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July 26, 2008

ベルリン、栄光の舞台

オバマがベルリンで演説をして20万人が集まったらしい。夏休みだからなんだろうか。20万人も平日昼間に集まれるってすごいな。しかし、日本じゃ絶対できない。なぜなら英語がわからないから! つまり英語がわかるドイツ人が20万人も集まったわけだ。ドイツ人ってみんな英語できるんかいな?

というわけでとりあえずCNNニュースをクリップ。

「新たな壁を崩そう」 オバマ氏がベルリンで演説
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807250006.html

場所はベルリン・ブランデンブルク門近くの戦勝記念公園。ブランデンブルク門では、大統領としてケネディとかレーガンが名演説をしたんだけど、オバマの演説はメルケル独首相に拒否されて、近くの公園が会場となった。

内容はベルリンだけに、「壁」がテーマ。中東歴訪から得た心証も加え、人種や宗教や民族の違いによって壁を作ってはならないと訴えたようだ。米流時評さんが抄訳を訳してくれているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。そのうちJIN適当訳もやってみます〜って愛国心演説だってまだなのに、宿題ばっかり増えるなあ(苦笑)

米流時評
オバマのベルリン演説・抄訳
http://beiryu2.exblog.jp/8338814/

で、米流時評さんの前のエントリを読むと、かなり感動的だったようで。

ベルリン演説・オバマ時代の開幕
http://beiryu2.exblog.jp/8336029/

確かに、ドイツの群衆がこれだけ集まるとはすごい人気なんだと思うし、多分演説をきちんと読むもしくは聞けば感動すること間違いなしなんだけど、(この時点でブランデンブルク門近くでドイツ人相手に演説するという選択については)正直なところ少し違和感を感じる。演説を聞いたドイツ人も「少し世界的すぎる」「具体的なことはないね」というような感想をもらしていたし、BBCも「ヨーロッパで人気だからといってアメリカで大統領になれるわけではない」などとコメントしていた。

素朴な疑問なのだが、なぜ、この栄光の舞台を大統領になるまで待てなかったんだろうか。マケインが指摘する通り、大統領になってから、ブランデンブルク門で演説すべきではなかったのか。なぜ?

もしかしたら、暗殺を恐れて早く名をなしたいと思っているのかもしれない。まあ、誰かの振り付けに従っているだけかもしれないけど。

まあ、最もあたっていそうな理由としては、オバマはドイツ人に語っているのではなく、全世界に向けて語る、世界デビューのプレイベントだったということだ。アメリカ国内にいれば、演説はいつも国内向けの話だし、理念としてもアメリカの暗い部分も含めた歴史にとらわれてしまい、世界的なことを話すのにはむかない。今回のオバマの研修旅行は、大統領になったときに、外交がうまく進むように今から種をまいておきたい、ということなんだろう。だから、世界に向けてその外交能力を示すように話した、と考えれば、この時期にやっておきたいという理由にはなるかなと思う。

内容的にも大統領ではないために、具体性には欠けたようだ。時代背景も具体性に欠けてしまった理由だと思う。ケネディやレーガンのときは、まだ冷戦が続いていて、テーマも冷戦の象徴であるドイツに絞ることができたわけだが、オバマは多極化しつつある時代に登場している。世界のことを話すとき、2つに割れていたときと、多極展開のときでは、確かに後者のほうが、内容は広くなってしまうだろう。それに冷戦時代も遠くなり、ベルリンの壁の意味も薄れている。ベルリンの壁は冷戦時代の象徴であって、今の問題の象徴ではない。じゃあ、どこか?といわれると難しいのだが。

さて、海外でオバマがドイツ人相手に演説している間に、マケインはドイツ料理店でご飯を食べた。このオヤジギャグのセンスのひどさには頭が痛くなる。こんなベタでいいんですかい?

東京新聞 『ドイツ』で火花 オバマ氏 マケイン氏
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008072502000263.html

最新のギャラップ調査ではオバマとマケインの差はわずか3ポイント。こりゃ浮動票がポイントだね。

時事 マケイン氏、副大統領候補を週内発表か=オバマ氏の外遊に対抗
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200807/2008072300483
週内って明日までなんだけど。ロムニーかな?

