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October 30, 2008

オバマすげえ

読売 オバマ氏がNBCなど3局で大型CM、資金力見せつける
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081030-OYT1T00322.htm

産経 オバマ候補、TVジャック 3億円かけて30分広告
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081030/amr0810301015002-n1.htm

いや、別にCM枠がすごいといっているわけじゃない。そんなものは金さえあればできる。

それよりもこの最後の時期に、ビルをフロリダに引っ張りだしたこと。しかもみんながテレビを見ている夜中(東部時間午後11時)にフロリダでビルを引っ張りだしたことだ。その前に、さんざんCMを流したあとに。

ずっと思ってたことなんだが、オバマの選対はすばらしい。オバマに関心を持った人を誰一人、無駄にしようとしない。私にメールを送ってくるのも、日本人とわかってのこと。だって登録させるんだから、基本的に外国人で票なんかないってわかってのことだ。

今回はビルの扱いだ。

先日、もう言い合いの時は終わったと論じ、一つのアメリカを改めて訴えた。これは久々にとても素晴らしい演説だった。その前にヒラリーとも一緒に登場した。そして最後の大舞台をビルのために取っておいたのだ。

今、オバマの演説中なのだが、ビルの演説も力がこもってた。演説だけみたらビルのほうがうまい。オバマがかすむ。でもそれでも同じ舞台に立つ。それでいいのだ。多分、そこも見通してのことだろう。オバマはビルを恐ろしく持ち上げている。因縁のフロリダで、クリントンのお墨付きをもらうのだ。

プレジデントクリントンと言おうとすると聴衆がオバマと声をかける。計算された演出だが、なんつうか嫌らしくない。なんとすごいんだろう。多分、選対が好きなことをやっているのだろう。いいと思うことを率直に。

私の適当な聞き取り能力によれば、クリントンは、選挙戦の運営にはとても優れた能力が必要だと言っていた。それは人を率いる能力なのだと。

まあ、詳しいことは新聞記事にまかせるが、こりゃすごいねオバマ。すごいと思う。このアメリカでここまでなれたのも、みんなにいやがられないのも、人を率いることができるのも。いやいやThe Oneだよね。そういわれるのは本人はきついと思うけど、それを受け止められる人だろうと思う。感服しました。ええ。


30分広告(多分)

ビル登場

デイリーショウにも登場

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October 27, 2008

あと1週間とちょっと

数えてみるとあとちょっとなのにどうしたんだと言われそうなんですが、なぜか今アメリカで(苦笑)。投票まではいないんだけど、ちょっと用事があってきてます。

で、来てみると、マケインが意外に頑張っている感じ。プロライフ(中絶反対)に投票をっていう看板を持った黒人女性を見かけたりして、もうなんだかわからない。自由の国なんだから、そこも自由でいいんじゃないかと思うんだけど、そうはいかないのが窮屈な国です。一方で、バリバリの共和党の女性がオバマ支持になってたりするし、共和党支持者はあきらめ気味ではありますが。

日本人的にはオバマじゃないなんて考えられない状況で、そんなときに中絶という個人的な非常にプライベートで傷つきやすい問題が争点だなんて、しかも毎回大統領選のたびに争点になるなんて信じられないんだけど、本当にそれで決めてたりするからなあ。

でも良心はあるって感じかな。共和党の人というか赤いアメリカの人たちってとっても良心的なんですよ。マケインが巻き返し気味というのも、金融危機が赤いアメリカまで影響してきていないってことなんじゃないだろうか。アメリカは広いです。ホント。ヒラリーマニアの恨みも骨髄らしいし、どうなるかわかりません。

テレビでは毎日オバマとマケイン。演説をいちいち報道していて、どうでもいいだろとか思っちゃう訳です。グリーンスパンが自己批判しても、やっぱりオバマとマケイン。それにマケインが意外にも盛り上がってきてるけど、応援しているのは白人が多いなあ。最後はやっぱり人種的問題が出てきてしまうかもしれないっすね。

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October 20, 2008

パウエル オバマ支持

ニューヨーカーさんが教えてくれた、今日のMeet the Pressですが、大方の予想通りパウエルがオバマを「パワフルに」支持表明したそうで。

CNN Colin Powell endorses Obama
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/10/19/colin.powell/index.html

マケインちょっと残念そうです。

イラク戦争を始めた国務長官はパウエルでしたね。国連で苦しそうに説明をしていたパウエルを思い出します。しかしオバマ支持でも、イラク戦争が間違っているわけではない、と言っていますけどね。

Powell: Support for Obama doesn't mean Iraq war wrong
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/10/19/powell.transcript/

パウエルは最初の黒人大統領になる人だと思っていたんですが、奥さんに止められたという事情もありました。前からオバマに好意的なコメントをしていましたので、まあそうだろうとは思っていたのですが、オバマに投票するようです。

ま、とりあえず一報メモ。

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October 19, 2008

配管工 ジョーの問題

なにーーー! 配管工のジョーもやらせ??(爆笑) ジョーでもないし、配管工の正式な資格もないし、オハイオから来たわけでもないって? しかもマケインとつながりがあるとは…。

前のエントリ「配管工のジョーと大統領選最終ラウンド」のコメント欄における、ysbeeさん→ニューヨーカーさんの見事な連携で、日本のブログでもやらせがバレてしまうなんて、世界も狭いですね。マケイン好き(かどうかは微妙)の保守の方々は、配管工のジョーが選挙戦を変えるだのなんだのと言ってましたが、おいおい、そんなすぐバレるような仕込みではだめでしょー!

