of a people met the generosity of the Marshall Plan and created a German miracle; where a victory over tyranny gave rise to NATO, the greatest alliance ever formed to defend our common security.


Look at Berlin, where the bullet holes in the buildings and the somber stones and pillars near the Brandenburg Gate insist that we never forget our common humanity.


People of the world – look at Berlin, where a wall came down, a continent came together, and history proved that there is no challenge too great for a world that stands as one. 


Sixty years after the airlift, we are called upon again. History has led us to a new crossroad, with new promise and new peril. When you, the German people, tore down that wall – a wall that divided East and West; freedom and tyranny; fear and hope – walls came tumbling down around the world. From Kiev to Cape Town, prison camps were closed, and the doors of democracy were opened. Markets opened too, and the spread of information and technology reduced barriers to opportunity and prosperity. While the 20th century taught us that we share a common destiny, the 21st has revealed a world more intertwined than at any time in human history.


The fall of the Berlin Wall brought new hope. But that very closeness has given rise to new dangers – dangers that cannot be contained within the borders of a country or by the distance of an ocean. 


The terrorists of September 11th plotted in Hamburg and trained in Kandahar and Karachi before killing thousands from all over the globe on American soil. 


As we speak, cars in Boston and factories in Beijing are melting the ice caps in the Arctic, shrinking coastlines in the Atlantic, and bringing drought to farms from Kansas to Kenya.


Poorly secured nuclear material in the former Soviet Union, or secrets from a scientist in Pakistan could help build a bomb that detonates in Paris. The poppies in Afghanistan become the heroin in Berlin. The poverty and violence in Somalia breeds the terror of tomorrow. The genocide in Darfur shames the conscience of us all.


In this new world, such dangerous currents have swept along faster than our efforts to contain them. That is why we cannot afford to be divided. No one nation, no matter how large or powerful, can defeat such challenges alone.  None of us can deny these threats, or escape responsibility in meeting them. Yet, in the absence of Soviet tanks and a terrible wall, it has become easy to forget this truth. And if we’re honest with each other, we know that sometimes, on both sides of the Atlantic, we have drifted apart, and forgotten our shared destiny.


In Europe, the view that America is part of what has gone wrong in our world, rather than a force to help make it right, has become all too common. In America, there are voices that deride and deny the importance of Europe’s role in our security and our future. Both views miss the truth – that Europeans today are bearing new burdens and taking more responsibility in critical parts of the world; and that just as American bases built in the last century still help to defend the security of this continent, so does our country still sacrifice greatly for freedom around the globe.


Yes, there have been differences between America and Europe. No doubt, there will be differences in the future. But the burdens of global citizenship continue to bind us together. A change of leadership in Washington will not lift this burden. In this new century, Americans and Europeans alike will be required to do more – not less. Partnership and cooperation among nations is not a choice; it is the one way, the only way, to protect our common security and advance our common humanity.


That is why the greatest danger of all is to allow new walls to divide us from one another.

The walls between old allies on either side of the Atlantic cannot stand.  The walls between the countries with the most and those with the least cannot stand.  The walls between races and tribes; natives and immigrants; Christian and Muslim and Jew cannot stand.  These now are the walls we must tear down.


We know they have fallen before. After centuries of strife, the people of Europe have formed a Union of promise and prosperity. Here, at the base of a column built to mark victory in war, we meet in the center of a Europe at peace. Not only have walls come down in Berlin, but they have come down in Belfast, where Protestant and Catholic found a way to live together; in the Balkans, where our Atlantic alliance ended wars and brought savage war criminals to justice; and in South Africa, where the struggle of a courageous people defeated apartheid.


So history reminds us that walls can be torn down. But the task is never easy.  True partnership and true progress requires constant work and sustained sacrifice.  They require sharing the burdens of development and diplomacy; of progress and peace. They require allies who will listen to each other, learn from each other and, most of all, trust each other.


That is why America cannot turn inward.  That is why Europe cannot turn inward.  America has no better partner than Europe. Now is the time to build new bridges across the globe as strong as the one that bound us across the Atlantic.  Now is the time to join together, through constant cooperation, strong institutions, shared sacrifice, and a global commitment to progress, to meet the challenges of the 21st century. It was this spirit that led airlift planes to appear in the sky above our heads, and people to assemble where we stand today.  And this is the moment when our nations – and all nations – must summon that spirit anew.


This is the moment when we must defeat terror and dry up the well of extremism that supports it.  This threat is real and we cannot shrink from our responsibility to combat it. If we could create NATO to face down the Soviet Union, we can join in a new and global partnership to dismantle the networks that have struck in Madrid and Amman; in London and Bali; in Washington and New York.  If we could win a battle of ideas against the communists, we can stand with the vast majority of Muslims who reject the extremism that leads to hate instead of hope.


This is the moment when we must renew our resolve to rout the terrorists who threaten our security in Afghanistan, and the traffickers who sell drugs on your streets.  No one welcomes war. I recognize the enormous difficulties in Afghanistan.  But my country and yours have a stake in seeing that NATO’s first mission beyond Europe’s borders is a success. For the people of Afghanistan, and for our shared security, the work must be done.  America cannot do this alone.  The Afghan people need our troops and your troops; our support and your support to defeat the Taliban and al Qaeda, to develop their economy, and to help them rebuild their nation.  We have too much at stake to turn back now.


This is the moment when we must renew the goal of a world without nuclear weapons.  The two superpowers that faced each other across the wall of this city came too close too often to destroying all we have built and all that we love.  With that wall gone, we need not stand idly by and watch the further spread of the deadly atom. It is time to secure all loose nuclear materials; to stop the spread of nuclear weapons; and to reduce the arsenals from another era. This is the moment to begin the work of seeking the peace of a world without nuclear weapons.


This is the moment when every nation in Europe must have the chance to choose its own tomorrow free from the shadows of yesterday.  In this century, we need a strong European Union that deepens the security and prosperity of this continent, while extending a hand abroad.  In this century – in this city of all cities – we must reject the Cold War mind-set of the past, and resolve to work with Russia when we can, to stand up for our values when we must, and to seek a partnership that extends across this entire continent.


This is the moment when we must build on the wealth that open markets have created, and share its benefits more equitably.  Trade has been a cornerstone of our growth and global development.  But we will not be able to sustain this growth if it favors the few, and not the many.  Together, we must forge trade that truly rewards the work that creates wealth, with meaningful protections for our people and our planet.  This is the moment for trade that is free and fair for all.


This is the moment we must help answer the call for a new dawn in the Middle East. My country must stand with yours and with Europe in sending a direct message to Iran that it must abandon its nuclear ambitions. We must support the Lebanese who have marched and bled for democracy, and the Israelis and Palestinians who seek a secure and lasting peace. And despite past differences, this is the moment when the world should support the millions of Iraqis who seek to rebuild their lives, even as we pass responsibility to the Iraqi government and finally bring this war to a close.


This is the moment when we must come together to save this planet.  Let us resolve that we will not leave our children a world where the oceans rise and famine spreads and terrible storms devastate our lands.  Let us resolve that all nations – including my own – will act with the same seriousness of purpose as has your nation, and reduce the carbon we send into our atmosphere.  This is the moment to give our children back their future. This is the moment to stand as one.


And this is the moment when we must give hope to those left behind in a globalized world. We must remember that the Cold War born in this city was not a battle for land or treasure. Sixty years ago, the planes that flew over Berlin did not drop bombs; instead they delivered food, and coal, and candy to grateful children. And in that show of solidarity, those pilots won more than a military victory. They won hearts and minds; love and loyalty and trust – not just from the people in this city, but from all those who heard the story of what they did here.


Now the world will watch and remember what we do here – what we do with this moment.  Will we extend our hand to the people in the forgotten corners of this world who yearn for lives marked by dignity and opportunity; by security and justice? Will we lift the child in Bangladesh from poverty, shelter the refugee in Chad, and banish the scourge of AIDS in our time?


Will we stand for the human rights of the dissident in Burma, the blogger in Iran, or the voter in Zimbabwe?  Will we give meaning to the words “never again” in Darfur?


Will we acknowledge that there is no more powerful example than the one each of our nations projects to the world?  Will we reject torture and stand for the rule of law?  Will we welcome immigrants from different lands, and shun discrimination against those who don’t look like us or worship like we do, and keep the promise of equality and opportunity for all of our people?


People of Berlin – people of the world – this is our moment.  This is our time.


I know my country has not perfected itself.  At times, we’ve struggled to keep the promise of liberty and equality for all of our people.  We’ve made our share of mistakes, and there are times when our actions around the world have not lived up to our best intentions.


But I also know how much I love America. I know that for more than two centuries, we have strived – at great cost and great sacrifice – to form a more perfect union; to seek, with other nations, a more hopeful world.  Our allegiance has never been to any particular tribe or kingdom – indeed, every language is spoken in our country; every culture has left its imprint on ours; every point of view is expressed in our public squares. What has always united us – what has always driven our people; what drew my father to America’s shores – is a set of ideals that speak to aspirations shared by all people: that we can live free from fear and free from want; that we can speak our minds and assemble with whomever we choose and worship as we please.   


These are the aspirations that joined the fates of all nations in this city. These aspirations are bigger than anything that drives us apart. It is because of these aspirations that the airlift began. It is because of these aspirations that all free people – everywhere – became citizens of Berlin. It is in pursuit of these aspirations that a new generation – our generation – must make our mark on the world. 


People of Berlin – and people of the world – the scale of our challenge is great.  The road ahead will be long. But I come before you to say that we are heirs to a struggle for freedom. We are a people of improbable hope.  With an eye toward the future, with resolve in our hearts, let us remember this history, and answer our destiny, and remake the world once again.

★原文 バラク・オバマ公式ホームページ
http://my.barackobama.com/page/community/post/obamaroadblog/gGxyd4

★関連エントリ
ベルリン、栄光の舞台
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/07/post_d2e7.html

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ベルリン、栄光の舞台

オバマがベルリンで演説をして20万人が集まったらしい。夏休みだからなんだろうか。20万人も平日昼間に集まれるってすごいな。しかし、日本じゃ絶対できない。なぜなら英語がわからないから! つまり英語がわかるドイツ人が20万人も集まったわけだ。ドイツ人ってみんな英語できるんかいな?

というわけでとりあえずCNNニュースをクリップ。

「新たな壁を崩そう」 オバマ氏がベルリンで演説
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807250006.html

場所はベルリン・ブランデンブルク門近くの戦勝記念公園。ブランデンブルク門では、大統領としてケネディとかレーガンが名演説をしたんだけど、オバマの演説はメルケル独首相に拒否されて、近くの公園が会場となった。

内容はベルリンだけに、「壁」がテーマ。中東歴訪から得た心証も加え、人種や宗教や民族の違いによって壁を作ってはならないと訴えたようだ。米流時評さんが抄訳を訳してくれているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。そのうちJIN適当訳もやってみます〜って愛国心演説だってまだなのに、宿題ばっかり増えるなあ(苦笑)

米流時評
オバマのベルリン演説・抄訳
http://beiryu2.exblog.jp/8338814/

で、米流時評さんの前のエントリを読むと、かなり感動的だったようで。

ベルリン演説・オバマ時代の開幕
http://beiryu2.exblog.jp/8336029/

確かに、ドイツの群衆がこれだけ集まるとはすごい人気なんだと思うし、多分演説をきちんと読むもしくは聞けば感動すること間違いなしなんだけど、(この時点でブランデンブルク門近くでドイツ人相手に演説するという選択については)正直なところ少し違和感を感じる。演説を聞いたドイツ人も「少し世界的すぎる」「具体的なことはないね」というような感想をもらしていたし、BBCも「ヨーロッパで人気だからといってアメリカで大統領になれるわけではない」などとコメントしていた。

素朴な疑問なのだが、なぜ、この栄光の舞台を大統領になるまで待てなかったんだろうか。マケインが指摘する通り、大統領になってから、ブランデンブルク門で演説すべきではなかったのか。なぜ?

もしかしたら、暗殺を恐れて早く名をなしたいと思っているのかもしれない。まあ、誰かの振り付けに従っているだけかもしれないけど。

まあ、最もあたっていそうな理由としては、オバマはドイツ人に語っているのではなく、全世界に向けて語る、世界デビューのプレイベントだったということだ。アメリカ国内にいれば、演説はいつも国内向けの話だし、理念としてもアメリカの暗い部分も含めた歴史にとらわれてしまい、世界的なことを話すのにはむかない。今回のオバマの研修旅行は、大統領になったときに、外交がうまく進むように今から種をまいておきたい、ということなんだろう。だから、世界に向けてその外交能力を示すように話した、と考えれば、この時期にやっておきたいという理由にはなるかなと思う。

内容的にも大統領ではないために、具体性には欠けたようだ。時代背景も具体性に欠けてしまった理由だと思う。ケネディやレーガンのときは、まだ冷戦が続いていて、テーマも冷戦の象徴であるドイツに絞ることができたわけだが、オバマは多極化しつつある時代に登場している。世界のことを話すとき、2つに割れていたときと、多極展開のときでは、確かに後者のほうが、内容は広くなってしまうだろう。それに冷戦時代も遠くなり、ベルリンの壁の意味も薄れている。ベルリンの壁は冷戦時代の象徴であって、今の問題の象徴ではない。じゃあ、どこか?といわれると難しいのだが。

さて、海外でオバマがドイツ人相手に演説している間に、マケインはドイツ料理店でご飯を食べた。このオヤジギャグのセンスのひどさには頭が痛くなる。こんなベタでいいんですかい?

