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September 23, 2008

麻生自民党誕生とゴールドマン&モルガンの終焉

ローゼン閣下(この呼び方、懐かしい!)が4度目の正直で自民党総裁になられたわけで、おめでとうございます。

去年の総裁戦は、クーデター事件のあまりのレベルの低さにめまいを覚え、ローゼン閣下を応援していたわけだが、そのクーデターを理由に福田フフンに雪崩を打った人々が、今回はなぜかローゼン閣下に雪崩を打ち、ローゼン閣下が勝利されたわけなので、総裁になったところで有象無象の抵抗勢力がいそうで、嬉しいながらも悩みも深かろうと想像している。今回の総裁選は出来レースすぎて興味ゼロ(投票権もないし)だったんだけど、とにかく閣下が嬉しそうで何よりです。まだ自民党本部前に集まる人たちがいて、良かったですね。

一方、小沢民主党代表も気合いが入っているようで、なかなかいいんじゃないでしょうか。そうやって2つの政党できちんと、オトナの議論をしていただきたい。難局なので、あまり解散、解散といわず、やるべきことをやればいいんじゃないかと。約1党、困るところがあるみたいだけど、別に放っておいていいんじゃね?

海外ニュースもとりあえずクリップしてみた。
WAPO Ruling Party Picks Aso to Be Japan PM
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/09/22/AR2008092200488.html

NYT Japanese Party Chooses Aso as Leader
http://www.nytimes.com/2008/09/23/world/asia/23japan.html

さて、そんなときに、ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーなんだが、何、これ??

日経 ゴールドマンとモルガン、銀行持ち株会社に FRB承認
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080922AT2M2200R22092008.html

FRBによると銀行持ち株会社となる2社の証券子会社に対し、預金を扱う銀行と同じ担保条件で傘下のニューヨーク連邦準備銀行を通じて直接融資できるようになる。

どうも証券会社だとFRBが融資できないので、持ち株会社となって銀行と同じ担保条件にすると融資できると…。でもその担保案件がそもそもだめだからこんな状況になっているんじゃ…。

ロイターによれば、FRBの管理下に移ることで自己資本規制比率に縛られ、そうするとレバレッジ型の商売はできなくなるんだそうで。

ロイター GSとモルスタが銀行持ち株会社に、投資銀行モデル終えん
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33879520080922

 米ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが米国で銀行持ち株会社に移行することになった。両社の監督権限は証券監視委員会から連邦準備理事会(FRB)に移り、自己資本規制比率に縛られることになる。

 邦銀関係者からは「借入金を膨らませて高収益を上げてきたハイ・レバレッジ(てこの原理)のビジネスモデルは終わった」との声も漏れ、GSやモルスタが生き残りのために、米国の商業銀行の買収に走るとの見方も出ている。

 米国型投資銀行ビジネスモデルの1つのあり方は、自己資本規制の適用を受けずに市場から割安の資金を調達し、レバレッジを効かせて投資し、高収益を稼ぎ出してきた点だ。自己資本を極力少なく抑え、借入金を膨らませれば膨らませるほどハイ・リターンを得ることができる

どーりで、NYTが「一つの時代の終わり」って見出しを打っているわけだ。第一報は「大転換!」って感じの見出しだったと思うけど。

NYT Shift for Goldman and Morgan Marks the End of an Era
http://www.nytimes.com/2008/09/22/business/22bank.html

つまり、さんざんレバレッジ効かせた博打を胴元となって打ち続け、金を庶民から巻き上げたあげく、やばくなると、「私たちがつぶれると困るでしょ?堅気に戻りますんでそこんとこよろしく」と言って国の保護を受けるわけだ。って、そんなのあり?

ぐっちーさんもビックリらしい。そりゃそうだ。全世界が「ガチョ〜ン」だろう。

ぐっちーさんの金持ちまっしぐら
アメリカ金融帝国の終焉
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/de272dbf068e553440b856abd241e182

ロイターと同じ解説をした上で、ぐっちーさんはこう言っている。

棄損した資本の修復はもはや不可能で商業銀行としてFRBの足かせを受けることと引き換えにその資本とブランドの保護を優先した結果がこれだ、と言える。

100年に一度・・・・まさにこれも100年に一度の歴史的ムーヴメントと言っていいだろう。 日本の新聞ももう少しこのあたりをきちんと伝えてもらいたい。

いずれにせよ、純粋な投資銀行という業態は本日をもって消滅したことになる。

GSやモルガンの自己否定によって、レバレッジ投資は終焉を迎えたわけだ。相変わらず日本では、あんまりその辺伝えられてないけど。

ちなみに原油価格は再び上昇している。NHKニュースによれば、FRBの決定により、アメリカの景気が上向くとの見通しとなり、先物に資金が流れ、原油価格が上がったらしいんだが、おいおい、ウソだろう? 日経では米財務省の最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金を投入し不良債権を買い取るとの案が、財政悪化懸念となり、米ドルが対ユーロで下落したために、原油市場と金市場が上昇したという。NYTは日経のほうを採用しているので、多分こっちが本当だと思うけど。そもそもこのGS/MSの意味がわからないと、そういう分析になっちゃうんだろう。

で、さすがにアメリカが自腹を斬るそうなんで、日本もおつきあい。というか、相当おつきあいさせられるんだろうな。米国債とか米国債とか米国債とか。

三菱UFJ、モルガンに出資 金融の世界再編、日本勢参入
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080923NT003Y26622092008.html
野村、米リーマンのアジア部門買収で合意 欧州は最終調整
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080923NT003Y27622092008.html

三菱がMSの筆頭株主!? 三井住友がGSに出資? 野村がリーマンアジア。すごい役割分担ですね(苦笑)

ぐっちーさんもこれには歓迎だそうで。
そして新たな展開
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/d/20080923

そういうわけで、奇しくも小泉改革を否定する麻生自民党が誕生したその日、小泉改革の後ろ盾である金融資本主義蔓延の原動力である投資銀行が終焉を迎えた。小泉改革の後継者を名乗るマダムすしは地方票を1票も取れなかった。まあ、つまり、NYTが言うとおり「一つの時代が終わった」ってことなんだろう。さて次の時代はどんな時代なんだろう?

追記:あとで読んだ記事。

田中宇
全ての不良債権を背負って倒れゆく米政府
http://tanakanews.com/080922bank.htm
次はビック3だ!

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