一番近そうな報道はこちら。
サンフランシスコ クロニクル
Story of Joe the Plumber springs many leaks
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/10/17/MNQ013J6JV.DTL

マケイン陣営はどうしてそんなすぐバレる手を打つのかと、ちょっとガッカリしてしまいます。このチームでは、政権を取ってもうまく運営できるとは思えないんですよ。やはり選挙戦というのは、大規模な組織を動かす場でもあるわけですから、それがうまく運営できていないといけない。

日本だって、凶悪事件を起こした未成年がいくら名前を隠されたとしても、インターネットによってそれが誰なのかわかってしまうように、この時代に、アメリカであんなに正々堂々とテレビに出て話題となり、しかも大統領選で争点になった人物が、身ぐるみはがされるのは時間の問題なわけですよ。それを計算に入れていないか、あえてそれでもいいと思ったマケイン陣営というのは、やはり「時代遅れ」もしくは「人を馬鹿にしている」といわれても仕方ないんじゃないでしょうか。

マケインって結構好きなんですよね。悪い人ではなさそうだし。だからもっと素敵な演出をしてほしいんですよ。本人はネットができなくてもいいんですけど、支える人がしっかりしてないと。あと2週間余り。「オバマはアラブ」発言を否定した本当のマケインに戻って選挙戦を戦ってほしい。それならマケインが逆転しても文句は言わないんですが。

ニューヨーカーさんによると、やはり日本人の献金はダメなようです。以前、オバマの献金コーナーを見ていたら国籍条項があったので、できないんだろうとは思っていたのですが。パウエル発言も楽しみです。

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October 18, 2008

配管工のジョーと大統領選最終ラウンド

第3回討論会を遅ればせながら見たんだが、配管工のジョーが話題だね。

コラム「大手町から見る米大統領選」
議論の主役は「配管工のジョー」 争点は要するに「大」か「小」か
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081016-02.html

話題となったオハイオの配管工のジョーさんがオバマにくってかかっているところをテレビで見たが、どうみても年収2500万ドル円もなそうなこの人が、俺を増税するなんて反対だと言っているのが、とても不思議な光景だった。彼と話したのはオバマで、マケインではないんだが、この映像を捉えてマケインが討論会の争点(?)にしたってわけだ。

このジョーさんは加藤さんが書いているとおり、オバマに対し「あなたのやり方だと、私のように小規模事業主になろうとしている男は、増税されてしまう」と言ったのだ。つまりなろうとしているだけで、まだなってないらしい。面白いね、この人。

どこかでこの話題を取り上げて「配管工は今後成長が見込まれる職業です」なんてニュースをやっていた。アメリカで住宅不況が吹き荒れる昨今、パロディにしか思えなかったのだが。いや、もしかしたら成長がのぞめるのかも。

で、恒例のジョーク大会ではマケインがこの件とヒラリーマニアについてジョークを飛ばし、これについてはオバマを圧倒したそうだ。

ON/OFF beyond
Off | Obama vs McCainジョークの戦い
http://www.chikawatanabe.com/blog

「水道屋のジョーは25万ドル以上の収入になったりしない、とオバマは言うが、実は高収入の秘密がある。とある富豪の夫婦がジョーを好条件で雇って、自分の7軒の家全ての水道工事を頼むことにしたのだ。」

................とある富豪の夫婦ってのはマケインのことで、彼が数えられないほど持っている(数えたら7軒だった)家の水道工事を頼むから配管工のジョーは高収入になる。ジョークってことは、マケインも、配管工のジョーはオバマが言う通り高収入になったりしないってことを暗に言っているわけだ。

まあ、そんなわけで、第3回の討論会もオバマは無難にこなし、着実に勝利への道を歩んでいるらしい。アメリカ人がお笑いの能力を政治家に求めなければ、だけど。

gooロイター 米大統領選は残り3週、オバマ氏は勝利への過信を戒め
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-343797.htm

 米民主党の大統領候補オバマ氏は16日、自身の支持者らに対し、残り3週間を切った本選まで勝利を過信しないよう呼び掛けた。
(中略)
 また、ワシントン・ポスト紙は16日遅く、電子版(www.washingtonpost.com)の社説でオバマ氏への支持を表明。アラスカ州知事のペイリン氏を副大統領候補に指名するなど、マケイン氏の選挙運動に「失望」したとする一方で、オバマ氏は長い選挙戦で優れた資質を示したと称賛した。

 そのほか、政治的事象などの将来予想で先物取引を行う市場のトレーダーらは、オバマ氏が80%以上の確率で勝利すると予想。アイルランド最大のブックメーカーもオバマ氏が勝利するとして、総額100万ユーロ(約1億3700万円)の掛け金を顧客に前倒しで払い戻す方針を明らかにしている。
(中略)
 ブッシュ大統領の元側近カール・ローブ氏は16日、ウォールストリート・ジャーナルへの寄稿で「もしマケインが勝ったら、1948年のハリー・トルーマン以来、最も印象に残るまさかの政治的逆転劇をやってのけることになる」と述べている。

にしてもブックメーカー早いねえ。まじ?