東京新聞 『ドイツ』で火花 オバマ氏 マケイン氏
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008072502000263.html

最新のギャラップ調査ではオバマとマケインの差はわずか3ポイント。こりゃ浮動票がポイントだね。

時事 マケイン氏、副大統領候補を週内発表か=オバマ氏の外遊に対抗
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200807/2008072300483
週内って明日までなんだけど。ロムニーかな?

★書き直しました 7月27日

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July 23, 2008

NYT マケインの論文拒否

おお、アメリカのマスコミってさすがと思わせるニュースが。

CNN NYタイムズ、マケイン氏の論文掲載を拒否
http://cnn.co.jp/campaign2008/CNN200807220006.html

ジョン・マケイン上院議員が、米有力紙ニューヨーク・タイムズに、イラク政策を擁護する自身の論文の掲載を拒否されていたことが、21日分かった。
マケイン氏の論文は、先週同紙に掲載された、民主党の指名が確実なバラク・オバマ上院議員の論文に対する反応だった。マケイン氏は長い論文の中で、イラク政策をめぐるオバマ氏の立場を批判している。

どんなものが来ても、日本のマスコミなら掲載しそうなんだが、それにしても一体どんなひどい内容だったのかーーと思っていたらこうだった。

同紙編集者はマケイン氏陣営への電子メールで、論文が受け入れられないと述べ、新たな論文を歓迎する意向を伝えた。編集者は、オバマ氏の論文に新たな情報が盛り込まれていたと指摘し、これに呼応した論文を書くようマケイン氏に婉曲に求めた。

ひどい内容というより、オバマの論文に対応していなかったってことらしい。多分、マケインは論文の中でイラク戦争増派に反対したオバマが間違っていたと言っているんだろうけど。オバマの新しい情報とはなんなのか、いまいちわからないけどね。

マケイン陣営はオバマの海外訪問に神経を尖らせているらしい。

毎日 米国:オバマ氏展望に共和党いら立ち イラク撤退問題で 
http://mainichi.jp/select/world/news/20080722k0000e030043000c.html

マケインがいらだつのも仕方がない。オバマの中東訪問も今のところ評判がいいようだ。とにかく失点がなかったのが大きい。それにマリキがオバマの撤退案を支持してしまったようだし。

NYT For Obama, a First Step Is Not a Misstep
http://www.nytimes.com/2008/07/22/us/politics/22assess.html

WAPO Obama Makes War Gains
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/21/AR2008072102851.html

まあ焦りもしますわ。注目集めまくってるし、予想以上にうまくやっている。

マケイン陣営はこの状況に苛立ち、「OBAMA LOVE」というビデオまで作ったらしい。オバマの演説を聞くと、みんなLOVE(ハート)になって、テレビのコメンテーターはこんなになっちゃうっていうことらしいです。歌を変えた2バージョンがあるが、人気があるのは「君の瞳に恋してる」がバックミュージックのこっち。

うーん、ギャッツビーだの、ギフトだの、涙もあったりして感動の嵐。最後に皮肉もあるんだけど、むしろ逆効果にみえるなあ(苦笑) おかげで一日、「君の瞳に恋してる」が頭の中に駆け巡るし。

そう思っていたら大変なニュースが!

ベンジャミン・フルフォード
アメリカがサウジアラビアにフラれた
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/07/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%8C%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%8C%E3%81%9F.html

もとはこれ
ユーラシア・デイリー・モニター
SAUDI-RUSSIAN MILITARY COOPERATION
http://www.jamestown.org/edm/article.php?article_id=2373238

しかもこんなニュースまで。
読売 中露国境画定作業完了、大ウスリー島西部を中国に譲渡へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080721-OYT1T00659.htm

アメリカが身動きできない間に、ロシアが着々と食指をのばしてます。ロシアは産油国だし、その意味でも中東とは親和性があるわけで、さてさて、きな臭くなってきましたよ。

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July 22, 2008

技術防衛が必要だよ、まったく。

いやいや、これを読んでびっくりした。

軍事評論家=佐藤守のブログ日記
米国が「辟易」する日本の情報管理
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20080719/1216432815

「CIAが嫌う日本技術の流出」と題した湯浅博氏の文だが、タイトルよりも中身に極めて重要な情報が含まれている。

 それは(1)「7月に予定されていた『レーザー核融合』などに関する研究シンポジウムに、大地震の中心地である綿陽から参加予定だった中国の核科学者4名が“都合がつかず”、会議が11月に延期された」という部分。

(2)「CIA(米国)が最も恐れるのは、日本のレーザー技術が合法的に中国に流出していくこと」だと言う箇所である。

湯浅氏の論文というのは、産經新聞に掲載された記事らしい。

産経 【土・日曜日に書く】東京特派員・湯浅博 CIAが嫌う日本の技術流出
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080719/amr0807190310002-n1.htm

詳しくは上記2つの記事を読んでいただきたいのだが、まずレーザー核融合技術って何かというと、これはITERといわれる国際的に開発を進めている磁場式核融合技術とはちょっと違う種類の技術。レーザーを使うらしく詳しいことはわからないんだけど、それは軍事的に利用できるとされていて、この研究分野では日本というか大阪大学が今のところ世界一らしい。ITERが国際的に研究されているのに対し、レーザーのほうは軍事的なものなので、各国とも研究の進捗状況や研究内容はなかなか外に出さない。ITER研究からアメリカが離れたのも、レーザーがうまくいっているからなんじゃないかという噂もある。ただ、日本の場合は、多分、エネルギーの観点から研究を進めているんだと思うけど。

Wiki レーザー核融合
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88

阿修羅 レーザー技術、それだ!-日本の核融合研究(経済コラムマガジン11/20号)
http://www.asyura.com/0610/senkyo28/msg/495.html

で、湯浅氏の記事にはこうある。

 レーザー技術はその95%が軍事技術として転用可能で、使い方によってはきわめて物騒なシロモノだからだ。驚いたことに、それを日本有数のレーザー研究者12人と中国のレーザー専門家7人が報告書を交換して議論をすることになっていた。

 安全保障の専門家は「中国に報告書を渡すとは非常識だ。レーザー核融合に関する技術の流出になる」と警戒する。

しかもその会合の英文資料はCIAから出たものだったというから、CIAがなんで資料出すんだ?と思いつつ、それが本当なら大変なことではないかと。

で、なんでそんなことになったかというと、こういうことらしい。

 日中間で数年前から共同研究が行われ、昨年は日中協力事業として中国で第1回シンポジウムが開催された。経産省が技術流出を警戒しているのに、文科省管轄の国立核融合科学研究所からは日中協力事業として資金が出ている。

へ〜〜〜〜〜〜〜〜。レーザー核融合は軍事技術ということを、国立核融合科学研究所が知らないわけないんだが、もしかしたら、中国が仮想敵国ってことを知らないんじゃ…。

オフィス・マツナガさん
新仮想敵国
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50340072.html

真面目に防衛問題を勉強している議員さんの間では、与野党とわずに常識なのだが、「日本にとって新仮想敵国は中国」なのです。

で佐藤氏は、湯浅氏の記事を受けてこう書いている。

日本から“合法的?”に中国へ情報が流れること、例えば暗礁に乗り上げた我が国のF−X選定でF−22が米国側から拒否されたこと、の裏づけが推定出来るという点である。

このときの大臣は久間氏だった。

Garbagenews.com
F22(の情報)がどうしても欲しい」防衛相、アメリカ訪問時に国防長官へ直訴
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/04/f22_5.html

【日経新聞】が伝えるところによると同新聞とのインタビューの中で久間章生防衛相は4月20日、来年夏に選定が行われる航空自衛隊の次期主力戦闘機FXの候補機種について、アメリカの最新鋭戦闘機F22Aラプター(Raptor)の情報開示を求めていくとあらためて明らかにした。

日本は今まで技術供与という形でアジアの発展に貢献してきた。それは、太平洋戦争後の補償的意味合いが大きくあったし、中国や韓国などをはじめアジア各国がとても貧しくて、産業を育てることが、ひいては日本の安定につながるという面もあったからだろう。

しかし、製鉄や半導体技術に代表されるさまざまな技術供与によって、中国や韓国も今や十分立派な経済大国となった。中国は2007年には世界第4位のGDPとなったし、韓国だって一人当たりのGDPで日本の背中が見えてきている。だというのに、日本はアジアをまだ「発展途上国」としてみていて、お人好しにもまだ技術供与をしてあげようとしている。地球環境問題でもそうだし。

かの国々からの産業スパイ事件は多発している。シャープが亀山工場を作ったのも、産業スパイが入れないようにするためだと聞いたことがある。デンソーでも産業スパイ事件があった。

今回の件は軍事技術なんだし、こんな調子なら確かにアメリカが危ぶむのも仕方ないような気がする。これまでは技術供与の意味はあっただろうけど、いいかげんやめる時期だ。考えてもみなよ。フランスがイギリスに技術供与する? ドイツがフランスに技術供与する? もはや相手はそこそこの経済大国になったわけだし技術供与の段階じゃないし、しかも、なんでもかんでも協力すればいいってもんでもない。

戦後も60年以上たったのだから、「日中友好」とかいう、太平洋戦争直後の敗戦国としての原罪払拭のためのスローガンに幻惑されないで、そろそろ、どう日本が独立した国として生きていくか、国全体として考えたほうがいいと思う。アメリカがだめだからって、中国に飲み込まれるのだけはごめんだよ。

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July 20, 2008

オバマ研修中

オバマの中東・欧州訪問ツアーが始まったらしい。

詳しくは米流時評さんで
オバマの研修旅行・アフガニスタン
http://beiryu2.exblog.jp/8304409/
研修旅行というネーミングいいですね〜。

カブールで朝食を・オバマ視察旅行2日目
http://beiryu2.exblog.jp/8312932

米紙も伝えているのでメモ。

NYT Obama Lands in Afghanistan for First Tour of War Zones
http://www.nytimes.com/2008/07/20/us/politics/20OBAMA.html

ワシントンポスト 
Obama Begins Two-Day Visit to Afghanistan
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/19/AR2008071901200.html

Obama Travels to Afghanistan
http://blog.washingtonpost.com/the-trail/2008/07/19/obama_travels_to_afghanistan.html

ワシントンポストの写真がいい。アフガニスタンの兵士たちとの交流の写真なんだが、兵士たちが本当にうれしそうで、心からオバマ訪問を歓迎しているのだと思わせる写真なのだ。危険にあふれた辛い任務だけに、オバマ登場に期待しているのだろうか…と胸が詰まる思いになった。

この中東訪問前に、その前に、テロ対策についてNYTに寄稿し、ワシントンで演説も行っている。

AFP オバマ氏の新対テロ政策、パキスタンのアルカイダ攻撃も視野に
http://www.afpbb.com/article/politics/2418434/3133175

NYT My Plan for Iraq by Barack Obama
http://www.nytimes.com/2008/07/14/opinion/14obama.html

Video: Obama's Speech On Iraq
http://my.barackobama.com/page/community/post/amandascott/gGxkR9

★時間があったら、NYTへの投稿を訳してみたいと思うのだが、まだ愛国心演説も訳し終わってないので、とりあえず意思表明のみ。

で、最近の大統領選動向としては、溜池通信のかんべえさんの日記が面白かったので引用してみる。

かんべえの不規則発言7月16日より
http://tameike.net/comments.htm#new

○最近、「中道化するオバマ」、あるいは「オバマのクリントン化」(これはもちろん、ヒラリーではなくてビルの方ね)と呼ばれる現象がある。

<中略>

○さて、そんな中でオバマのイラク政策が発表された。7月14日のニューヨークタイムズ紙上で、"My plan for iraq--It's time to begin a troop pullout"という。なかなかに画期的な内容だと思います。従来は、「就任後16ヶ月=2010年夏」までに撤兵するといっていたけれども、それはあくまで戦闘部隊であって、残りの部隊は、アルカイーダの掃蕩やアメリカ政府関係者の保護、イラク治安部隊の訓練の任務を続ける。安全な撤退のために、現地の司令官たちやイラク政府とは話し合う。より緊急に必要なのはアフガニスタンとパキスタンであり、アフガンには2個旅団を増派したい・・・・。

