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September 04, 2008

コメディー映画かよ。

さて、マケインが副大統領候補に選んでしまったペイリン女史である。共和党大会で副大統領の指名受諾演説を行った。これが「ホームラン」、つまり相当できの良い演説だったと、褒められているわけだが、そうか〜〜〜? わたしにはリーズ・ウィザースプーンのコメディー映画を、田舎っぺにして嫌らしくした感じにしか見えないんだけどねえ。リーズの映画は好きですが。さて以下がその演説である。

ごく平凡な田舎の女性が、PTA会長をきっかけにチャンスに恵まれてあれよあれよと副大統領候補になり、上の娘の妊娠がバレちゃったりしてすったもんだしたけれど、持ち前の明るさとタフさで、下の娘の愛らしさもあいまって選挙にも勝ちました。ちゃんちゃん。

ハリウッドが作りそうな安易なストーリーだな〜。またペイリンの演説ぶりも、そんなコメディエンヌにしか見えない。ま、アメリカ人が喜びそうなジョークも飛ばしたし。これをアメリカンドリームというなら、本当にドリームだろう。マケインが倒れでもしたら、大統領だよ? こんなドリームはないだろう。

演説を聴いていて思ったのは、敵への敬意が全く感じられないってことだ。ガラスの天井発言のときもそう思ったんだけど、あんたヒラリー尊敬してないだろ。それに確かにオバマには経験はないといえるが、これまでの18ヶ月、何千人も、もしかしたら何万人もを率いて選挙戦を戦ってきた。それはすごいことじゃない? それに人口7000人の平和な町の町長と、危険がいっぱいの人口290万人のシカゴの社会活動家を比較して、社会活動家をバカにする権利はねえだろ? 社会活動家に本物の責任がないなんて、よく言えるな。

しかもマケインすら慎重姿勢な自然公園での原油掘削を進めたいらしい。アラスカ州知事だからだろうねえ。まあ、マケインは本当は反対だけど、とりあえず原油高だから賛成しているわけだが。あとね、息子がイラクに行くのはかまわないが、母親が副大統領候補だったら行かなくてすむようにすべきなんじゃねえ?

でも、どういうわけかCNNとかABCとかのキャスターが褒めているんだよなあ。うけりゃいいのかよ。まあブッシュはジョークがうまいわけなんだが。

私が今回はものすごく民主党びいき(もうネオコンはたくさんだし)というのは差し引いても、なんかものすご〜〜〜〜くイヤな感じしか受けない。ヒラリーには怒っているだけで、嫌いというわけじゃない。ある意味カッコいいと思うし、多少尊敬しているし。だけどペイリンはだめだなあ。

ABCのチャールズ・ギブスンが、マケインになぜロムニーでなかったのかと聞いたら、マケインが彼女のほうがロムニーよりいい、と答えていたのには驚いた。いいわけないだろ。マケインはどうしても今回の大統領選の争点をエネルギーにしたいみたいだが、そうはいってもやっぱり経済なんじゃない? グルジア紛争で結果的にロシアが経済危機に陥りそうになっているように。そうするとロムニーだったと思うんだけど。

しかし、ブッシュを人好きがするからって2回も選んだ国民だからなあ(まあ1回目は盗んだんだけど)。世界が投票したらオバマになるのに、このコメディエンヌのおかげでもう一度アメリカが道を誤るならば、それは悪夢だな。そうなったらアメリカはもうだめじゃない? 

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Comments

ysbeeさん。
この演説を書いたのが、本人なのかどうかはわかりませんが、勝つためにはなんでもするタイプと見ました。バラクーダの異名を取り、自分で口紅を塗ったブルドッグと言っているだけありますね。

ま、とりあえず無視しようかと思ってます。選ばれるのは大統領で副大統領ではないわけだし。気分の悪くなる女性を見るのは、自国のマダムすしだけで十分なので。

だけど、もっとオバマは時事に早く反応したほうがいいと思いますね。ま、福田辞任には反応してましたけど、そんなどうでもいいこと(って日本人が言うのも情けないですが)じゃなくて、グルジアとか、失業率とか、そういうことに。

ysbeeさんのレポート、楽しみにしてます!

Posted by: JIN | September 06, 2008 at 12:01 PM

いやぁ〜、まさにいちいち JINさんの感想の通り!

例のペイリン候補の「コミュニティワーカー」を侮蔑した発言は、その後どんどん波紋が広がってきて、各地のコミュニティから抗議宣言が出てきています。コミュニティを敵に回して知事が務まるのか?ですが、敵を呪わば穴二つ、とはよくいったものですね。

オバマ自身も早速インタビューで反論ののろしを上げてますが、これがいつもの柔らかな調子でなく、ストレートパンチでバンバン!という感じで、スカッとしました。

肝心のペイリン女史に関しては、マケイン陣営から当分の間マスコミの取材拒絶指令が出たようで、早々にアラスカへ戻ったようですが、そんなことしたらますますパパラッチに狙われるでしょうに……

共和党って本当に時代錯誤ですね。完全に閉じてる。ジュリアーニのスピーチのときは、何かナチスの大会を彷彿とさせて身震いしましたよ。なんなんでしょう、あのネガティブさは!

Posted by: 米流時評 ysbee | September 05, 2008 at 10:22 PM

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