ワシントンポストの社説はこちら。しかし、どっちかっていうと共和党寄りだったワシントンポストがとうとうオバマ支持とは…。

WAPO Barack Obama for President
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/10/16/AR2008101603436.html?hpid=opinionsbox1

カール・ローブの元原稿はこちら。

WSJ Obama Hasn't Closed the Sale
http://online.wsj.com/article/SB122411909182439021.html

Whether it can find the right formula in the next 19 days to dig out is a question. If Mr. McCain succeeds, he will have engineered the most impressive and improbable political comeback since Harry Truman in 1948. But having to reach back more than a half-century for inspiration is not the place campaign managers want to be now.

WSJの記事タイトルの意味って多分、オバマはまだ選挙活動を続けている(手綱を緩めていない)ってことだろう。私、うっかりオバマ陣営のホームページに登録されてしまったらしく、オバマやらバイデンやらプロウフェ(選対本部長)やらからメールがやたらと来るようになってしまったんだが、確かに気を抜くなというメールが来ていたな。あと手伝ってとか、寄付しろとか。日本人でもいいのかいな?

というわけで、もうみんな勝ち馬に乗れとばかりにオバマにど〜っと流れているんだけど、妙にウキウキ感があるような…。今ごろ、オバマ陣営は任官運動で花盛りなんだろうね。

とはいえローブが言うように、マケインがトルーマンになる可能性だってまだ20%はあるわけだ。ペイリン効果みたいなのが出せれば、いけるかもしれない。ブラッドリー効果だってあるし、ジョークならマケインのほうが上手だ。ゴアのかわりに、ケリーのかわりに、マケインのかわりに、ブッシュを選んだアメリカだからこそ、最後までどうかわからんよ、と思う。

現大統領ジョージ・ブッシュを主人公とする映画「W.」を撮影したオリバー・ストーンはこう言っている。

 われわれはブッシュ大統領を取り巻く現象と向き合っている。誰が次期大統領になろうとも、世界を変えた8年間の政権の大きな影響下に置かれる。多くの人にこの映画を見て欲しい。投票日の前に8年前に自分たちが誰を選んだのかを考える良い機会にもなると思う。

8年前は退屈なゴアより面白いブッシュを選んだ。とはいえ、マケインはブッシュじゃないんで、そう悪くはない。経済危機への対応はきつかったけど、マケインになったって別にかまわないと本当は思っている。

だけど、私の今回の大統領選ウォッチは、オバマの立候補演説から始まったんだよね。ヒラリーが事務所を作ったという話が伝わってきてすぐの2007年2月11日、オバマが立候補表明をしたニュースを、「この人が黒人で話題の候補者か〜」と思って見ていた。しかしイリノイのスプリングフィールドに集まった人があまりにもあまりにも多く、その、大きな広場を埋め尽くす人々が、寒いにもかかわらずオバマの立候補をすごく楽しみにしていたのが印象に残った。その光景に、オバマは60年代におけるケネディーのような人物なのかもと思い、エントリ「オバマはケネディーの再来か」を書いたのだった。

以来、オバマに肩入れしつつはらはらしながらウォッチし続けてきたんだが、ここまでくるとなんだか感慨深い。とにかく、オバマが無事、選挙戦を終えてくれることを祈る。

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October 13, 2008

G7についてお勉強してみた

あ〜ほかのことをやるべきなんだがやる気にならないので、少しお勉強。

G7について

日経 (10/11)G7が行動計画 金融破綻防止へ5項目で合意
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt20/20081011AS3K1100511102008.html
日経 (10/11)G7の行動計画全文
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt20/20081011AS2C1100611102008.html
日経 (10/11)G7行動計画の骨子
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt20/20081011AS2C1100411102008.html

つまり危機回避に向けてあらゆることをしましょう。具体的には信用が戻るようにして、そのためには公的資金と民間資金で金融機関の資本増強をしましょう。預金は保護しましょう。住宅の資産などを明確にしましょう。必要とあらばマクロ経済上の手段として、IMFを活用しましょう。ってことらしい。

日本もお金出しますよと宣言。ただし2国間じゃなく多国間で平等に…。しかも新興国のみ。

日経 (10/11)IMF通じ資金提供 中川財務相、危機連鎖防止へ提案
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt20/20081011AS2C1100M11102008.html

「危機に対応するため必要なら我が国として貢献する用意がある」。中川財務相はそう表明したことを会議後の記者会見で明らかにした。IMFを通じて外貨準備などの資金を提供する内容。韓国やアイスランドなどの通貨が急落するなど混乱のすそ野が広がっているだけに、連鎖を食い止める国際的な資金支援の枠組みが必要との認識を示した。

IMFの緊急融資となるのは新興国や発展途上国のみで、先進国7カ国は入らないらしい。韓国やアイスランドは入る。

毎日 中川財務相:G7でIMFに緊急融資制度の創設提案へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081010k0000e020030000c.html