○これは反戦左派からみれば、ほとんど裏切りのような内容でしょう。逆に中道派や保守派、そして特に米軍の関係者から見れば、「オバマって結構、まともじゃん」ということになる。かくして、オバマの中道化がまた一歩進んだのですが、この記事の最後の部分にアッと驚くようなことが書いてある。

<英語略>

「それにしても、近年の米外交史における最悪の戦略的な失敗は、あまりにも長い間、態度のブレや降伏について誤った攻撃ばかりして、有益な議論を怠ってきた人々の責任である」

○これってホントにその通りです。2004年の米大統領選挙では、ジョン・ケリーは言ってることがコロコロ変わる(フリップ・フロップ)と批判されて、それに比べるとブレないブッシュの方がいい、というのが決め手になった。ところがオバマは、「フリップ・フロップ」と呼ばれることを怖れないらしい。つまりこれは、過去の言動には縛られないぞ、という宣言なのである。あいかわらず、オバマは言葉の使い方がうまい。2008年選挙で「フリップ・フロップ」という非難をする人がいたら、それは「古いタイプの戦術だ」と言って、切り捨てるのであろう。

フリップ・フロップは、マケインにもオバマにも投げかけられている訳だが、オバマが気にしていないとは知らなかった。イラク撤退の時期が後退したといわれていた時、「変わったわけではない」と言ったとワシントンポストで読んだんで、気にしているんだと思ってた。

ワシントンポスト Obama rejects charges of flip-flopping
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/08/AR2008070801709.html

しかしイラク完全撤退なんて、そりゃ無理ってもんよ、と思っていたし、その後、オバマの選対のほうでは「戦闘部隊はって意味」みたいな情報は少しずつ出していた。だからこの変節って、大統領選フリークにはあまり唐突でもないし、あるべき姿だろうと思うのだが、信じきっていて失望感にあふれている人もいるらしく、寄付金返せといってくる人もいるそうだ。特に盗聴法のあたりで。

まあ、前にも書いたけど、オバマには若くて純粋な支持者が多い中、この変節がどこまで受け入れられるんだろうかってところが勝負だと思う。

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July 19, 2008

Time for Some Campaignin'

よくできてます(爆) 白馬に乗ったオバマ。赤星旗をバックにするヒラリー。戦車でばく進するマケイン。

歌詞もおもしろそうだったので訳してみました。JIN適当訳なので、間違っていたらご指摘ください。

Come gather 'round Dick
Condi, Scooter and Rove,
It's time to get packin'
we must hit the road.

みんな集まって
ディックとコンディとスクーターとローブ
荷物をまとめて
出ていく時間だよ

But there's war
and recession
and bad mortgage loans,
And our legacy needs savin'!

でもここには戦争や
リセッションや
悪いモーゲージローンが残ってる
そして僕らの伝統も残されなきゃいけないのさ

So forget he's a jackass
who's liberally prone,
Oh, it's time for some campaignin'!

だから忘れよう
彼がリベラルっぽい間抜けだってこと。
さあ、大騒ぎの大統領選挙の時がやって来た。

Old party friends time to say 'au revoir'
We failed to extinguish Barack's rising star
You were so close my darlin',
alas, no cigar!
And now their tune is changin'
I'll be back in four years,
heck it ain't all that far!
Oh, it's time for some campaignin'!

なじみの党の友人たちにさよならをいう時が来たわ
私たちはバラクがスターになるのを阻止できなかったの
君はとても惜しかったよ、ダーリン
ああ、葉巻がない
そして彼らのトーンは変わってきた。
私は4年後に戻ってくるわ
ふん、そんなに遠いことじゃない。
さあ、大騒ぎの大統領選挙の時がやって来た。

Gather Conservatives lend me a hand,
Unless you want this liberal wuss in command!
I spent years in a rat hole in North Vietnam,
Now the Jihad needs containin'!
So forget my skin cancer
and swollen left gland,
Oh, it's time for some campaignin'!

保守派よ、集まって私に手を貸してくれ
君たちがこのリベラルの腰抜けに指揮してほしくないならね
私は北ベトナムのネズミの穴で何年も過ごした。
今は、ジハードの封じ込めが必要だ
だから私の皮膚がんを忘れるのだ
それと私の膨らんだ左の皮膚を
さあ、大騒ぎの大統領選挙の時がやってきた。

Gosh,I'm so tir'd of divisive exchange
And I got one or two things
to say about change,
Like the change we must change
to the change we hold dear,
I really like change
Have I made myself clear?
So he'll talk about change
till you're deaf in the ear!
Oh, it's time for some campaignin'!

もう、ぼくは言い争いにはうんざりだ。
そして僕は一つ二つ、手に入れたのさ。
変化についての言い方を。
変化のように、我々は変化しなければならない
ぼくらが心に抱く変化に向けて
ぼくは本当に変化が好きだ
ぼくは自分自身をクリアにできたかな?
だから彼は変化について話すだろう。
あなたが耳を塞がない限り。
さあ、大騒ぎの大統領選挙の時がやってきた。

Citizens gather from both far and near,
For a ritual we practice every four years
When we promise you anything
you wanna hear,
To win the crown we're chasin'!
We spent billions of dollars
to make our points clear
To get you to step up
and cast your vote here,
Then you spin you around
and poke you in the rear
Oh, it's time for some campaignin'!
Yes, it's time for some campaignin'!

市民は遠くから近くから集まる。
4年ごとに行う儀式のために
我々は君たちになんでも約束するだろう
君が聞きたいことを
今争っている王冠を得るために
私たちは何十億ドルも使ってきた。
問題をハッキリさせるために。
階段を昇って
君の票を投じたまえ
そして君はくるくる回って
君の背中を突かれるのさ。
さあ、大騒ぎの大統領選挙の時がやってきた。
そう、大騒ぎの大統領選挙の時がやってきた。

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ゴアの提案と金融危機

アメリカとイランの対話と、原油価格暴落と、国際金融危機の中に隠れてあまり目立たなかったが、アル・ゴアが、今後10年以内にアメリカの発電部門において化石燃料から脱却することを訴える講演を行ったらしい。

読売 できる?米発電10年で再生可能エネに転換…ゴア氏提案
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080718-OYT1T00306.htm

この記事によれば、10年以内に発電部門における化石燃料からの二酸化炭素排出を止めるために、原子力発電比率の現状維持、太陽光、風力、地熱の大規模導入、石炭火力から排出するCO2を回収・貯留するCCSを導入し、さらに送電網の効率改善をするんだそうだ。

原子力発電比率の維持については、ブッシュ政権が成立した包括エネルギー法で原子力を作るための補助が行われることになっているからできるだろう。太陽光なんかは、シリコンバレーあたりで今太陽光産業ブームになっているし、数年前からカリフォルニアでは電力不足による輪番停電があったりするので、一般家庭で太陽光発電をつけているところもあるそうで、これもまあそこそこいくだろうと思う。風力もそこそこできているみたいだし。CCSにしても、今、確かアメリカが国際的な研究開発協力を呼びかけているんじゃなかったっけ。だからあんまり技術的にめぼしいものはない。

にしても、まあ、これは難しいだろうなと思う。老朽石炭火力の多いアメリカだったら、石炭火力の二酸化炭素を回収するより、脱硫装置をつけたり効率をアップするほうを優先すべきだし、そうじゃないとCO2の回収・貯留にかかるエネルギーのほうが多くなってしまいかねないんじゃないかと思う。そこはあまりまだ明確には計算されていないかもしれないけど。

AFP G8エネルギー相会合、CO2地下貯留計画に着手で合意
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2402419/3010192

CCSについては大量のエネルギーを必要とするほか、費用が高いこと、漏出の恐れがある点などが指摘されている。

太陽光や風力だって、100万kwを発電するためには太陽光で山手線内側、風力で山手線内側の3.5倍の面積がいるそうで、アメリカの広大な土地があればいくらでもできるのかもしれないが、それに使う資源量もコストもめちゃめちゃ大きくなるだろうし、そのコストを誰が負担するんだという問題もある。

東京電力ホームページ
風力発電や太陽光発電など自然エネルギーの開発を積極的に行って、原子力発電をなくすことはできませんか?
http://www.tepco.co.jp/nu/qanda/qa01-j.html

ゴアは、この目標は高すぎるように見えるだろうが、アポロ計画と同じだというようなことを言っていたけどね。まあ何でも最初からあきらめていたらできないので、言うことは別にかまわない。

それよりもNYTのゴア講演記事中にあったこの一言が気になった。

NYT Gore Urges Change to Dodge an Energy Crisis
http://www.nytimes.com/2008/07/18/washington/18gore.html

“We’re borrowing money from China to buy oil from the Persian Gulf to burn it in ways that destroy the planet. Every bit of that has to change.”
我々はペルシャ湾から石油を買い、燃やして、地球を破壊するために中国から金を借りている。すべてを変えねばならない。

なぜひっかかったかといえば陳さんのリンクと一言を読んでいたから。

陳さんのWorld view
本日の国際情勢オチ
http://blog.livedoor.jp/fgejtocfk4fk5j23dk5/archives/443438.html

リンクされていた記事はこれ。

田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる
続「米住宅公社救済へ外準活用案」金融大国中国の影
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/648382

この前の記事からつながる話なんだが、簡単にまとめると、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の2公社の経営危機でアメリカの金融危機は一段と深刻化していて、もし両公社が発行している住宅関連証券が投げ売りされるようだと、米国のみならず欧州、日本、中国など国際的な信用不安になり、世界的な大恐慌が起きかねない状況になっている。

それで田村さんが、在京米金融筋で米国務省のアドバイザーに感想を聞くと、「同盟国日本が率先して支援の手を差し伸べてくれると、われわれは日本にかつてなく感謝するだろう。日本は救済パッケージで主導性を発揮し、中国にも働きかけてくれればより効果的だ」と話したと。その意味は「日本は中国に主導権をとられるな、それは米国としても政治的に困る。同盟国日本主導なら安心できる」ということだそうで。

中国は政府機関債の世界最大の保有者であり、しかも機関債発行残高の10分の一にも相当する巨額の水準なんだそうだ。米国債についても、かつては日本が一番だったが、今や中国にかわったといわれている。日本が米国債を売り払うことは阻止できたが、中国は阻止できないだろうとみられている。

で、渡辺喜代美金融大臣が、米経済を救うと言っているわけだ。前もそんなエントリ書いたなあ。ああ、これだ↓

Jin and Tonic
世界のみなさん、日本がネギ背負って洞爺湖で待ってます
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/06/post_19bb.html

それで田村さんのところにはこう書いてある。

フィナンシャル・タイムスは17日付けで、「中国を米国の最後の貸し手として、ポールソン長官とバーナンキ議長は考えるべき」と論評している。米欧の金融専門家の目は日本ではなく、中国に向いているのが現実である。

で陳さんのコメント。

イスラエル・台湾・日本がアメリカに裏切られた最大の理由。

う〜んそうかもね〜。陳さんのリンクにもあるが、宮崎正弘の国際ニュース早読み(メルマガ)によると、米国は台湾に武器供与をやめるらしい。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)7月18日(金曜日)弐
http://www.melma.com/backnumber_45206_4166072/

 16日にワシントンの有力シンクタンク「ヘリティジ財団」のセミナーに出席したキィーティング米海軍太平洋司令官は、
「台湾への武器供与凍結はブッシュ政権の決定であるし、当面のあいだ台湾への軍事的危機はないだろう」と語った。
 軍の当事者が台湾への武器供与凍結を確認したのは初めて。

つまり、現政権はどうにもならない金融危機を中国に救ってもらおうとして台湾まで捨てようとしているわけだが、この安易な中国頼みに危機感を募らせている人々がいるってことなんだと思う。イスラエルが裏切られたっていうのも、まあつまり、金融危機にドル安に原油高じゃ、にっちもさっちもいかないからなんじゃないかと思うけど。

で、ゴアのエネルギー構想は、一見、無理じゃね?っていう提案だし、「浮世離れしたエリートの考え」なんだけど、その本当の意味は中国に首根っこをつかまれないようにすべし、という意味なんじゃないだろうか。オバマのブレーンが、日本こそ大事、とわざわざ中国寄りの朝日新聞で強調するのも、そのあたりが理由なのかもしれない。

で、似たような感じの話があちこちに。

株式日記と経済展望
日本こそ金融大国? 円による資金調達が世界の資本市場を席巻している
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/2068c747fdd5c8a10515b6d6a3d0058e

ここにもリンクされているが今日の覚書さんのこの記事が秀逸。

今日の覚書、集めてみました
FM株式大避難…アメリカは明るく輝く唯一の光
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/?07161929

正にこっち見んなよ、の状況なんですが、ここでガーンと一発…出来ないんですかねえ。

こっち見るなってなにかと思ったら

日本は何年も追放から何気にカムバックしつつある…他にないから仕方なくってだけかもしれないけど。
「日本の銀行はクレジット・クランチの勝者。今、日本は唯一単独、世界の資本サプライヤーになれるんだ」とメリルリンチは言っている。

こっち見るな。

とありました。ははは。本当だよ。涙ためてこっち見るなよ。前はいじめてたくせに。

まあ、そんなわけで、そろそろ日本の出番らしいです。過去、日本を嘲笑していたらしいバーナンキに、しっかりと恩を着せた上でなら、助けてやってもいいんじゃないすか? ああ、竹中さんは出てこなくていいからね。

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July 18, 2008

シェイクアップ マケイン

日本のマケイン派、古森さんのエントリなど、マケインに関するコメントをいろいろ見たのでまとめてみる。

古森 義久氏 ”外交弱小国”日本の安全保障を考える
福音派の支持を取り付け、躍進するマケイン候補
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/i/79/

キリスト教福音派を主体とする宗教保守勢力がマケイン候補への支持を打ち出し始めたのである。マケイン氏はこれまでこの巨大な勢力からは背を向けられていたといえるから、今回の動きは意味が深い。

エバンジェリストと呼ばれる福音派はキリスト教プロテスタント各派の保守的信徒たちの総称である。この福音派の選挙におけるパワーはものすごい。現在のブッシュ大統領が2004年に民主党のジョン・ケリー候補に対して着実に勝利を飾ったのも、この福音派の力強い支援のせいだったとされる。

また福音派が勝敗を決めるのですかね? また?

