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August 11, 2008

ロシア>>>>>グルジアって感じなんだが

グルジア情勢が刻一刻と変化しているので目が離せない。戦力としてはグルジアがロシアに勝てるわけないんで、今回の軍事行動も、そういう意味ではロシアが大国らしからぬ…というところなんだろうが。いずれにしろ、一般市民の犠牲者をなるべく出さないように願うばかりだ。

朝日 ロシア、グルジアの軍用飛行場爆撃か
http://www.asahi.com/international/update/0810/TKY200808100091.html

毎日 グルジア:ロシア軍が南オセチアの州都制圧…反撃準備
http://mainichi.jp/select/world/news/20080811k0000m030112000c.html

朝日 グルジア軍が州都を撤退、ロシア攻勢緩めず 南オセチア
http://www.asahi.com/international/update/0810/TKY200808100270.html

産経 露軍がグルジア海上封鎖 追撃緩めず
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080810/erp0808102023010-n1.htm
メドベージェフとプーチンの写真だが、どうみてもプーチンの方が偉い。つうか、こういう写真よく出てくるけど、例えばこういう場合のブッシュとチェイニーの対談写真とかないわけで、必要なんかな?と思ってしまう。

産経 グルジア「即時停戦と対話の用意」
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080811/erp0808110031001-n1.htm

日経 グルジア経由の石油輸送停止 アゼルバイジャン
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080810AT2M1000T10082008.html

日経 グルジア問題、米が「近くロシア非難決議案」 安保理4度目協議
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080810AT2M1001J10082008.html

グルジアは首都トリビシ近郊まで爆撃されているわけで、海上封鎖もしたし、ロシアはやる気になったらあっという間に制圧できるんじゃないだろうか。まあ、そんなに簡単じゃあないのかもしれないが。

しかし、こうなるとグルジアってどんな勝算があって、これを仕掛けたんだろうか。アメリカがバックだから大丈夫とか? でもそのアメリカのブッシュ大統領は北京で楽しそうにしているしな…。

宮崎正弘のメールマガジンに、『コーカサス 国際関係の十字路』(廣瀬陽子著、集英社新書)という本が引用されていたので、それを孫引き。

 廣瀬陽子(静岡県立大学準教授)は言う。
 「(直接西側とをむすぶパイプラインは)予算70億ドルの壮大なものである。エルズルムからはすでにトルコの国内供給用のパイプラインが延びているが、さらに国際輸送向けのパイプラインを新設しようというわけである。ルートは、トルコ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、オーストリアを結ぶもので、その距離は3300キロ」。
 ところが「ロシアが様々な手段で計画を妨害している上に、ガスの供給量の問題が生じるなど、プロジェクトが停滞し、2008年4月に、建設開始が2010年、輸送開始は早くても2013年にとなることがあきらかになった」(本書23p)

 ▼ロシアは陰に陽に妨害

 その本格的妨害が、オセチアを巡るグルジアとロシアとの軍事衝突である。
 本書では、じつに意外な事実が記されていて参考になった。
 親米自由派のサアカシビリはグルジア国民の待望のもとに産まれて、EU入りを目指し、またNATOに加盟しようとアフガニスタン、イラクへ派兵し、米国から大いなる得点を稼いできた。
米国マスコミを見る限りは「評判の良い政治家」だった。
 ところが著者が現地で突撃取材の結果、サアカシビリの人気は最低、独裁化して政敵を次々と更迭し、失脚させ、ロシアとは余計な摩擦を引き起こす。
以前より暮らし向きは悪くなったとあからさまにサアカシビリを批判しているというではないか。
 ガムサフルディア初代大統領は詩人にして民族派だった。暗殺されて後をついだシェワルナゼは元ソ連外相にしてペレストロイカの実践者だった。が、シェワルナゼの施政もうまくいかず親米派のサアカシビリにとってかわられた。
宮崎正弘の国際ニュース・早読み より
http://www.melma.com/backnumber_45206/

 

つまり親米派だが、独裁政治で、ロシアと衝突してきた模様。まあね、90年代にロシアは経済的にダメになったし、そこはやはりアメリカ頼りだったんだろうし、ロシアへの反発もあっただろうし。ガスパイプラインもあって、戦略的にはアメリカ・グルジアどちらにとってもメリットがあったんだろうけどね。

軍事評論家 神浦さんはこう分析する。
J-rcom
http://www.kamiura.com/new.html

グルジアのサーカシビリ大統領は、最近になって小競り合いが続いていた南オセチアに軍事進攻しても、北京オリンピック開会式当日なら大火事(ロシアの軍事介入)にならないと判断していたのではないか。アメリカのブッシュ大統領、ロシアのプーチン大統領、フランスのサルコジ大統領などが北京に集結し、平和の祭典であるはずのオリンピックの開会式に出席している。多少の軍事危機を招く恐れがあっても、大火事になる前に大国によって火消し(和平調停)が入ると考えていた。それよりは素早く南オセチアに奇襲をかけて、人口7万人の南オセチアで軍事支配を確立させ、そのまま進攻部隊の一部が居座ることで独立派の反攻を抑えると考えたと思う。その計画(シナリオ)でグルジア軍が動いた。

 しかし楽観的な期待は誤りだった。ロシアのメドべージェフ大統領は直ちに南オセチアに増援部隊を派遣を決定し、グルジア軍の後方支援拠点を空爆する強行手段に出た。おそらくグルジアが南オセチアに軍事進攻する情報を事前に得ていたのではないか。それほど、素早いロシア軍の対応であった。

 サーカシビリ大統領が期待したNATO首脳や米国務省からロシア軍への自制要請は間に合わなかった。それよりもロシア軍の動きの方が速かったのである。このようにロシアが本格的に軍事介入すれば、今後、グルジア側が有利に展開する可能性はまったくない。今回はサーカシビリ大統領の完敗である。

サーカシビリの読み違えというやつなんだろうけど、 アメリカにとっては利害関係のある場所でもあるわけなのに、安保理の対ロシア非難決議提案程度どまり。安保理非難決議ってったって拒否権持ってるロシアがいてまとまるわけないし。

北京でブッシュはプーチンと何を話したんだろう。妙にブッシュが呑気なのが気になる。

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Comments

YUTAKARLSONさん、こんばんは。

ロシアが止まらないですね。いい加減止まってくれないと、泥沼になってしまうように思うのですが。グルジアを飲み込んでしまうのでしょうか? うまい落としどころがないと、とんでもないことに発展する可能性だってありますし。

Posted by: JIN | August 11, 2008 at 11:53 PM

■1500人死亡と、ロシア空爆 南オセアチアの武力衝突-グルジアは脆弱な軍隊で何をしようとしているのか?

こんにちは。南オセアチアの軍事衝突、グルジア側は首都から軍を撤退させたようですが、ロシアは攻撃を続けています。今後どうなるか、その趨勢が心配です。私のブログでは2004年当時のグルジア共和国軍の軍事力を掲載しました。現在のグルジア、ロシアの軍事力も掲載しました。また、両者の思惑なども掲載してみました。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

Posted by: yutakarlson | August 11, 2008 at 12:01 PM

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