これで当てが外れた国もあるわけだけど、それはおいておいて、元凶となっているアメリカである。

産経 「米公的資金、注入実行が望ましい」 麻生首相
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081012/plc0810122030008-n1.htm

アメリカで決まった7000億ドルの金融安定化法も、不良資産の買い取りではうまくいかないといわれている。それで銀行や、もっといえばビッグ3なんかにも直接資本注入することすら考えることになっているのだが、それをやると「社会主義国」になってしまうので、国内では大反対にあうのが目に見えているポールソンは躊躇気味。

バブル崩壊に伴う金融危機を経験した日本人にとっては、ある程度やむをえないことなんだけど。で、中川財務大臣も麻生首相もしきりに銀行に公的資金を注入すべきと言っている。

ポールソンも公的資金を注入することも考えていることは間違いないので、何らかの方法は取ると思うが、問題はその先だ。資金を注入するには、国として資金を調達しなければならない。しかし今まで通り、中国や日本が国債買ってくれるかというと微妙だよねえ。つうか、買いたくないし。

解決策があるのか?と思うのだが、円建て米国債、元建て米国債という各国通貨での米国債を発行するという手があるらしい。

田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる
日本円の好機ーー円建て米国債を発行させよ
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/751566

日本に好機がないわけではありません。ドルという国際基軸通貨体制が壊れたのですから、円を国際通貨として世界的に流通させる戦略実行のときなのです。
どうすればよいか。
金融救済プログラムで財源不足に陥っている米国に対し、円建て米国債を大量に発行させることです。
米国が直接、日本円で資金調達し、信用力の高い米国債の円市場が成立します。日本企業もアジアの企業も円建て貿易決済する環境が生まれます。日本政府は一挙に、円資産市場を整備する。日本の金融機関はここで初めて国際競争力を持つことになります

これ、ぐっちーさんも言っていた。

ぐっちーさんの金持ちまっしぐら
怪しいニューヨーク
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/ae6ad64a7a2a9a240fb104e6c21ed347

G7何か秘策はありますか? というご質問がありました。

ヒントを申し上げておくと、今後公的資金を大量に投入するアメリカをどう支えるという問題に尽きる訳です。日本も中国も、ドルで出てくるアメリカの国債を無尽蔵に買う訳にはいかない。

昔出た話ではあるのですが・・・ブッシュボンドを発行するのです。「小浜」ボンドでもいいけど。要するに円建てのアメリカ国債を日本向けに発行する。欧州向けにユーロ建てのアメリカ国債を発行する。それぞれ、マザーマーケットの通貨ですからその需要創出のレベルは格段に上がるのです。投資家は為替リスクがないのですから日本国債の代わりになるし、いい分散にもなります。「一家に1枚」アメリカ国債ですね(笑)。将来的な償還に伴う通貨リスクくらいはアメリカにとってもらいましょう。これは相当効果がある筈です。

決まったわけじゃないけど、アメリカはこれで良しと。ヨーロッパはさっさと預金保護とか公的資金投入とか国有化とかしているんで、自分でなんとかしそうだし(すごく危ないって話もあるが)。

あとは新興国なんですがね。アイスランドは地政学的にロシア対抗でヨーロッパがなんとかすべきだろうということで、IMFの保護下にならない限り、あまり気にしなくてもいいかと。問題はお隣の国、韓国だ。

今、韓国は大変らしい。もうあちこちでいろいろ書かれているが、この方が詳しい。

新世紀のビッグブラザーへ blog
韓国に迫る、運命のとき (前編)
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/18485104.html

 自国の外貨準備がデンジャラスな領域に突入し、金融市場ではドルを調達できず、頼みの日本に「IMF経由なら、援助するよ」と宣言され、韓国政府はさすがになりふり構わなくなってきました。

後編は明日らしいので楽しみにしてます。とにかく韓国はウォン暴落を食い止めるため、ヒュンダイとかサムソンまで為替介入していて、マジ大変らしい。

日本が好きなだけなんだよ
サムスン砲、ヒュンダイ砲、ポスコ砲が参戦 ウォン安の攻防はいよいよ総力戦へ
http://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-238.html

日銀砲の例えを借りれば、韓国の中央銀行である韓国銀行の為替介入は韓銀砲ということになる。現在進んでいる急激なウォン安を食い止めるためには、ドルを売ってウォンを買う為替介入を行う必要があるが、ドルの準備金が尽きれば、実質弾切れとなる。現在、韓国銀行の弾切れ状態は誰の目にも明らかで、ウォン安を食い止める手段は、もはや韓国には無いかと思われた...しかし、ここで、サムスン、ヒュンダイ、ポスコなどの財閥系の民間企業が為替介入に参戦するという前代未聞の事態を迎える。いわゆるサムスン砲、ヒュンダイ砲、ポスコ砲の登場である。

う、う〜ん。すごくウォンの値が戻しているけど、みんな介入がわかっているからウォン売りのポジションを取っちゃうんじゃないの?? だって玉切れまではウォンの価格が相当戻すだろうからねえ。しかも虎の子の大企業にそれをやらせるとなると、国民的にはいいけど、海外投資家の株主の立場は?? まあいいのか。