で、オバマ支持がわずかに低下したと古森さんは書くのだが、もっと前はマケインのほうが勝っていたわけで、今、その小さい数字に一喜一憂してもしょうがないと思う。でも福音派のおかげで、マケイン陣営の選挙戦が「シェイクアップ(活を入れるという意味)」されたんだろうし、それはそれでよかった。ちょっと前まで、キャンペーンをシェイクアップしなくっちゃと言われていて、どうやって?って感じだったからね。

で、共和党支持者と思われる保守思想さんも喜んでいます。

オバマ氏15%のリードを無くす
http://mikerosstky.spaces.live.com/Blog/cns!65DFD4754018BC2A!3399.entry

マケイン氏はそれほど良い選挙戦を行っているとは全く言えない。逆に酷い選挙を戦っていると言える。

問題はオバマ氏だ。経験の無さ。スピーチ以外での発言の単純さ、勉強不足の表れなどが、誰が見てもわかる形となって表れている。

へ〜そうなんだ。もう一つ、保守思想さんで面白いエントリが。

イラク戦争は終わった
http://mikerosstky.spaces.live.com/Blog/cns!65DFD4754018BC2A!3409.entry

イラクではテロは続くかも知れないが、戦争は終わったと。そしてイラク人は勝ったと。

同じ記事で、アフガニスタンでの戦争は状態が悪化していると。イラクと同様にアフガニスタンは軍隊を強くして治安が守れる環境を作る必要があるようだ。

イラク戦争を反対するのは自由だ。でもイラクでの戦争は実質終了している。今後はイラクと言う国をサポートする必要がある。

イラク戦争は終わったらしい。いずれにせよ、よかったです。

ジャパン・ハンドラーズさんのところでもマケインの話が出ていた。

League of Democracies ?
http://amesei.exblog.jp/8293564/

ニュースにもマケイン発見。

時事 オバマ氏を「ほめ殺し」=マケイン氏、黒人団体に支持要請−米大統領選
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008071700621

日経 米大統領選、女性票争奪戦激しく オバマ氏とマケイン氏
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080714AT2M1200J12072008.html
これはちょっといただけないですが。

そんなわけで、ちょっとずつシェイクアップしているマケイン。よかったなあ、となんとなく思ってしまう。あのままだったら、大変だったよね。

オバマは欧州、中東訪問を前にイラク撤退方針を表明した。

AFP オバマ氏の新対テロ政策、パキスタンのアルカイダ攻撃も視野に
http://www.afpbb.com/article/politics/2418434/3133175

保守思想さんの言うとおり、イラク戦争は終わった模様なんで、次はアフガンじゃないでしょうかね。……ん? まさかイランに…?

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July 17, 2008

アメリカとイランの会談

アメリカがイランと公式会談をしているらしいのだが、日本ではほとんど報道されていないようだ。

というわけで、日本の報道を拾ってみると〜

NHK イラン核協議 米が初参加表明
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015949031000.html

読売 イランの核開発疑惑、米が協議参加へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080716-OYT1T00389.htm?from=nwla

読売 米、イランに外交官駐在を計画…英紙報道
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080717-OYT1T00397.htm

朝日 イラン核、米が交渉参加へ 「関与せず」転換 米紙報道
http://www.asahi.com/international/update/0716/TKY200807160214.html

日経 イランの軟化、焦点に 核開発問題、EUと19日再協議
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080717AT2M1600A16072008.html

日経 米国がイランに外交官駐在を計画か 英紙報道
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080717AT2M1702Y17072008.html

う〜ん、ネタもとはみんな同じなので同じような内容で、とても遠慮がちに掲載されている。原油価格が下がったのも、アメリカの在庫が予想以上に積み上がったってだけでなくて、この会談があったからなんだろうね。

今、報道ステーションを見ていたが、国際ニュースといえば竹島問題ばかり。OECDにも入っているはずなのに、十年一日のごとく理不尽な要求ばかりしてくる韓国との関係より、中東の石油が入ってこなくなるほうが日本にとってよほど影響があるだろうと思うんだが、なんでいつもこうなのかね。竹島問題の韓国の反応にくだらない感想を述べるくらいなら、イラン情勢の行方でも占っていたほうがよほどましだ。

そういうわけで、このニュースについて、私の場合、一番最初に、中東TODAYの佐々木さんのエントリで知ったわけだが、佐々木さんによると、これで平和になると言いきれるわけじゃないようだ。

中東TODAY
NO・1077アメリカはイランをどうするのか
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2008/07/no_321.html

場合によっては、アメリカとイランとの緊張関係を解消するのではなく、決定的な状態に持ち込む、危険性も十分にあるものだ。それは、アメリカがいままで検討してきたオプションである、交渉による問題の解決が、失敗する可能性もあるからだ。

ということで米流時評さんでは当然取り上げている。早い!

米流時評
スクープ!米・イランに外交革命!テヘランに米大使館設立計画!!
http://beiryu2.exblog.jp/8293331/

さすがです。

なんかブッシュ政権というか、ライスなのかな。手当たり次第、外交の成果を挙げたくて必死になっている感じがあるね。大丈夫かな。

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July 16, 2008

明博君を助けたんじゃないの?

いやいや、竹島問題盛り上がってますね。韓国でだけど。朝鮮関連は面倒なんでスルーしようかと思ってたんだが、意外にみんな真っ当に問題視しているので、ちょっとびっくり。

何しろ、韓国の反応は予想通りじゃん? 絶対こうなるよなっていう反応だったわけで。日本は大切なものを失うぜと捨て台詞を残して大使は去っていく。うわ、かっこい〜(苦笑)。大切なものってなんだろう? とりあえず、日本はビザなし入国をやめたらいいねえ。うん。

で、どう考えてもこれは前から決まっていたことだ。日本は一応配慮して教科書じゃなくて解説書に書いたらしいんだけど。新学習指導要領の発表はそろそろと言われていたから、時期は意味がないかもしれないんだけども。でも結果的には、李明博政権を救うことになるんじゃないのかな? 

牛肉問題でにっちもさっちもいかなくなっていた大阪生まれの明博君。北朝鮮強行派でうっていたけども、最近はちょっと押され気味だった。でもそこに金剛山観光客銃殺事件が勃発し、またもや強行派に戻れるわけだ。しかも竹島問題。反日カードは盧武鉉も人気取りに使っていたんだし、これさえあれば何を置いても一気に国民は燃え上がる便利で強いカードである。うまくやれば人気は回復できそうじゃん?

韓国にとってもアメリカと喧嘩するより、日本と喧嘩したほうが安全だし、日本は人がいいから危ないことはしないだろうし、日本も別に韓国のいつもの行動には慣れているから、このカードをいいタイミングで出せばいいわけで。まあ、日本にとっても中国寄りの政権が韓国にできても困るわけで、そういう意味では明博君の人気が回復したほうが日本にとってもよかろうと、助け舟を出したんじゃないか、と、当てずっぽうで、うがった見方をしているんだが。違うかな。

まあただ、DNAが似てるから対馬も韓国だとか、わけわからんことを言い出しているらしいんで、こういうのは相手にするのもバカバカしいです。

中央日報 ‘対馬も韓国の領土’で対抗…許泰烈議員
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=102516&servcode=200&sectcode=200

それをいい出すと、みんな中国の領土になったり、へたをするとアフリカの国の領土になったりするんだが、それでいいんすかね? 

で、無視してスルーしておきたいわけだが、一応、竹島が日本って証拠があるというリンクがあるので張っておく。
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory&nid=1670953

まあ、韓国でも、歴史問題をもっと冷静に見ようと言う、まともな動きも出てきているようだけどね。

阿修羅 韓国の歴史教育波紋 新教科書…左翼史観を批判【産経新聞】・・中身は「民族主義史観を批判」なのだが・・
http://www.asyura.com/07/asia10/msg/620.html

期待しないで傍観してます。ええ。

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麻生太郎の歌とiTunes、amazonなど

前のエントリで「自由と繁栄の弧」と書いてみたので、ちょっとアマゾンリンクを探してみたら、なんと麻生太郎の応援歌というのが売られていた。歌のタイトルは「I Love Japan」。口があまり曲がっていない麻生太郎のイラストがあって、思いっきり応援歌である。5件もレビューがあって評価は5つ星(笑)。売っているってのがいいね。

買うほどじゃないがどんな歌なのか興味はある。でもアマゾンには試聴はないようなんで、iTunesで売っていないかなと思って探してみたら、まあ、売ってはいなかったんだが、ビデオがあった。「麻生太郎を持ち歩こう!」というタイトルで、あの総裁選のときの演説のビデオが無料でダウンロードできるようになっている。

歌は聞いてみないとわかんないけども、「Yes, We Can」ほどじゃないだろうと思うし、iTunesのほうは麻生支持者が勝手に作ったものだが、こういう形で政治をもっと身近にしていくことはとても重要だろうと思う。2ちゃんねら〜でもある麻生太郎氏にはぜひ、がんばってネット展開してほしいものだ。

政治におけるネット利用といえばオバマである。それで、ふと気がついてiTunesでオバマを探してみた。勉強を兼ねてオバマの演説を訳しているので、iPodに入れて聞いていればもっと英語の聞き取り能力向上に役立つだろうと思っていたのだ。前にも探したことがあったんだが、その時は見つからなかった。

でもやはりありましたよ。barack obamaと検索窓に打ち込んだら、オバマチャンネルがたくさんでてきた。どうして前はたどり着けなかったんだろうと思うのだが、まあ、とりあえずこれで解決ってことだな。iPhoneが手に入ったらビデオを入れようと思う。

それではと、対立候補であるマケインのページも探してみたのだが、マケインのものはなくて、ニューヨーカーなどの特集のみ。演説がつまらないからだろうか。ヒラリーはあるにはあるが、昨年で終わっている。結局、iTunesをキャンペーンに役立てているのはオバマだけということか。

さらに探してみたら、ホワイトハウスのプレスブリーフィング(毎日、報道官が行う会見。日本でいうと官房長官会見)までiTunesにアップされているのが見つかった。ドラマの「ホワイトハウス」で報道官のCJがいつもやっている会見である。すごいなあ。今の報道官は女性のダナ・ペリーノなんだが、彼女の早口が聞けます。

じゃ、首相官邸は何かやっているのかと思ったら、日テレ24が首相会見の配信をしてますね。やるじゃん。

そんなわけで、ついでにアマゾンアソシエートであの回転する広告を麻生太郎関連で作ってみた。歌も入れてます(苦笑)。聞いてみたい方はぜひ。

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オバマ時代を見据えよ、と言ってみるテスト

ダイヤモンドオンラインでもトップのアクセス数となったらしいが、問題はこれですよ。

シリコンバレーで考える
オバマを正当に評価できない差別の国ニッポン
http://diamond.jp/series/siliconvalley/10006/

日本の政府高官の談話として、「オバマ候補はマケイン候補に勝てない。それは彼が黒人だからだ」との報道が飛び込んできた。筆者は耳を疑った。そんなことを誰が言ったのだろうか。調べてみたら、町村官房長官が「週刊文春」の記者との談話で、こうした発言をしたらしい。その後すぐに否定したようだが、これが日本政府の発言として世界に流されてしまった。

