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July 16, 2008

オバマ時代を見据えよ、と言ってみるテスト

ダイヤモンドオンラインでもトップのアクセス数となったらしいが、問題はこれですよ。

シリコンバレーで考える
オバマを正当に評価できない差別の国ニッポン
http://diamond.jp/series/siliconvalley/10006/

日本の政府高官の談話として、「オバマ候補はマケイン候補に勝てない。それは彼が黒人だからだ」との報道が飛び込んできた。筆者は耳を疑った。そんなことを誰が言ったのだろうか。調べてみたら、町村官房長官が「週刊文春」の記者との談話で、こうした発言をしたらしい。その後すぐに否定したようだが、これが日本政府の発言として世界に流されてしまった。

町村…。「黒人だから」って、官房長官たるもの、そんな発言は口が裂けてもしちゃいけないだろ。だいたい共和党になったほうがいいな〜なんてことすら言っちゃいけないと思うけどね。ああ、イタリアのベルルスコーニは言ってたっけ(苦笑)。でも、黒人だからだなんて言ってないぞ。

安藤氏はこう書いている。

もはや人種は争点ではない。候補者の人格、政策、信条、カリスマ性、年齢、経験等から今のアメリカの大統領としてどの候補者が最適かを真剣に検討しているのである。

日本の大統領選フリークから見ても、人種問題は終わっている感はある。ビルとヒラリーが禁じ手の人種カードを切って一時は騒然としたけれど、オバマはそれをうまく乗り越えた。本当は共和党が使いたいカードだっただろうが。いずれにせよオバマはそれを乗り越えられるだけの人物だったのだ。

つい先日起きた黒人指導者ジェシー・ジャクソンの失言と謝罪は、オバマが白人男性だけでなく、黒人男性にも媚びていないことを印象づけただけで終わった。白人からの攻撃ではなく、黒人側からもオバマへの本音と思われる批判があり、しかもそれが泥仕合ではなく謝罪であっさり終結したことで、人種カードは完全に無効になったのではないかと思う。あとは、大統領になったときを見据えたオバマの現実路線への変節をアメリカ国民がどう捉えるか、ではないだろうか。

町村官房長官の発言を知ってやるせないのは、もしかしたら官房長官という日本のナンバー2が、しかも次期首相候補に名前を上げられる人物(自民党の中でだけだが)が、アメリカが日本にとって最も重要で影響の大きい同盟国であることを理解していないのかもしれないってことだ。次に大統領になるかもしれない人について、人種で否定するなんてもってのほかである。オバマが大統領になる可能性は高い訳だし、もしなったとしたら、町村はどんな顔をして会うのだろうか。「いや〜黒人のあなたが大統領になるなんて思いませんでしたよ」って言うのかな。

追記:確かに否定しているようですが、火の無いところに煙は立たないもの。わざわざ文春がなかったことを書いたりしないだろうしな。しかし古い話なのね。
AFP 町村氏「オバマ氏は黒人だから勝てない」発言、事務所は否定http://www.afpbb.com/article/politics/2404775/3029557

日本の官房長官だから、米大統領選をつぶさに追い続ける必要はないのかもしれない。だけど、アメリカ国民が、この選挙になぜこんなに熱狂しているのか。その感覚がわからなければ、国際政治は舵取りできないと思う。

日本の政治家の劣化ぶりにはもううんざりなんだけど。2世、3世だらけだし、しかも初代の劣化コピーが多すぎるんだよ。日米関係が空洞化していると言われて久しい訳だが、それもこれも、日本の政治家の劣化ぶりが影響しているんじゃないかと疑いたくなる。

しかし、リチャード・ダンズィグ氏とジョセフ・ナイ氏が朝日新聞に寄せた論文によれば、オバマのブレーンはヒラリーと違って、日本を重要視してくれているようだ。共和党のほうが日本を重視してくれるとちまたでは言われているが、共和党ブッシュ時代よりも民主党オバマ時代のほうが、日米関係は良くなるかもしれない。

朝日 オバマ外交、日米深化 外交・安保顧問が共同論文
http://www.asahi.com/international/president/TKY200806260277.html

 双方の強みを合わせて、ともに協力しあうことで、日本と米国はさまざまな課題を解決する新たなリーダーシップを作り上げることができる。それはエネルギー効率を高めることから、環境の保護、世界の最貧国の経済開発、さらには東アジア地域の平和と安全の強化にまで及ぶものだ。

そんなわけで、オバマが大統領になったとき、こんな日米関係がきちんと機能するためには、もう少し日本の政治家が勉強する必要があるんじゃないかと思う。今から勉強しても遅いのなら、せめて政治家を変えてみたらどうだろうか。

ところでアメリカをうならせた外交戦略「自由と繁栄の弧」はどこにいったんですかね。

関連エントリ
オバマの日米戦略
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2008/02/post_5278.html

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