日本は、韓国がIMF管理下に陥ったとき、IMFだけじゃなくて2国間でも相当支援していたけど、それについていろいろ諸外国からは文句がきたらしい。それで、日本と韓国は通貨スワップ取り極めを作って、どちらかが通貨危機に陥ったとき、日本は100億ドル、韓国は50億ドルを供出することを約束した。でも、それってIMF支援プログラムがないと満額はもらえない。韓国は再びIMF管理下になるのは嫌だからいろいろ支援を募っているが、日本としてはIMF支援を受けなければ20億ドルまでしか支援できないことになっている。

財務省
チェンマイ・イニシアティブ(CMI)に基づく
日本=韓国間での第2次二国間通貨スワップ取極締結
https://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/180224press_release.htm

だから、日本としては大きな支援が必要なら、IMFに言ってくれってことだろうね。どうしてもイヤであれば、あとは北朝鮮と合併するなりして、日朝平壌宣言の1兆円をもらうという手もあるのかもしれないとは思うけど(ちょうど100億ドルくらいだし)、その場合、中国が半島を支配することになっちゃいそうで、望ましくはないんじゃね?

で、日本はどうしてIMFにしたのか? 完全に正しいのかどうかは知らないが、2chのコピペがわかりやすいので貼っておく。さっきのビッグブラザーこと三橋さんのコメント欄に貼ってあった。

2chのコピペ

Q.なぜ、麻生首相(中川・金融相)はIMF経由で破綻国家の緊急救済措置を提案を出したの?
A.破綻国家の救済と金融の早期安定化は、世界が一致団結し取り組まなければならない外交問題です。

Q.でも、外貨準備資金は日本の血税でしょ? 安易に外国に金をバラ撒いてしまって、返ってくる保障はあるの?
A.はい。IMFから借りた借金は内臓を切り売りしてでも取立てられる代物なので、このお金は将来必ず戻ってきます。

Q.IMF以外で、世界の危機を救済する方法はあるの?
A.ありません。かつて1997年に韓国が国家経済を破綻させたとき、日本は韓国と「今後、IMF以外の方法で個別に救済措置を取らない」と二国間協定を結んでいます。

Q.じゃあ、今回の麻生首相の決断は日本の国益を害さない?
A.はい。比較的軽症で済んでいる日本が、リスクを背負わずに国際外交の場面でイニシアティブを発揮したことになります。

Q.でも、いくらなんでも日本だけでは、金銭上の負担が大きすぎるんじゃない?
A.麻生首相は、中国や中東諸国にもIMF出資を呼びかけていくつもりのようです。また、先進7カ国は日本政府による救済対象から除外されています。自分のケツは自分で拭け。

Q.え?でもそれじゃあ先進諸国はどうやって立ち直っていけばいいの?
A.麻生首相は、記者からの質問に対してこう答えました。

「米国だから、自分の国のことは自分の国で処理できると期待している」

追記:

Q.じゃあ、このスレでアホみたいに麻生政権を叩いている奴らはいったい何者?
A.おそらく、政権転覆を狙う民主党支持者らによる工作活動か、ただのアホでしょう。民主党は韓国の経済発展を誰よりも心待ちにしている日本の政党だからです。


そうそう、モルガン・スタンレー株暴落で、三菱UFJが大変らしい。またしても、やられたって感じだろうか。

ということで勉強終わり。仕事します。

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October 12, 2008

ネガティブキャンペーン発火中

マケイン陣営も大変である。だって10ポイント以上も引き離されちゃったから。

AFP オバマ氏優勢、初めてマケイン氏に10ポイント以上の差 ニューズウィーク誌調査
http://www.afpbb.com/article/politics/2527239/3410269

Newsweek Pulling Away
http://www.newsweek.com/id/163339

データを見てみたけど、確かに11ポイントも引き離しているんだが、じゃあオバマの地滑り的勝利かというとそうでもないような気がする。無党派層の支持はマケインのほうが多い。それに対象者に民主党員の比率が多いんだし。それよりも注目しなければいけないのは、白人だとほぼ互角でマケインのほうが支持が1ポイント上回るのだが、非白人は7割がオバマ支持ってとこ。つまり普通に聞いてりゃオバマのほうがいいんだけど、白人の中では葛藤があるということだろう。あるいは社会的弱者はオバマ支持、中小・零細企業を運営しているような中間層の白人にはやはりマケイン支持者が多いってことなんじゃないだろうか。

経済がこんなんなっても白人ならば安心なんて、古き時代へのノスタルジーじゃね?と言ってやりたくなるわけだが、アメリカにとってやはり人種差別を乗り越えられるかどうかは大きな課題なんだろうな。こんな記事もあるくらいだから。

毎日 米大統領選:オバマ氏中傷ヤジにマケイン陣営苦慮
http://mainichi.jp/select/today/news/20081012k0000m030023000c.html

最近の遊説ではオバマ氏を「売国奴」「テロリスト」と叫ぶ「人格攻撃」や、共和党副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事の遊説では「彼を殺せ」の暴言や黒人差別的なヤジが相次ぎ、殺気立った空気という。