町村…。「黒人だから」って、官房長官たるもの、そんな発言は口が裂けてもしちゃいけないだろ。だいたい共和党になったほうがいいな〜なんてことすら言っちゃいけないと思うけどね。ああ、イタリアのベルルスコーニは言ってたっけ(苦笑)。でも、黒人だからだなんて言ってないぞ。

安藤氏はこう書いている。

もはや人種は争点ではない。候補者の人格、政策、信条、カリスマ性、年齢、経験等から今のアメリカの大統領としてどの候補者が最適かを真剣に検討しているのである。

日本の大統領選フリークから見ても、人種問題は終わっている感はある。ビルとヒラリーが禁じ手の人種カードを切って一時は騒然としたけれど、オバマはそれをうまく乗り越えた。本当は共和党が使いたいカードだっただろうが。いずれにせよオバマはそれを乗り越えられるだけの人物だったのだ。

つい先日起きた黒人指導者ジェシー・ジャクソンの失言と謝罪は、オバマが白人男性だけでなく、黒人男性にも媚びていないことを印象づけただけで終わった。白人からの攻撃ではなく、黒人側からもオバマへの本音と思われる批判があり、しかもそれが泥仕合ではなく謝罪であっさり終結したことで、人種カードは完全に無効になったのではないかと思う。あとは、大統領になったときを見据えたオバマの現実路線への変節をアメリカ国民がどう捉えるか、ではないだろうか。

町村官房長官の発言を知ってやるせないのは、もしかしたら官房長官という日本のナンバー2が、しかも次期首相候補に名前を上げられる人物(自民党の中でだけだが)が、アメリカが日本にとって最も重要で影響の大きい同盟国であることを理解していないのかもしれないってことだ。次に大統領になるかもしれない人について、人種で否定するなんてもってのほかである。オバマが大統領になる可能性は高い訳だし、もしなったとしたら、町村はどんな顔をして会うのだろうか。「いや〜黒人のあなたが大統領になるなんて思いませんでしたよ」って言うのかな。

追記:確かに否定しているようですが、火の無いところに煙は立たないもの。わざわざ文春がなかったことを書いたりしないだろうしな。しかし古い話なのね。
AFP 町村氏「オバマ氏は黒人だから勝てない」発言、事務所は否定http://www.afpbb.com/article/politics/2404775/3029557

日本の官房長官だから、米大統領選をつぶさに追い続ける必要はないのかもしれない。だけど、アメリカ国民が、この選挙になぜこんなに熱狂しているのか。その感覚がわからなければ、国際政治は舵取りできないと思う。

日本の政治家の劣化ぶりにはもううんざりなんだけど。2世、3世だらけだし、しかも初代の劣化コピーが多すぎるんだよ。日米関係が空洞化していると言われて久しい訳だが、それもこれも、日本の政治家の劣化ぶりが影響しているんじゃないかと疑いたくなる。

しかし、リチャード・ダンズィグ氏とジョセフ・ナイ氏が朝日新聞に寄せた論文によれば、オバマのブレーンはヒラリーと違って、日本を重要視してくれているようだ。共和党のほうが日本を重視してくれるとちまたでは言われているが、共和党ブッシュ時代よりも民主党オバマ時代のほうが、日米関係は良くなるかもしれない。

朝日 オバマ外交、日米深化 外交・安保顧問が共同論文
http://www.asahi.com/international/president/TKY200806260277.html

 双方の強みを合わせて、ともに協力しあうことで、日本と米国はさまざまな課題を解決する新たなリーダーシップを作り上げることができる。それはエネルギー効率を高めることから、環境の保護、世界の最貧国の経済開発、さらには東アジア地域の平和と安全の強化にまで及ぶものだ。

そんなわけで、オバマが大統領になったとき、こんな日米関係がきちんと機能するためには、もう少し日本の政治家が勉強する必要があるんじゃないかと思う。今から勉強しても遅いのなら、せめて政治家を変えてみたらどうだろうか。

ところでアメリカをうならせた外交戦略「自由と繁栄の弧」はどこにいったんですかね。

関連エントリ
オバマの日米戦略
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/02/post_5278.html

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July 11, 2008

不人気首脳サミット

合意に至ったという、地球環境問題の目標も微妙だし、食糧やエネルギー問題は大臣会合を踏襲しているし、洞爺湖の最大の成果は今のところ「テロがなかった」ことにつきそうに思うのだがどうだろうか。

各G8首脳の支持率を調べていたら、朝鮮日報でナイスな記事を発見したので引用してみる。朝鮮日報の引用って初めてかも! カムサハムニダ。

洞爺湖サミット:支持率低迷に苦しむG8首脳
http://www.chosunonline.com/article/20080708000005

言うまでもなくこの記事には各国首脳の支持率が掲載されているんだけど、まとめてみると以下の通り。※は私のつぶやきです。

G8支持率ランキング
第1位 メドベージェフ(露)73% ※プーチン人気じゃね?
第2位 べルルスコーニ(伊)59% ※整形疑惑
第3位 サルコジ(仏) 41% ※来日しなかったブルーニ効果
第4位 メルケル(独) 36% ※ブッシュからも人気
第5位 ハーパー(加) 31% ※誰?
第6位 ブッシュ(米) 23% ※最近やる気なさすぎ
第7位 福田(日) 21% ※フフフはブッシュより悪いのか…
第8位 ブラウン(英) 17% ※下には下が…

で、今回集まった首脳は支持率だけじゃなくて、身長も低いらしいのだ。

G8首脳身長ランキング
第1位 ハーパー(加)183
第2位 ブラウン(英) 180 
第2位 ブッシュ(米) 180 
第4位 福田(日) 167 
第5位 サルコジ(仏) 165
第5位 ベルルスコーニ(伊)165
第5位 メルケル(独) 165
第8位 メドベージェフ(露) 157

メドベージェフ157?マジすか?? 

ロシア人ってみんな190くらいあると思ってたんだけど。まあプーチンだって小さいわけで、だからプーチンはメドべージェフを選んだんだ〜って、ヒトラーじゃないんだから……と言い切れないのが怖い。

にしても福田サンの人気が、ブッシュより低迷しているとは思いませんでした。いやいや、甘いね私も。

ホントは前言を撤回し五輪開会式ご出席という、中国びいきで、今回日仏首脳会談すらしなかったらしい日本嫌いのサルコジについて書こうかと思ってたんだが、面倒になったんで、また次の機会でもあれば。ところで、夫人のカーラ・ブルーニの来日拒否理由のアルバムがもうすぐ出るそうです。好きにしてください。

カーラ仏大統領夫人のニューアルバム、間もなく発売
http://www.afpbb.com/article/entertainment/music/2415469/3110184

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July 09, 2008

アホすぎる…

時事goo 拉致被害者「戻すべきだった」=日朝交渉停滞の原因−自民・加藤氏
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-080707X092.html

あのとき北朝鮮に帰していれば、また来てくださいと何度も日朝間を交流していたんだそうですよ。どこの馬鹿ですか? こいつは。

脊椎反射で怒っちゃいますが、ちょっとさあ、自分の家族だったらどうよ? 誘拐された人を、誘拐元に返すかい? ちょっとコロンビア政府(結局アメリカ政府が身代金を払ったらしいけど)の爪のあかでも煎じて飲め。

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イランとイラクとオバマと日本

北海道ではサミットが開かれているようだ。土砂降りの雨の中、というところが今回のサミットを象徴しているように思えるが、まあそれはとりあえず置いておいて。

またまた原田武夫氏で恐縮なのだが、なんとなく膝を打ったので引用してみる。

原田武夫ブログ
オバマ氏の“アキレス腱”イラン問題が再燃?
http://money.mag2.com/invest/kokusai/2008/07/post_71.html

これによると、米雑誌ニューヨーカーが以下のような内容の記事を載せたんだそうだ。

昨年(07年)末、ブッシュ大統領は連邦議会の幹部たちに対し、対イラン工作活動用に総額約4億ドルの支出を行うことに関する同意を求めた。この工作は主にイランの宗教指導者たち、そして亡命イラン人に対して行われるものとされ、中央情報局(CIA)のみならず、米軍も直接的に関与していた。ここに来てイラン国内では暴動が多発しているが、そのこととの関連性は明らかではない。その一方で、これまで対イラン対話路線を唱えてきたオバマ候補に対し、マケイン候補からイラン問題についても激しい批判が浴びせられるようになりつつある——というものである。

で、イラン情勢は米大統領選とつながっているという。このブログでも取り上げたオバマの中東訪問について、原田氏はこう見ている。

どういうわけか、オバマ候補はかねてから外国訪問の予定を口にしてきている。とりあえずはイスラエル、ヨルダン、そして英独仏を訪問するとの情報がある。しかし、本当のターゲットはイラク、そしてアフガニスタンであるようだ。

だが、ここであらためて考えてみると、かねてより米国は「イラクの治安が悪いのは、武装勢力にイランが武器を渡し、サポートしているからだ」と非難してきているのである。そんな危ないイラクをオバマが訪問した際、仮に“何か”あったらば一体どうなるのか。米側が見せる“激烈な反応”は想像に難くない。なぜなら、「国民の生命を守ること」は国家がなすべき第一の義務なのであるからだ。

そこまでの展開が見えていたとしても、あえてオバマ候補はイラクへと向かうことであろう。

で、最期の問いかけがこれだ。

「オバマよ、なぜイラクに向かうのか?」

えっと、なぜなんですかね?

オバマは多分、暗殺されたくて行くと言っているわけではないと思うんだが、そうは言っても、イラクに行っていないことで外交音痴とマケインに攻撃されているオバマとしては、行かざるをえないというところなんだと思う。それに伴って、イラク撤退の見解を微妙に変えているらしく、非難されている。

ロイター オバマ氏、イラク撤退見直しを示唆する発言で波紋
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32587220080704

 同氏は1度目の記者会見で、選挙公約に掲げている16カ月以内の段階的イラク駐留米軍撤退に関して、今夏に予定しているイラク訪問の後、「細かな面で調整する可能性がある」と発言。政策見直しの可能性を示唆したと受け止められたことから、当地で2度目の記者会見を開くことを余儀なくされた。

 2度目の記者会見で同氏は「私はこのイラク戦争を終結させようと思っている。私の大統領としての最初の仕事は、統合参謀本部を招集し、彼らにイラク戦争終結という新しいミッションを与えることだ」と発言。しかし一方で「もし現場の状況を考慮しなかったら、私は無能な最高司令官ということになる」とも述べた。

 

原田氏のいう奥の院には、原子力派と原油派がいるといわれているはずで、オバマはエタノール支持ということもあり原油派だともいわれている。といっても本当のところどっちがどっちの味方だかわからないし、そう違いがあるとも思えないんだが、原田氏的な見方でいえば、ヒラリーならどちらのサイドもOKなのかもしれない。

脱線するが、エタノールは食糧高の原因でもあるわけで、とってもいただけない案でございますがね。

ガーディアン Secret report: biofuel caused food crisis
http://www.guardian.co.uk/environment/2008/jul/03/biofuels.renewableenergy

話をもとに戻すと、結局のところオバマのイラク訪問がカギとなりそうだ。しかも次の中東和平会議がロシアってところが、イランのバックにぴたりとつくロシアの出方次第って感じで、嫌らしい。食料問題でもロシアがカギらしいし、ロシア復活が着々と進んでいるらしいですな。

と、つらつら考えてきて、はっと思ったことがあった。ということは、本当に、オバマが大統領になれないかもしれないということだ。暗殺かなにかが不測の事態が起きる可能性があるということ。

でも、もし、オバマがアメリカの大統領にならなかったら、アメリカの再生はできないのではないだろうか。別に彼が救世主だと言っているわけではないが、あんなにリードしていた、女性だけど白人でエスタブリッシュな有名人、ヒラリーを、「団結を訴え何でもできると唱える経験不足の黒人」が凌駕したということは、アメリカにおけるモメンタムは、何が何でも再生、ってところなんじゃないかと思う。

で、団結と再生の象徴でもあるオバマに不測の事態が起きて大統領になれなかったら、アメリカはどうなるだろうか。イラク戦争は続き、イランとも何かあったりするかもしれず、そうなるとアメリカの再生は大きく失敗し、一時的か長期的か、多分10年単位で、ソ連崩壊後の90年代のロシアのようになるのではないだろうか。90年代のロシアといえば、経済は破綻し、軍隊は疲弊し、社会保障制度は意味をなさず、ひどい不況に陥った。衛星国が次々に離れていった。

日本が重視すべきなのは、衛星国が離れていったことだ。なぜ、離れていったかといえば、脅しでもあったロシアの軍事力と経済力が衰えたためだ。つまりアメリカの軍事力も衰える。そうなったらアメリカの軍事力におんぶにだっこの日本は、どうするつもりだろうか。

