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September 10, 2008

これは米「大統領」選なんだよね?

ロイター Poll shows big shift to McCain among white women
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSN097920080909

白人女性の間でマケイン支持が急上昇中だそうである。ペイリンのおかげで。へええええええ。

ま、ここへ来て、各種世論調査は、おおむねマケイン有利である。ABC調査では上記のように白人女性の間でのペイリン効果が認められているようなんだが、ペイリンが女性の代表でいいんだ〜。

ペイリンってば、こんな発言もしているらしいから、まったくの準備不足は否めないと思うけどね。

idiot at the table
Sarah Palin: "What is it exactly that the V.P. does every day?"
http://d.hatena.ne.jp/cuyahoga/20080901/p1

つまり、ペイリンが副大統領って何するの?と聞いていたというんだけど。こちらのブログ、いろいろペイリン関係のニュースもあり面白いのだが、さて、この発言の元のニュースはこの辺。

POLITICO Palin wonders "what is it exactly that the VP does every day?"
http://www.politico.com/blogs/bensmith/0808/Palin_wonders_what_is_it_exactly_that_the_VP_does_every_day.html

暗いニュースリンクさんが取り上げていたジョークにも、この発言が登場していた。

暗いニュースリンク
先週の米国政治ジョーク傑作選(2008/09/01)
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/09/20080901_747c.html

ペイリンがこの役割を持ちかけられた時・・・どうやらつい3秒ほど前らしいけど、彼女はこう言ったそうです。これは作り話じゃありませんよ・・・“副大統領って毎日何したらいいの?”私に答えさせてくれ、サラ。副大統領は戦争を開始して、身内を儲けさせて、合衆国憲法をひっくり返して、正面から人を銃撃する。それが副大統領のやってることですよ。

今の副大統領は確かにそうしてるし(笑)。

ペイリンブームは今だけだと思うって、前のエントリでは書いたし、賛同される方もいらっしゃったんですが(コメントありがとう)、でも、ABCの調査で明確になったペイリン支持のおばちゃんたちはやっかいだな。20%も動いたらしいからねえ。彼女たちは頑張っている女性は基本的に応援するし、一度決めたら頑固。ペイリンを支持する女性は多分ペイリンより年上の人が多いと思うけど(米流時評さんによれば日中に有線電話に出られるんだから)、そういう人たちは頑張っている女性が娘みたいに思えてきて、応援するんではないかと。ペイリンは同年代から下の人からみると、自己顕示欲の強さを感じてしまうし悪いニュースも集めるけど、年配の方ってのは自己顕示欲がかわいくみえるしニュースは集めないと思う。だからオバマの選対はこの白人おばちゃん集団は捨てたほうがいいですね。ヒラリーをもってしてもダメだと思う。彼女たちにとってはペイリンはヒラリーの代わりなんだから。

そんでもって、マケイン陣営はいろいろと戦略を練っているらしい。

ちらっと不安になるのは、カール・ローブの影だ。idiot at the tableさんのエントリによれば、カール・ローブの弟子がどうもマケイン陣営を運営しているようだ。このシュミット(?)がそうらしいんだけど。

POLITICO Schmidt takes control of day-to-day operation
http://www.politico.com/blogs/jonathanmartin/0708/Schmidt_takes_control_of_daytoday_operation.html

カール・ローブの戦略に加えて、このニュースもマケインに追い風か。

CNN Bush announces Iraq troop reduction
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/09/09/us.iraq.military/index.html
イラクの兵士を減らし、アフガンで増派するとブッシュが発表した。

またぞろ、イラク戦争は成功だったと話がすり替えられそうな予感。チェイニーはグルジアでうまくやってきたらしいし(そのかわり、ベネズエラとロシアは共同演習するけど)、今はどうもマケインに風が吹いている。

今はマケインの時なのだろうから、オバマ陣営はジタバタしても仕方が無い。しばらくはできることを着実にするしかない。とはいえ、オバマもはっきり言ってやればいいのに。「私のカウンターパートはマケインであってペイリンではない。大統領候補の私と副大統領候補のペイリンを比較するのであれば、マケインに健康不安があるということになります。4年間、責任を負えない可能性があるということですね」とね。これは大統領選なんだからさ。大統領と副大統領を同列に扱うのはおかしいでしょ。議論がねじれているのに、マスコミがそれを垂れ流すのは、やはり共和党、カール・ローブ戦略に巻き込まれている感じがする。

さて、最後にフィナンシャル・タイムズの記事でもリンクしておこう。

米大統領が誰になると世界にとってどういう意味があるのか——フィナンシャル・タイムズ
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20080908-01.html

今回の米大統領選は、英米世界覇権の歴史の次章、もしかしたら最終章になるかもしれない次の展開を、決定づけるのかもしれない。問われているのは、アメリカ国民が果して自分たちの伝統におけるどちらを選ぶかだ。対立への本能か、それとも協力への本能か。

マケイン氏もオバマ氏も実際には、片方のみを実践するということはあり得ない。片方のアプローチのみが唯一の正解というのもあり得ない。けれども両候補の、傾向としての違いははっきりしている。アメリカはいま再び、悪と戦う一大聖戦に向かって準備しているのか。それとも国際社会と一緒になってじっくり座って、話し合うつもりなのか。合意と宥和を同じものだと見なすような、そんな視点は、今のこの複雑な世界における正しいアプローチとは言い難い。どちらを選ぶべきかは、はっきりしているように思う。大統領選は、私たちが生きる今のこの時代を、決定する選択になるのだ。

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Comments

オバマ氏の「豚は豚」発言が波紋を呼んでいるようですね。
失言か、と思ったんですが、全部の発言を見ると別にペイリン氏への侮辱でも何でもないでしょう。
むしろ気になるのは、かなり激しく敵を批判していますが、浮足立っているわけじゃないですよね…。
ちょっと心配です。

Posted by: マティ | September 10, 2008 at 09:27 PM

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