 マケイン氏は当初、聴衆のヤジに「オバマ氏は過激で極左」と応じていたが、あまりのエスカレートぶりに10日は「礼儀正しくしよう。オバマ氏は立派な人物で、怖がることはない」と支持者をなだめにかかった。

 しかし、逆に支持者の怒りを買い、マケイン氏がブーイングを浴び、これを陣営スタッフが「マケイン!」の合唱でかき消そうとする異様な雰囲気。支持者は「超党派的活動」を訴えるマケイン氏に冷ややかで、かつて反政府過激派メンバーだった大学教授がオバマ氏の支援者だったことを追及し「攻撃的」になるよう迫っている。

そのシーンがこれ。

マケインが必死でオバマへの中傷を否定していて、少々気の毒だ。身から出た錆ではあるが。

マケイン陣営のネガティブキャンペーンが、共和党支持者の自らの不満をドロドロした人種差別感に覆いかぶせて、オバマにぶつける根拠になってしまっている感がある。自分たちの不満のもとは、グローバル化を押し進めたクリントン、その上、むやみな戦争を始めたブッシュ双方の大統領の政策のせいだと思うんだが、それをオバマへの人種差別感とオバマの知性へのやっかみにすり替えているところに、マケインが燃料落としているからなあ。

こんな事件まで起きてるし。
GIGAZINE オバマ氏のTシャツを着ていたために銃で撃たれる
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081008_shot_for_wearing_obama_tshouts/

ペイリンも大変なようだ。
毎日 アメリカの選択:08年大統領選 職権乱用疑惑「ペイリン氏、州法違反」
http://mainichi.jp/select/world/news/20081012ddm007030134000c.html

ところで、冒頭の世論調査だが大統領の支持率も調査していて、ブッシュの支持率25%だったそうだ。史上最低かと思ったらニクソン23%、トルーマン22%がいた。下には下がいるもので。

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デブヤ! もといダブヤ!

テレビ番組の「でぶや」じゃない。現役米大統領、ジョージ・W・ブッシュを主人公にした映画。そういやオリバー・ストーンがブッシュの映画作るって言ってたなと思い出したんだが、タイトル名「W.」(多分、デブヤダブヤと読むんじゃないかと思うけど普通にダブリューかも)がアメリカで近日公開らしい。

「W.」
http://www.wthefilm.com/

※ysbeeさんのコメントによると「ダッビャ・ピアリアッド」って読むらしいです。確かにデブヤじゃないですね(苦笑)。正しい発音はダッビャ(Dubya)ですが、ちょっと変えてジョージのブログさんと同じ表記のダブヤにします。しかしどうして間違えて覚えてたんだか…。

この予告編を見たのだが、なんというか…似てる。似てるぞ、みんな。ブッシュ父はジャック・バウアーの父の人なんだが。母バーバラや妻ローラ、ライスも出てくるし、カール・ローブもパウエルもラムズフェルドも登場するんだが、だいたい何となく似てます。でも一番似ているのはチェイニーだな。主役のWは動くと似てるよね。一番似ていないのがラムズフェルドではないかと想像中。

オリバーもさぞかし作りにくかっただろうし、どうまとめるのかなと思っていたら、いつものオリバーの感じとはちょっと違ってナニゲにポップな感じ。見てもいいかなと思う。

しかしなあ。この時期にこの映画。共和党が優勢だったら良かったのか? でもそこはオリバーだからな。最後はどんな結末なんだか。金融危機を描いていたらすごいが。公開初日はWも見るんだろうか。しかしジョークも飛ばせない状況だし。史上最悪の大統領に現役最後の最悪の時期の中のポップな自伝映画って最大の皮肉かも。

あ、デブヤダブヤってのはブッシュのあだ名です。ジョージ・W・ブッシュのダブリューの発音が、ブッシュの場合テキサスなまりになってデブヤダブヤと発音してしまうそうです。

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October 06, 2008

選挙してる場合じゃないだろ byベルルスコー二

朝日「日本の首相交代でG8休業状態」 伊首相ら批判
http://www.asahi.com/business/update/1005/TKY200810050134.html

選挙なんかしている場合じゃないと、海外から言われてます。つうか朝日も「選挙、選挙!」って情報流してなかったっけ? 

正直、選挙している場合じゃないと思うけどね。ベルルスコーニもサルコジももっと言うように。まあアメリカは日程決まっているのでしょうがないけど。

ホント、挙国一致体制でいくべきでしょう? その点で麻生太郎を支持しますよ。そりゃ民主党にとっては千載一遇のチャンスかもしれないけど、日本のことを考えなきゃ、今の国民からの期待も薄らぐと思うよ。民主党のために日本沈没じゃ目も当てられません。

とはいえ、そんな偉そーなことを言う欧州も結局まとまらなかったらしい。

時事 金融安定化へ具体策示せず=G8早期開催呼び掛け−欧州4カ国首脳
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008100500012

原稿にある通り、この日本非難も八つ当たりに近いのかも。

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October 05, 2008

いいも悪いも気分次第

アメリカの経済ストップで、全世界がストップしそうな勢いなので、当然日本もその影響を受けること間違いなし。バブル崩壊後のひどい不況を味わった日本が、もう一度不況を味わうのかと、日本人としては必要以上に身構えてしまうところがあるんじゃないかと思う。