アメリカの軍事力を頼れなくなったとき、日本はどうするんだろうか。ソ連崩壊が速かっただけに、いざアメリカ崩壊となれば動きも速いと思われる。そうなったとき、日本はどう防衛するんでしょうかね。う〜ん、そら恐ろしいっす。

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July 05, 2008

イランがウラン濃縮停止を受け入れたらしい

東京財団の佐々木氏が執筆する中東TODAYに以下のような記事が掲載された。

中東TODAY
No・1058速報ーイランがウラニューム濃縮停止受け入れ!!
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2008/07/no_303.html

NO・1059イランのウラニューム濃縮停止受け入れとその後
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2008/07/no_304.html

しばらくCNNを見ていたが、コロンビアの人質救出以外、あまり大きなニュースは流していない。どういうことかわからないが、BBCが報道したらしい。

どうもこれのようだ。
Tehran responds to nuclear offer
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7489982.stm

ロイターも伝えている。

イラン、ウラン濃縮停止見返り案に回答=IRNA
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32591720080704

Iran responds to big powers' nuclear offer
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSDAH44554320080704

イラン問題は佐々木氏の文章を引用すると、こんな流れだった。

 アメリカはイランに対する新たな制裁として、海、空路を完全に封鎖し、人やものの出入りを、止めるということを計画していた。
 そのことに加え、アメリカがイラン攻撃を躊躇するようであれば、イスラエルが単独でイラン攻撃を断行し、戦争にアメリカを巻き込む、という動きさえ濃厚になっていた。

イラン問題の詳報については米流時評さんで。

序章 中東大戦争前夜?急浮上するシリアとイスラエルの核紛争
http://beiryu2.exblog.jp/6172974/
このほかいろいろあります。

イランとイスラエル、アメリカの戦争になれば、ペルシャ湾に通じるホルムズ海峡を封鎖するとイランは前から言っていた。そうなると、石油の90%を中東に依存する日本は、ほぼ1滴も油が入ってこなくなるわけで、備蓄大丈夫か?って感じだったわけだ。アメリカはなんだかんだ言っても中東依存率は30%程度なんだけど。

CNN イランのホルムズ海峡封鎖許さずと、米第5艦隊司令官
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807020031.html

エネ庁 エネルギー白書2005
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2005/html/17022410.html

まあ、これでイラン攻撃の正当性はなくなったと佐々木さんも言っている。原油価格も落ち着くだろうとBBCも言ってます。つうか、そのために危機をあおって高くしていたんだったりして。まあこのあたりは魑魅魍魎だし。

あとはどれだけイスラエルを抑えるか、ということなのだろうが、イスラエルもイラン攻撃を否定する方向らしい。

ロイター 駐イスラエル米大使、イラン攻撃の憶測を否定
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32577520080704

さて、ロシアはどう出てくるだろうか。米ロ原子力協定は成立しますかね?

関係ないようで関係ある大統領選なんだが、イラク撤退について微妙な修正を始めて非難されているオバマにも、これは追い風になるんじゃないだろうかね。よくわかりませんが。

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July 03, 2008

オバマ愛国心演説 The America We Love

The America We Love
我らが愛するアメリカ

Independence, MO | June 30, 2008

★途中まで訳しました。順次訳します。

On a spring morning in April of 1775, a simple band of colonists – farmers and merchants, blacksmiths and printers, men and boys – left their homes and families in Lexington and Concord to take up arms against the tyranny of an Empire. The odds against them were long and the risks enormous – for even if they survived the battle, any ultimate failure would bring charges of treason, and death by hanging.

1775年の4月のある春の朝、農民や工員や、鍛冶屋や印刷工や、男たちや少年たちが、レキシントンに家と家族を置いて出かけました。帝国の暴政に反旗を翻すために。しかし彼らと帝国の力の差は大きく、リスクも大きかった。もし彼らが戦いに生き残ったとしても、最悪の場合、反逆罪を着せられ、首をつるされることになるのですから。

And yet they took that chance. They did so not on behalf of a particular tribe or lineage, but on behalf of a larger idea. The idea of liberty. The idea of God-given, inalienable rights. And with the first shot of that fateful day – a shot heard round the world – the American Revolution, and America's experiment with democracy, began.

そしてそれでも、彼らはそれをチャンスと捉えました。彼らは特別な種族や血統のためではなく、より大きな理念のために行動したのです。その理念とは自由。それは、神に与えられ、奪われることのない権利なのです。そしてこの運命的な日の最初の銃声は、世界中に響き渡り、アメリカの革命が、そしてアメリカの民主主義の経験が始まったことを知らしめたのです。

Those men of Lexington and Concord were among our first patriots. And at the beginning of a week when we celebrate the birth of our nation, I think it is fitting to pause for a moment and reflect on the meaning of patriotism – theirs, and ours. We do so in part because we are in the midst of war – more than one and a half million of our finest young men and women have now fought in Iraq and Afghanistan; over 60,000 have been wounded, and over 4,600 have been laid to rest. The costs of war have been great, and the debate surrounding our mission in Iraq has been fierce. It is natural, in light of such sacrifice by so many, to think more deeply about the commitments that bind us to our nation, and to each other.

レキシントンとコンコルドに集まったこの男たちは、私たちの最初の愛国者でした。そして私たちが独立記念日を祝う週の初めに、少し立ち止まって、彼らにとっての、そして私たちにとっての愛国心の意味を熟考することは、意義深いことだと思います。戦争のさなかにあるからこそ、そうするのです。150万人以上の立派な若い男女がイラクとアフガニスタンで戦っています。6万人以上の人が負傷し、4600人以上の人が埋葬されました。戦争の費用は大きく、イラクにおけるミッションをめぐる議論は紛糾したままです。これほど多くの犠牲に照らして、私たちを、国にそしてお互いに結びつける責務についてより深く考えることは当然のことではないでしょうか。

be laid to rest =埋葬する 安置する 休ませる
in light of = 〜に照らして、〜の観点から、〜を踏まえて

We reflect on these questions as well because we are in the midst of a presidential election, perhaps the most consequential in generations; a contest that will determine the course of this nation for years, perhaps decades, to come. Not only is it a debate about big issues – health care, jobs, energy, education, and retirement security – but it is also a debate about values. How do we keep ourselves safe and secure while preserving our liberties? How do we restore trust in a government that seems increasingly removed from its people and dominated by special interests? How do we ensure that in an increasingly global economy, the winners maintain allegiance to the less fortunate? And how do we resolve our differences at a time of increasing diversity?

私たちはこれらの疑問についてこう考えるのです。私たちは大統領選挙の最中だから、多分最も重要な大統領選挙の最中だからこそなのではないかと。この大統領選挙は、来るべき今後何年間か、もしかしたら何十年間のこの国の方向性を決定付けるものとなるでしょう。争点となるのは健康保険や雇用やエネルギーや教育や、老後の保証といった大きな問題だけではありません。価値観も今回の争点なのです。どうしたら私たち自身の安全を確保できるのか−自由主義を確保したままで−。どうしたら政府への信用を取り戻すことができるのか。政府はますます人々から離れ、特別な利益団体によって支配されているように見えます。どうしたら成長するグローバル経済の中で、勝者が恵まれない人々への忠誠を維持し続けることができるのか。そしてどうしたら多様性が広がりつつあるこの時代に、私たちの間にある違いを乗り越えることができるのか。

the less fortunate=恵まれない人々

Finally, it is worth considering the meaning of patriotism because the question of who is – or is not – a patriot all too often poisons our political debates, in ways that divide us rather than bringing us together. I have come to know this from my own experience on the campaign trail. Throughout my life, I have always taken my deep and abiding love for this country as a given. It was how I was raised; it is what propelled me into public service; it is why I am running for President. And yet, at certain times over the last sixteen months, I have found, for the first time, my patriotism challenged – at times as a result of my own carelessness, more often as a result of the desire by some to score political points and raise fears about who I am and what I stand for.

いずれにせよ、愛国心の意味を考えることは意義深いものです。誰が愛国者で、誰が愛国者でないかという疑問は、私たちの政治的な論争を何度も何度も汚染してきました。そうすることは、私たちを結びつけるのではなく、むしろ引き裂いてきたのです。私は今回の選挙戦の経験で知ることになりました。私の人生を通し、私には常に当然のように、心の底からこの国を愛していることを。それは私の出生であり、私を奉仕事業へと向かわせたものであり、大統領を目指す理由でもあるのです。そして、この16ヶ月にわたる期間において、私は生まれて初めて愛国心が試されている、ということがわかりました。私の不注意の結果、またはしばしば、政治的ポイントを稼ぎたい、または私が誰で、私が誰の味方なのかについて恐怖をもたらしたい人々の欲望によって。

So let me say at this at outset of my remarks. I will never question the patriotism of others in this campaign. And I will not stand idly by when I hear others question mine.

まず第一に言わせていただきますが、私は今回の選挙戦で、ほかの人々の愛国心を疑ったことは一度もありません。そして私は、私の愛国心にほかの誰かが疑問を呈している場合には、決して手をこまねいて見ていることはしないでしょう。

My concerns here aren't simply personal, however. After all, throughout our history, men and women of far greater stature and significance than me have had their patriotism questioned in the midst of momentous debates. Thomas Jefferson was accused by the Federalists of selling out to the French. The anti-Federalists were just as convinced that John Adams was in cahoots with the British and intent on restoring monarchal rule. Likewise, even our wisest Presidents have sought to justify questionable policies on the basis of patriotism. Adams' Alien and Sedition Act, Lincoln's suspension of habeas corpus, Roosevelt's internment of Japanese Americans – all were defended as expressions of patriotism, and those who disagreed with their policies were sometimes labeled as unpatriotic.

私に関することは、しかし、単純に私個人の問題ではないのです。結果的には、私たちの歴史を通し、私よりもずっと偉大で名声があり重要な男女も、その最も勢いのある討論の最中に、愛国心に疑問をなげかけられてきました。トーマス・ジェファーソンは、連邦主義者に、フランスに売り渡そうとしていると糾弾されました。同時に、反連邦主義者たちは、ジョン・アダムズはイギリスと組んでおり、君主制度を立て直すことを主張していると確信していたのです。さらに、最も賢い大統領たちも愛国心を基本とする疑問の多い政策の正当化を求められたのです。アダムズの外国人および治安法、リンカーンの人身保護令状停止、ルーズベルトの日系人収容などがあげられます。すべては愛国の名の下に弁護され、その政策に反対した人々はしばしば非国民としてのレッテルを張られました。

Alien and Sedition Act=外国人法および治安法
参考=CNET 1798年 外国人および治安法
http://japan.cnet.com/blog/lessig/2004/12/19/entry_1798/

 

In other words, the use of patriotism as a political sword or a political shield is as old as the Republic. Still, what is striking about today's patriotism debate is the degree to which it remains rooted in the culture wars of the 1960s – in arguments that go back forty years or more. In the early years of the civil rights movement and opposition to the Vietnam War, defenders of the status quo often accused anybody who questioned the wisdom of government policies of being unpatriotic. Meanwhile, some of those in the so-called counter-culture of the Sixties reacted not merely by criticizing particular government policies, but by attacking the symbols, and in extreme cases, the very idea, of America itself – by burning flags; by blaming America for all that was wrong with the world; and perhaps most tragically, by failing to honor those veterans coming home from Vietnam, something that remains a national shame to this day.

別の言葉でいえば、愛国心が政治的な剣や盾として使われるのは、共和党と同じ古さを持ちます。今でも、今日の愛国心に関する議論で目立つのは、1960年代の文化戦争に残すルーツの度合いです。議論では、40年間かそれ以上、戻ってしまいます。公民権運動やベトナム戦争反対運動の初期には、現体制の擁護派はしばしば政府の政策の懸命さに疑問を呈する者は誰でも非国民であると非難しました。一方で60年代のいわゆるカウンターカルチャーに属する人々の中には、単に特定の政府の政策を批判するだけでなく、シンボルとなる人々を攻撃したり、極端な場合には、最も象徴するもの、アメリカそのものである旗を燃やすことによって、また汚い言葉ばかりを使ってアメリカを非難している人もいました。そしておそらく最も悲劇的なことには、ベトナム帰りの退役軍人をたたえなかったことによって、今日においても国家的な恥辱として残っています。

Most Americans never bought into these simplistic world-views – these caricatures of left and right. Most Americans understood that dissent does not make one unpatriotic, and that there is nothing smart or sophisticated about a cynical disregard for America's traditions and institutions. And yet the anger and turmoil of that period never entirely drained away. All too often our politics still seems trapped in these old, threadbare arguments – a fact most evident during our recent debates about the war in Iraq, when those who opposed administration policy were tagged by some as unpatriotic, and a general providing his best counsel on how to move forward in Iraq was accused of betrayal.

