« オリンピック名場面集 | Main | iPhoneはプチ革命かも »

August 13, 2008

プーチンの凄み

グルジアの人にとっては、この戦争はとても悲劇だ。以前から紛争の要因があったとはいえ、突然、戦争が始まり、親族が亡くなったり、家が壊されたりして、生活がめちゃめちゃになってしまう。戦争ではよくある話ではあるが、やはり目の当たりにすると辛いし、早くやめてくれ、と思う。それは多分、万人の想いだ。私だって、別にグルジア関係のエントリなんて楽しくて書いてたわけじゃないし。

だが、ここで普通はやめないだろ。最後までやるだろ。でも、ここでやめるプーチン・ロシア。なんかすごくないですかね。

プーチン首相の部下の(いや、違うってわかってるけど、こう書けって相棒がうるさいので)メドベージェフ大統領が停戦を宣言した。

読売 露大統領、南オセチアでの軍事作戦終結を表明
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080812-OYT1T00558.htm

ロイター Russia orders halt to war, Georgia skeptical
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSL768040420080812

いやいや、メドベージェフ大統領すごいですね、って表題と違いますね。いやいや、プーチンすごいっす。もちろん、ロシア軍が撤収するかどうか、オセチアを無理矢理独立させるのかというところが、本当の交渉の場なんだろうけど、とりあえずブッシュとサルコジのメンツを立てたところがすごい。プーチンの戦略は、MD作戦のころからすごいとは思ってましたが、とにかく欧米の論理をうまく使っている。今回も、欧米の反応をうまく利用しての停戦宣言だと思う訳で。ま、単なる感想ですが。

だって、ここで強硬にグルジアをロシア傘下にしたならば、欧米はさすがに黙っていられなくなる。つまり、ロシアのガスを買ってもらえなくなる可能性が大きい。EC時代からの西欧はやせ我慢しても購入拒否をやらざるを得なくなるし、それでもついてくるのはまだ貧しい東欧ばかりになってしまう。ソチのオリンピックもボイコットされるかもしれない。それじゃ、冷戦時代に逆戻りで、発展性はないし、国際世論も見方につけられない。だから、ロシアにとっては目的を果たせそうなちょっと早いくらいの停戦が、国際世論からも、自国の覇権のためにもいい。う〜ん。この判断、うなるな。

ロシアは強面でクレバー。今回の教訓はこれだ。日本もサハリンのガスを買おうとしているのだから、そこをよく考えておいたほうがいいと思う。

ところで北京で遊んでた人がなんか言ってましたね。

CNN 米大統領、グルジア侵攻のロシアに警告
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200808120006.html

大統領は、民主選挙を経て成立したグルジア政権に脅威を与えることは「21世紀には受け入れ難い」と述べた。さらに、ロシアの侵攻が「国際社会におけるロシアの立場を大きく傷つけている」と指摘し、ロシアと欧米各国との関係を危うくしているとコメントした。

21世紀に受け入れがたいーーですか。ああ、民主選挙をしてないからイラクは攻め込んでよかったんだ。へ〜。それとも、北京で「そのうち、頃合いみてやめるからさ、安心してよ」ってプーチンに言われてたんですかね?

引きどころを知る21世紀の政治家プーチン。本当の名前はラスプーチンらしいですが、名前通りすごい人だな。別の言葉でいえば恐ろしい人なわけなんだけど。

|

« オリンピック名場面集 | Main | iPhoneはプチ革命かも »

ニュース」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29180/42150864

Listed below are links to weblogs that reference プーチンの凄み :

« オリンピック名場面集 | Main | iPhoneはプチ革命かも »