そんな中で、オフィスマツナガさんのところのこのエントリが、しみじみと、いいなあと思ったのでご紹介。まあ、別に私が紹介しなくても十分みなさんご存知だとは思いますけど、メモということで。

我々は、まだまだ頑張れる!日本人だから・・・・
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50721691.html

「我々は、まだまだ頑張れる!とおもう。
 これから、本格的な不況がくるだろう。
 だが、まだまだ、我々は頑張れる。
 まだまだ、能力はある」(ボス談)

もともとは日教組の話の中のエピソード。ボスのお父上とまちの仲間たちが戦後、二宮尊徳の銅像を復活させようと手弁当で直したのに、除幕式の前日、何者かに破壊された。犯人はわからなかったが、学校関係者は無視したそうだ。そのとき呟いたのが、表題の言葉。そして今、ボスはこの経済危機を前に、同じ言葉を発している。

アメリカ人というのは、こういう危機でも意外に明るいな〜と思うわけだが、まあそれは、バブル崩壊後の底なし沼な経済後退をまだ知らないからかもしれない。でも日本はこの10年余り、ずっと挫折を味わってきたので、どうしても悲観的になりがちだ。

だけど、こういう時こそ、心意気ってのはとても大事なことだ。『思考は現実化する』とか『ザ・シークレット』とかの本を出さなくても、想像力、構想力を大きくし、ポジティブに生きないとすぐにつまづいてしまうものだ。目標が大きくないと、小さいことを気に病んでしまったり、すぐ満足してしまったりするからねえ。

そんなエントリをほかにも読んだのでメモ。

地政学を英国で学ぶ
パール・ハーバーと「横綱」が困らない理由
http://geopoli.exblog.jp/9571332/

「横綱」レベルの人間たちも生身の人間ですから、何か困難な事件などが起こると、とりあえずは「困ったなぁ」と感じることはあるみたいです。
ところが彼らが我々とちょっと違うのは、この「困った」というプロセスの捉え方なんです。
では彼らは「困ったこと」をどういう風に捉えているのかというと、その答えは、
「困っているのではなくて、学んでいる」
という風に考えるのです。

ふーむ。ということは私も今、学んでいるわけだ(苦笑)。この1年振り返ってみても、学んでなかったときは2ヶ月くらいしかなかったんだけどなあ。はい、もう一度、頑張ります。

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愛国心は貧乏人だけに求められるわけだ

ニューヨーカーさんからのご紹介で、バフェットの最近のインタビューを見た。でも英語聞き取り力のなさを実感しただけに終わったんだが、ご指摘の、「私が秘書よりも低い税率しか払ってないなんてクレイジー」と言っているシーンはようやく見つけた。41分あたりからどうぞ。

Charlie Rose
An exclusive conversation with Warren Buffett
http://www.charlierose.com/shows/2008/10/01/1/an-exclusive-conversation-with-warren-buffett

で、今、バフェットはいろんなところに出て話し、そしてお金も出しているわけだ。もちろん自分の資産が目減りするわけで、それを支えたいということもあるだろうが、それだけだろうか? 資産を守りたければ、もっと前にたたき打ったり空売りしたりしているかもしれないし、すっかり店じまいして、金にでも換えておいたほうが、資産的にはいいだろう。

だけどバフェットはまだ退場していない。それより、将来的な効果も鑑みて積極的に打って出ている。というかやはり救済なんだろうな。市場を勇気づける意味合いもあるだろう。しかし後に続く人がいない…。ほかの金持ちはどこに行ったよ?

今こそ金持ちたちが勇気を持って立ちあがる時なんじゃないかと思うんだが、どうも一生に使い切れないほどの資産をためこんでさっさと店じまいし、優雅な生活を続けながら、危機などどこ吹く風と涼しい顔をしているんじゃなかろうかと疑っている。たまにお気に入りのところに適度な寄付をすれば、罪悪感も小さくなり、虚栄心も満足できるし、税金も安くなるからねって。

ふと思い出したのは、大統領予備選で繰り広げられたバカバカしい愛国心問題だ。オバマはフラッグピンもしていないし、ライト牧師に師事していたし、ミシェル夫人の率直な発言もあって、オバマには愛国心が無いんじゃないかと疑われ、愛国心について演説まですることになった(愛国心演説の訳も途中までですがあります→こちら)。ここで言われていた愛国心というのは、主に戦場に行く兵士たちに顔向けができるか否かが中心となる感情的なものであったと思う。つまり兵士ならいいわけで、愛国心問題はマケインは自動的にクリアされる。

現時点で兵士となる人々というのは、貧しいが教育を受けたいという人に多いわけで、黒人比率が高まっているのだという。つまり貧しい人は、国のためにバフェットより高い税率の税金を支払いつつ、命までも投げ出して奉仕することが求められるわけだ。なのに、金持ちたちは、兵士にもならず、国民から投資で金を巻き上げて資産を溜め込んでいる。金融危機だというときは声が大きいために真っ先に救済される。自由主義だから資産の没収もしにくいだろう。国が危機に陥っても、生活に困るわけじゃない。「国を助けるために出資? どうしてそんなことしなくちゃいけないのさ?」って感じだろう。