ほとんどのアメリカ人はこんな単純な世界観を持ったことはないでしょう。右派や左派の風刺漫画のような世界観を。ほとんどのアメリカ人は理解していました。反対することが誰かを非国民にするものではないということを。アメリカの伝統や慣例をシニカルに無視することは、スマートでも洗練されてもいないことを。そして当時の怒りや混乱は全くなくなることはないことを。あまりにも何度も、私たちの政治は未だに古くすり切れた議論にがんじがらめに縛られているようにみえます。最近の議論で最も明らかな事実はイラク戦争についてです。現政権の政策に反対した人は非国民とのレッテルを張られました。そして将軍は、どうしたらイラク戦争へ向かうことができるかに関する最良の助言を与えたことで、裏切り者と非難されたのです。

Given the enormous challenges that lie before us, we can no longer afford these sorts of divisions. None of us expect that arguments about patriotism will, or should, vanish entirely; after all, when we argue about patriotism, we are arguing about who we are as a country, and more importantly, who we should be. But surely we can agree that no party or political philosophy has a monopoly on patriotism. And surely we can arrive at a definition of patriotism that, however rough and imperfect, captures the best of America's common spirit.

大きな難題に私たちが直面している今、私たちがもはやこのように分裂していることはできなくなったのです。誰も期待してはいません。愛国心の議論が永遠に消える、もしくは消えるべきだとは。結局のとっころ、私たちが愛国心について議論するとき、私たちは誰が国としてより重要なのか、私たちは誰になるべきなのかを議論しているのです。しかしきっと、私たちは同意できるでしょう。どんな党や哲学も愛国心の専売特許は持っていないことを。そしてきっと私たちは愛国心を定義づけることができます。ラフで完ぺきではありませんが、それでもアメリカの最良の共通精神を捉えるものとなるでしょう。

What would such a definition look like? For me, as for most Americans, patriotism starts as a gut instinct, a loyalty and love for country rooted in my earliest memories. I'm not just talking about the recitations of the Pledge of Allegiance or the Thanksgiving pageants at school or the fireworks on the Fourth of July, as wonderful as those things may be. Rather, I'm referring to the way the American ideal wove its way throughout the lessons my family taught me as a child.

その定義はどのようなものになるでしょう? 私にとって、ほとんどのアメリカ人と同じように、愛国心は本能的直感として始まりました。国への忠誠と愛は私の子供の頃の記憶につながります。私は忠誠の誓いや感謝祭の学校で行われる式典を暗唱や、7月4日の花火のことを言っているのではありません。それらはとてもすばらしいものかもしれませんが。むしろ、私が言いたいのは、アメリカの理想を紡ぎ上げる方法であり、私の家族が子供の頃教えてくれた教訓を折り込んでみたいと思います。

gut instincts=本能的直感
wove=weave 織る 編む 作り上げる

One of my earliest memories is of sitting on my grandfather's shoulders and watching the astronauts come to shore in Hawaii. I remember the cheers and small flags that people waved, and my grandfather explaining how we Americans could do anything we set our minds to do. That's my idea of America.

私の幼少期の思い出の一つに、祖父が肩車をしてくれて、ハワイの浜辺に宇宙飛行士を見に行ったことがあります。私が覚えているのは、歓声と人々が降っていた小さな旗と、そして祖父が説明してくれたこと。私たちアメリカ人が全力で取り組めば何かができる、ということでした。それが私のアメリカについての考えなのです。

I remember listening to my grandmother telling stories about her work on a bomber assembly-line during World War II. I remember my grandfather handing me his dog-tags from his time in Patton's Army, and understanding that his defense of this country marked one of his greatest sources of pride. That's my idea of America.

私は祖母が話してくれた物語を思い出します。彼女の第二次世界大戦中に働いた兵器製造工場でのことです。祖父はパットン隊時代のドッグタグ(兵隊がつける身元を書いた鉄板)を私に手渡し、彼がこの国を守ったことは彼の誇りの大きな源の一つとなっていることを教えてくれました。それが私のアメリカについての考えなのです。

I remember, when living for four years in Indonesia as a child, listening to my mother reading me the first lines of the Declaration of Independence – "We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal. That they are endowed by their Creator with certain unalienable rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness." I remember her explaining how this declaration applied to every American, black and white and brown alike; how those words, and words of the United States Constitution, protected us from the injustices that we witnessed other people suffering during those years abroad. That's my idea of America.

私は覚えています。子供の頃、4年間インドネシアに住んでいたとき、母が私に独立宣言の最初のくだりを読んでくれました。「我らは以下の諸事実を自明なものと見なす。すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている」。母は宣言がすべてのアメリカ人に適用されることを説明してくれました。黒人や白人や褐色にみえようとも、これらの言葉(独立宣言)が、アメリカ合衆国憲法の文言が、どのように私たちを不公正から守ってくれるのかを。この不公正のためにほかの人々が海外で数年を過ごし苦しんでいるのを私たちは目撃しています。それが私のアメリカについての考えなのです。

参考:アメリカ独立宣言・全訳
http://www.h4.dion.ne.jp/~room4me/america/declar.htm

As I got older, that gut instinct – that America is the greatest country on earth – would survive my growing awareness of our nation's imperfections: it's ongoing racial strife; the perversion of our political system laid bare during the Watergate hearings; the wrenching poverty of the Mississippi Delta and the hills of Appalachia. Not only because, in my mind, the joys of American life and culture, its vitality, its variety and its freedom, always outweighed its imperfections, but because I learned that what makes America great has never been its perfection but the belief that it can be made better. I came to understand that our revolution was waged for the sake of that belief – that we could be governed by laws, not men; that we could be equal in the eyes of those laws; that we could be free to say what we want and assemble with whomever we want and worship as we please; that we could have the right to pursue our individual dreams but the obligation to help our fellow citizens pursue theirs.

大人になるに従い、本能的直感、アメリカは地球上で最も偉大な国であるという直感は、この国が完ぺきではないという気づき始めてもなお、生き残っていたのでしょう。継続する人種間の争いや、ウォーターゲート事件の公聴会(?)を通して明らかになった堕落した政治制度、ミシシッピデルタやアパラチア(北米東部の炭鉱地帯)の丘の貧困の歪曲などを見聞きしてもなお。それは心の中で、アメリカンライフやアメリカ文化の楽しさ、アメリカのバイタリティーや多様性、自由はいつもその不完全さよりも重要だったことに加えて、アメリカを偉大ならしめるものは、完全だからではなく、よりよくできるという信念にあるということを学んだからです。私は革命(独立戦争)が信念のために行われたことを理解するようになりました。その信念とは、法律に寄って統治されるべきで、人治国家であってはならない。私たちは法の下に平等であるべきであり、自由であるべきだ。言いたいことを言い、誰とでも結集し、崇拝したい人を崇拝できる。そして個人的な夢を追いかける権利があり、市民同士で夢の実現に向けて助け合う義務があるーーと。

For a young man of mixed race, without firm anchor in any particular community, without even a father's steadying hand, it is this essential American idea – that we are not constrained by the accident of birth but can make of our lives what we will – that has defined my life, just as it has defined the life of so many other Americans.

混血の若い男(オバマ)にとって、どの特別なコミュニティーにもしっかりした支援者がおらず、父の継続的な支援すらないこの男にとって、この本質的なアメリカに対する考えとは、私たちは生まれによって抑制されるのではなく、意思の力によって人生を歩むことができるということでした。それが私の人生を定義したものです。多くのアメリカ人と同じように。

That is why, for me, patriotism is always more than just loyalty to a place on a map or a certain kind of people. Instead, it is also loyalty to America's ideals – ideals for which anyone can sacrifice, or defend, or give their last full measure of devotion. I believe it is this loyalty that allows a country teeming with different races and ethnicities, religions and customs, to come together as one. It is the application of these ideals that separate us from Zimbabwe, where the opposition party and their supporters have been silently hunted, tortured or killed; or Burma, where tens of thousands continue to struggle for basic food and shelter in the wake of a monstrous storm because a military junta fears opening up the country to outsiders; or Iraq, where despite the heroic efforts of our military, and the courage of many ordinary Iraqis, even limited cooperation between various factions remains far too elusive.

それが私にとって、愛国心が常に、単に地図上の場所への忠誠心や、ある特定の人々への忠誠心以上のものである理由です。私の愛国心とはアメリカの理想への忠誠心です。理想のためには、みなが犠牲になり、守り、最大の献身を捧げることができるのです。私は信じます。この忠誠心が、この国に異なる人種や民族や宗教や習慣があふれることを許していることを。これらの理想を適用することにより、私たちはジンバブエのようにはなっていないのです。ジンバブエは、野党やその支援者は秘密裏に捜索され、拷問にかけられ、殺されるのです。ビルマでも、何万人もの人々が、巨大な嵐の後に、最低限の食べ物や避難所を得るために奮闘し続けています。軍事政権が国を海外に公開することを恐れているからです。イラクもそうです。米軍の英雄的な努力にもかかわらず、多くの一般のイラク人の勇気にもかかわらず、さまざまな党派の協力関係は限定的で、とても捕らえ所の無いままとなっています。

I believe those who attack America's flaws without acknowledging the singular greatness of our ideals, and their proven capacity to inspire a better world, do not truly understand America.

私は信じています。アメリカの欠点を攻撃し、私たちの理想の無二の偉大さ、その理想がよりよい世界を呼び起こすという証明された能力を認めない人たちは、真にアメリカを理解してはいないであろうことを。

Of course, precisely because America isn't perfect, precisely because our ideals constantly demand more from us, patriotism can never be defined as loyalty to any particular leader or government or policy. As Mark Twain, that greatest of American satirists and proud son of Missouri, once wrote, "Patriotism is supporting your country all the time, and your government when it deserves it." We may hope that our leaders and our government stand up for our ideals, and there are many times in our history when that's occurred. But when our laws, our leaders or our government are out of alignment with our ideals, then the dissent of ordinary Americans may prove to be one of the truest expression of patriotism.

もちろん正確には、アメリカは完ぺきではなく、私たちの理想は常に私たちに必要なものではあります。だからこそ愛国心は忠誠心として定義されるものではないのです。捧げる相手が、どんなに特別な指導者や、政府や、政策であっても。最も偉大なアメリカの作者で、偉大なミズーリ出身者のマーク・トウェインはかつてこう書いています。「愛国心はいつもあなたの国を支援する。あなたの政府も愛国心は支援するが、ただしそれに値する場合に限る」と。私たちはリーダーや政府が私たちの理想のために立ち上がることを望んでいます。そしてそれは何度も歴史の中で起きています。しかし私たちの法律や指導者や政府は、理想とつながっておらず、だからこそ一般のアメリカ人の異議は、本当の愛国心の表れの一つだと証明できるでしょう。

The young preacher from Georgia, Martin Luther King, Jr., who led a movement to help America confront our tragic history of racial injustice and live up to the meaning of our creed – he was a patriot. The young soldier who first spoke about the prisoner abuse at Abu Ghraib – he is a patriot. Recognizing a wrong being committed in this country's name; insisting that we deliver on the promise of our Constitution – these are the acts of patriots, men and women who are defending that which is best in America. And we should never forget that – especially when we disagree with them; especially when they make us uncomfortable with their words.

ジョージア州の若い牧師マルティン•ルーサー•キングは、ムーブメントを導き、アメリカに悲劇的な人種差別の歴史に立ち向かわせ、私たちの信条に従って行動させました。彼は愛国者だったのです。また、初めて囚人について証言し、アブグレイブを非難した若い兵士も愛国者です。この国の名で行われる間違ったことを認めること、憲法の約束を行うことを主張すること、それは愛国者の行動なのです。アメリカを最良のものとして守ろうとする男女なのです。そして、私たちはそれを忘れてはならないのです。特に意見が合わない時や、彼らの言動が気分を悪くするような場合においては。
live up to=に従って行動する

Beyond a loyalty to America's ideals, beyond a willingness to dissent on behalf of those ideals, I also believe that patriotism must, if it is to mean anything, involve the willingness to sacrifice – to give up something we value on behalf of a larger cause. For those who have fought under the flag of this nation – for the young veterans I meet when I visit Walter Reed; for those like John McCain who have endured physical torment in service to our country – no further proof of such sacrifice is necessary. And let me also add that no one should ever devalue that service, especially for the sake of a political campaign, and that goes for supporters on both sides.