★書き直しました 7月27日

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Comments

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ysbeeさん、おはようございます。
違和感を感じたのは、ysbeeさんの文章にではなくて、この段階で20万人を前に演説したという判断に、なんです。すみません、文章が変ですね。寝ぼけていたので、推敲が甘かったです。まあ、いつも甘いのですが、すみません。直しておきます。

ysbeeさんの、ケネディ時代からのアメリカ史観は、なかなか読み応えありました。特にケネディを知る人にとっては、オバマ演説は感動があるんじゃないかと思います。

日本でオバマが演説していたら(そして日本人が英語がわかったら)大勢集まっていただろうし、多分私も会社を休んで行ってましたね。その意味でドイツ人がうらやましい限りですが、でも、大統領になって演説したほうが、名演説になったと思うのです。もっと具体的なことも言えたでしょうし。もう大統領になってもブランデンブルク門ではできないでしょう? そこが残念なのです。

各国歴訪はすごくうまく行っていると思います。私はサルコジは嫌いなんですが、サルコジ的にはオバマ好きでしょうし。ブラウンもオバマが来てくれて、補選で負けたのを一瞬でも忘れられるからよかったですね(苦笑)。

マケインはオバマが相手にされないだろうとたかをくくっていたのですね。読みが甘いなあ。ヨーロッパであれだけ人気があって、大統領になる可能性が高ければ首脳は会うと思うけど。

でもマケインもじわじわと支持をのばしていますよね。なぜなんでしょう?

マケインが、オバマが増派に反対したことを間違いといって攻めているからでしょうか? イラク戦争そのものが間違いだろ、という突っ込みは誰か言わないんでしょうか。それはアメリカ人の自尊心を傷つけるからだめなんですかね。イラクもうまくいっているじゃないかというほうが心地よいでしょうしね。

それにしてもオヤジギャグでドイツ料理を食べにいって、クリームパフとは(苦笑)。ちゃんと落ちまでつけているなんて、マケインはある意味すごいですね。地団駄踏んでもオヤジギャグを忘れない、このあたりが、白人親父どもの心をくすぐるのかもしれません…ってそんな人たちイヤなんですけど。

そんなわけで、ysbeeさんの感動はうらやましいです。

このベルリン演説も勉強をかねて全訳しようと思ってます。ysbeeさんの抄訳を参考にさせていただくつもりです。

オバマの演説を訳すたびに「う〜ん、うまいな」とうなっちゃうんですが、今回もきっとそうなんでしょうね。オバマの半分でもいいからうならせる演説を、日本の政治家から聞きたいものです。

Posted by: JIN | July 26, 2008 at 08:27 AM

JINさん、いつもご紹介ありがとうございます!
私の先の方の記事(抄訳ではないほう)は、テレビで実況中継を見た直後に興奮して書いたので、ちょっとドラマチック過ぎないかい?という感じを受けるかも知れませんね。個人的な感傷も入り過ぎだし(ケネディと60年代のアメリカ……)

でも、すべては結果であって、マケイン陣営は当初「あの若造が海外へ出ても、誰も相手にするもんか」と多寡をくくっていたのですから、行く先々で国賓級の扱いを受けて、地団駄踏んだわけですよ。

ヨーロッパのオバマ熱は、今年の始めあたりから言われてましたから、オバマの選対では噂を裏付けただけと言うところなんでしょうけど、私から見ると、特にイスラエルの対応はすごい!と思いました。何しろバラク、オルメルト、ペレズという歴代のトップとサシで会談しているし、なんといっても次期首相を噂されるナタニヤフとしっかり握手しているシーンは、「来年から中東はうちらに任せなさい」と無言でアピールしてる感を受けました。

そういう意味では、メルケルはちょっと冷たかったけど、今日のサルコジとの会談が非常に重要だと思います。私は、サルコジはフランス政府国内では不人気でも、あのナポレオンパワーで2期までもっていくと思います。

彼の外相、クーシュネルがものすごくダイナミックな動きをしてますよ。彼らはメディアの効用をよく知っているので、間違っても田舎のドイツレストランでソーセージをかじったりはしません。マック爺のオーダーは、ソーセージじゃなくてクリームパフだったというオチまであるし……(笑)。今週末は米国中でドイツビールとブラットワーストが売れることでしょう。

ところで、週末のテレビを独占するために、明日あたり(米国の土曜)副ちゃんの発表をするんじゃないかと噂されていますが、私もJINさんと同じで、ロムニー本命だろうなという感触。他はみんな帯に短しタスキに流しで、田舎の州知事ばかり。
でも、もしかしてジュリアーニ?の説も。今週やたらあちこちのニュースショーに顔を出していましたから。たまには爺サマにもいいニュースがないと……

Posted by: 米流時評 ysbee | July 26, 2008 at 04:30 AM

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