アメリカの理想への忠誠心を超えて、これらの理想のために意義を唱えることをいとわない意志を超えて、愛国心にはいろいろな意味があると思いますが、私は自己犠牲の志が必要だと信じています。大きな理由のために私たちの大事なものを犠牲にする、自己犠牲の精神が。この国の旗のもとに戦ってきた人々にとって、私がウォーターリードで出会った若い退役軍人たちにとって、ジョン・マケインのように私たちの国のために肉体的な苦痛を耐え抜いた人々にとって(Jin注:マケインはベトナム戦争時に捕虜となり5年間、拷問を耐え抜いた)、これ以上の自己犠牲の証拠は不要でしょう。そしてもうひとつ付け加えたいのは、誰もこの奉仕について価値を下げることはすべきではないのです。特に、政治的なキャンペーンのためには。そしてどちらの支持者にも、それはいえることです。
Jin注:演説の直前、オバマ支持のクラーク元下院議員が、マケインの戦歴は過大評価されすぎていると指摘していた。

We must always express our profound gratitude for the service of our men and women in uniform. Period. Indeed, one of the good things to emerge from the current conflict in Iraq has been the widespread recognition that whether you support this war or oppose it, the sacrifice of our troops is always worthy of honor.

私たちは常に制服に身を包む人びとに感謝を述べるべきでしょう。今回のイラク戦争で表面化した良い事の一つは、広く認識が存在していることでしょう。この戦争を支持している、いないにかかわらず、私たちの兵士の犠牲に対して常に栄誉の価値があるとの認識が。

For the rest of us – for those of us not in uniform or without loved ones in the military – the call to sacrifice for the country's greater good remains an imperative of citizenship. Sadly, in recent years, in the midst of war on two fronts, this call to service never came. After 9/11, we were asked to shop. The wealthiest among us saw their tax obligations decline, even as the costs of war continued to mount. Rather than work together to reduce our dependence on foreign oil, and thereby lessen our vulnerability to a volatile region, our energy policy remained unchanged, and our oil dependence only grew.

私たちにとって、制服を着ているわけでも、軍隊に愛する人がいるわけでもない人々にとって、国がより良くなるための犠牲は市民としての義務なのです。悲しいことにここ数年は二つの戦争のただ中にありますが、奉仕を要求されることはありませんでした。9.11 以降、私たちは買いものをするよう求められました。私たちの中で最も裕福な人々には税金の削減が行なわれました。戦争費用は山のごとく積み上がり続けているにもかかわらずです。ともに働いて、海外からの石油への依存度を下げたり、その結果、一触即発の地域に対する私たちの脆弱性を学ぶかわりに、エネルギー政策はそのまま変わらず、私たちの石油依存は進むばかりです。

In spite of this absence of leadership from Washington, I have seen a new generation of Americans begin to take up the call. I meet them everywhere I go, young people involved in the project of American renewal; not only those who have signed up to fight for our country in distant lands, but those who are fighting for a better America here at home, by teaching in underserved schools, or caring for the sick in understaffed hospitals, or promoting more sustainable energy policies in their local communities.

ワシントンからの指導力の欠如にもかかわらず、私は新しいアメリカの世代が叫び声を挙げ始めるのを見てきました。私が出向いた場所ではいつも、若い人々がアメリカ再生プロジェクトに打ち込んでいました。離れた土地で私たちの国のために戦いに参加している人々だけでなく、よりよいアメリカにしようと、この国で戦っている人々もいるのです。十分なサービスのない学校で教えたり、要員の少ない病院で病人の世話をしたり、地域社会で持続可能なエネルギー政策を推進したりすることによって。

I believe one of the tasks of the next Administration is to ensure that this movement towards service grows and sustains itself in the years to come. We should expand AmeriCorps and grow the Peace Corps. We should encourage national service by making it part of the requirement for a new college assistance program, even as we strengthen the benefits for those whose sense of duty has already led them to serve in our military.

私は信じています。次期政権の仕事の一つはこの奉仕活動へのムーブメントを育て、今後何年も維持していくことだと。私たちはアメリコー(AmeriCorps,通称アメリカ部隊=クリントン政権が設立した国内向けのボランティア活動などを推進する国家・コミュニティサービス公社)を拡大し、平和部隊(Peace Corps=ケネディ大統領に創設された発展途上国援助を目的とする長期ボランティア派遣プログラム)を育てなければなりません。私たちは新しい大学支援プログラムへの要請の一部を実施することによって国のサービスを強化せねばなりません。私たちは義務感の利点を強化し、軍隊を派遣したのと同じように。

内閣府 米国フルタイムサービス事業「アメリコー(AmeriCorps)について」
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/jiritu/02/siryo02-3.html

We must remember, though, that true patriotism cannot be forced or legislated with a mere set of government programs. Instead, it must reside in the hearts of our people, and cultivated in the heart of our culture, and nurtured in the hearts of our children.

私たちはそれでも忘れてはなりません。本当の愛国心は単なる政府のプログラムによって強制されたり登録されたりはするものではないことを。そうではなくて、それは人々の心に住み続けなければならず、そして私たちの文化の中心で醸成され、子供たちの心の中で育つものなのです。

As we begin our fourth century as a nation, it is easy to take the extraordinary nature of America for granted. But it is our responsibility as Americans and as parents to instill that history in our children, both at home and at school. The loss of quality civic education from so many of our classrooms has left too many young Americans without the most basic knowledge of who our forefathers are, or what they did, or the significance of the founding documents that bear their names. Too many children are ignorant of the sheer effort, the risks and sacrifices made by previous generations, to ensure that this country survived war and depression; through the great struggles for civil, and social, and worker's rights.

この国が4世紀目に入ったとき、アメリカの並外れた本質を生かすのは容易いことだと思うのは当然です。しかし、アメリカ人として、そして子供たちにその歴史を教え込むことは私たちの責任なのです。家庭や学校において。市民的教育水準の低下は、多くの教室でみられており、それは多くの若いアメリカ人を最も基本的な知識のないままにしてきました。私たちの先人(ピルグリムファーザーズ)とは誰か、彼らは何をしたのか、または彼らの名前が記された独立宣言の意義について。あまりに多くの子供たちが全く努力やリスクや犠牲について無知なままなのです。その前の世代がそうしたのです。この国が戦争や景気後退を生き伸びるために必要なことにもかかわらず。市民の、社会の、労働者の権利の戦いを行うにあたって。

for granted=当たり前のように

It is up to us, then, to teach them. It is up to us to teach them that even though we have faced great challenges and made our share of mistakes, we have always been able to come together and make this nation stronger, and more prosperous, and more united, and more just. It is up to us to teach them that America has been a force for good in the world, and that other nations and other people have looked to us as the last, best hope of Earth. It is up to us to teach them that it is good to give back to one's community; that it is honorable to serve in the military; that it is vital to participate in our democracy and make our voices heard.

And it is up to us to teach our children a lesson that those of us in politics too often forget: that patriotism involves not only defending this country against external threat, but also working constantly to make America a better place for future generations.

When we pile up mountains of debt for the next generation to absorb, or put off changes to our energy policies, knowing full well the potential consequences of inaction, we are placing our short-term interests ahead of the nation's long-term well-being. When we fail to educate effectively millions of our children so that they might compete in a global economy, or we fail to invest in the basic scientific research that has driven innovation in this country, we risk leaving behind an America that has fallen in the ranks of the world. Just as patriotism involves each of us making a commitment to this nation that extends beyond our own immediate self-interest, so must that commitment extends beyond our own time here on earth.

Our greatest leaders have always understood this. They've defined patriotism with an eye toward posterity. George Washington is rightly revered for his leadership of the Continental Army, but one of his greatest acts of patriotism was his insistence on stepping down after two terms, thereby setting a pattern for those that would follow, reminding future presidents that this is a government of and by and for the people.

Abraham Lincoln did not simply win a war or hold the Union together. In his unwillingness to demonize those against whom he fought; in his refusal to succumb to either the hatred or self-righteousness that war can unleash; in his ultimate insistence that in the aftermath of war the nation would no longer remain half slave and half free; and his trust in the better angels of our nature – he displayed the wisdom and courage that sets a standard for patriotism.

And it was the most famous son of Independence, Harry S Truman, who sat in the White House during his final days in office and said in his Farewell Address: "When Franklin Roosevelt died, I felt there must be a million men better qualified than I, to take up the Presidential task…But through all of it, through all the years I have worked here in this room, I have been well aware than I did not really work alone – that you were working with me. No President could ever hope to lead our country, or to sustain the burdens of this office, save the people helped with their support."

In the end, it may be this quality that best describes patriotism in my mind – not just a love of America in the abstract, but a very particular love for, and faith in, the American people. That is why our heart swells with pride at the sight of our flag; why we shed a tear as the lonely notes of Taps sound. For we know that the greatness of this country – its victories in war, its enormous wealth, its scientific and cultural achievements – all result from the energy and imagination of the American people; their toil, drive, struggle, restlessness, humor and quiet heroism.

That is the liberty we defend – the liberty of each of us to pursue our own dreams. That is the equality we seek – not an equality of results, but the chance of every single one of us to make it if we try. That is the community we strive to build – one in which we trust in this sometimes messy democracy of ours, one in which we continue to insist that there is nothing we cannot do when we put our mind to it, one in which we see ourselves as part of a larger story, our own fates wrapped up in the fates of those who share allegiance to America's happy and singular creed.

Thank you, God Bless you, and may God Bless the United States of America.

★原文はオバマ公式ホームページ
http://www.barackobama.com/2008/06/30/remarks_of_senator_barack_obam_83.php

★関連エントリ
その名もパトリオットゲーム
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/07/post_b076.html

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July 02, 2008

その名もパトリオットゲーム

人種攻撃への反撃として行った人種問題演説に続き、オバマは、今度は愛国心について、30分以上にわたって釈明したらしい。

ワシントンポスト Obama Fiercely Defends His Patriotism
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/story/2008/06/30/ST2008063002422.html

NYT Campaign Flashpoint: Patriotism and Service
http://www.nytimes.com/2008/07/01/us/politics/01campaign.html

どこだったか覚えていないんだが、ある州の予備選でオバマが勝利したとき、ミッシェル夫人が「大人になって初めてこの国を誇りに思った」と発言して以来、ライト牧師の演説もあって、オバマにはいわゆる愛国心がないんじゃないかとヒラリー陣営や共和党から攻撃され続けてきた。民主党の大統領候補となった後も、国旗バッチをつけていないとか、国家安全保障顧問団会議で使った大統領もどきの紋章が不敬だとか、いろいろ攻撃されていて、しかも相手はベトナム戦争の英雄、ジョン・マケインだけあって、愛国心について釈明しなければならなくなったわけだ。

愛国心については、アメリカ人だと否定しづらいものだ。今の日本における天皇家に対するような気持ち、と言ったらなんか各方面からおしかりを受けそうなんだが、まあ、そんな気持ちじゃないかなあと思う。どちらも国家の尊厳に対する問題だからね。

というわけで、ここは英タイムズを引用してみよう。

英タイムズ Barack Obama denounces the ‘poison of patriotism’ after attack on McCain
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/us_elections/article4245184.ece

Barack Obama declared that exploiting patriotism “too often poisons our political debates” as he sought yesterday to answer doubts about his love for America and distance himself from supporters who have demeaned John McCain’s military service.

オバマは愛国心が「私たちの政治的討論の中で毒として利用されすぎている」と述べた。昨日彼は、彼のアメリカへの愛と、マケインの軍歴の品位を落とすオバマのサポーターからの距離について語った。

これは記事の冒頭なんだが、オバマも率直だな。アメリカ人が愛国心を強く唱えるようになったのは9.11以来で、まあ戦時だからなんだけど、それをうまくブッシュ政権は利用してきたし、今回の選挙戦でもリベラルなオバマへの攻撃材料となってきた。

マケインの軍歴問題は、ウェスリー・クラーク元下院議員が、マケインの軍歴は大したこと無いと言ったってことのようなんだが。実際、マケインはベトナム戦争では失敗続きだったらしくて、最大の功績は5年間の捕虜生活で口を割らなかったこと、らしいんだけど。

ABC Clark insists McCain is not a President
http://abcnews.go.com/GMA/Vote2008/story?id=5283442&page=1
そうはいっても、クラークはまだ主張している。

こんなところで、もう愛国心がゲームとなっているそうで、皮肉が大好きなSlateと英ガーディアンは「パトリオットゲーム」と呼んでいる。まあ詳しく読んでませんが。

Slate Patriot Games
http://www.slate.com/id/2194572/

ガーディアン Barack Obama's patriot games
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/jul/01/barackobama.uselections2008

あと、ビルが渋々オバマと電話で話したけど、その直前に「kiss my ass」と言ったとかなんとかいろいろあるんだが、またそれはあとで。

愛国心演説の原文はこちら
Remarks of Senator Barack Obama: The America We Love
http://www.barackobama.com/2008/06/30/remarks_of_senator_barack_obam_83.php
時間ができたら訳してみようかと。しかし、オバマの演説多すぎ長過ぎ。ひ〜〜。

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