というわけで、貧しい人だけが愛国心の名のもとに命まで求められ、裕福な人々は自由主義の名のもとにすべての権利が守られるわけだ。

素人考えで思いついたんだが、マケインがオクトーバーサプライズをするとしたら、愛国心の名のもとに、金持ちの資産を供出させることじゃないだろうか。5分の1程度でも、10分の1でもいいか。何らかの形で供出させたら相当助かると思うんだけど。マケインが資産家を説得できたら、間違いなくサプライズになって、大統領選もバッチリだと思うんだが。ま、無理だろうねえ。

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October 04, 2008

ミシガン撤退って…

CNN マケイン陣営、激戦州ミシガンでの選挙運動を中止
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200810030019.html

え〜〜? ミシガンって今回は重要な州なんじゃなかったっけ。

ずっと前から気になっていたんだけど、マケインって準備期間が相当長かったのに、選挙スタッフは入れ替わるし、副大統領選びはギリギリだったし、今度はこれだ。迷走ぎみなんだよね。撤退するにしても、撤退を明らかにしなくてもいいんじゃないのかねえ?

金融危機の対応にも失敗。しかも、米流時評さんによると、金融安定化法案の調整でワシントンに行くといいながらNYにいたらしい。

米流時評 
「号外!80兆円経済救済案上院を通過!」よりマケインの写真のキャプション
http://beiryu2.exblog.jp/8701907/

経済危機のため、予定された討論会をキャンセルして急遽ワシントンへ戻ると宣言しておきながら、実はニューヨークのラグジュアリーホテルやレストランで有名人と過ごしていた事実がばれ、支持率が急落しているマケイン。上院委員会の話では、彼は発言もせず会議に同席しただけの「Photo-Op」宣伝写真撮影用だったという証言が出ている。

で、これもなんだかな〜というニュース。

ロイター バフェット氏や元イーベイCEOが財務長官候補=マケイン氏
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34077920081003

今や、バフェットは危ない大企業の救世主だから、さらに財務長官に起用となったら「神様、仏様、バフェット様」だね(苦笑)。確かにバフェットは貸借対照表はしっかり読めると思うけど、アメリカ国家の貸借対照表を読んだら投資しないかもよ。

それにバフェットは金持ち優遇減税なんてしないだろう。バフェットとビル・ゲイツの対談を見たことがあるんだが、確かバフェットは、金持ちを減税するなんてバカらしいと言っていたと思う。なぜなら、金持ちは一銭も税金を支払わずに生活できるから。ビルを担保にお金を借りて、それで生活すれば税金は支払わなくてすむ。死後、銀行がそのビルを売却すれば借金は返済される。こういう考えは、オバマの財務長官ならばともかく、マケインには合わないんじゃないだろうか。

セプテンバーサプライズ(ペイリン)は1ヶ月の賞味期限だったけど、もう一度、オクトーバーサプライズがあるのかなあ? 

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金融安定化法成立と副大統領討論会

日経 米、金融安定化法が成立 下院が修正案可決、大統領署名
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081004NT003Y36903102008.html

下院でも、上院で可決された金融安定化法修正案が可決されたようだ。今回は賛成263、反対171。預金者保護とか盛り込まれたからということなんだが、どちらかといえば、下院議員が前回の否決で非難されたことに動揺したようだ。ポールソンもほっと一息というところだろう。

まあ、そんなわけで成立したものの、株価は続落中。

日経 NYダウ大幅続落、157ドル安 3年ぶり安値、法案可決も不透明感
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081004NTE2INK0104102008.html

そんなもんでしょうなあ。ここはじっくり株価を見つめつつ…。これもリンクしておこうかなと。

暗いニュースリンクさん
アメリカ金融危機の雑学クイズ
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/10/post-68ae.html
ポールソンは稼いでるみたいですよ〜〜ん。

さて、副大統領候補の討論会なんだけど、録画したもののまだ見てない…。NYTに行けばスクリプトも見られるのは知っているのだが。

NYT The Vice Presidential Debate
http://elections.nytimes.com/2008/president/debates/vice-presidential-debate.html

で、ちょっとさぼって、いろいろな方の見方と、ニュースと、討論会の断片を見た感想だが、バイデンが紳士的な無難戦略を徹底したので、相対的にペイリンが良く見えたということだろう。ここで重鎮でもある男性議員バイデンがペイリンをいじめているように見えるのは良くないというのは全くその通りなんだが、これがヒラリーだったら容赦なく敵は攻めてくるだろう。つまり結局のところペイリンはその程度の人だってこと。だから女性を馬鹿にすんなって、マケインには言いたいわけだが。まてよ、ヒラリー対だめだめ新人男性知事だったらーーーヒラリーは徹底していじめるだろうな(苦笑)。

まあそういうわけで、ペイリンも直前のブートキャンプでしっかり練習が終わっており、超無難に終わったわけだが、気になったのはペイリンのカメラ目線。バイデンは答えるときはちゃんと司会者を見ているのだが、ペイリンはカメラを見ている。国民に話しかけるということなんだろうけど……だからこっち見るなって。お前はアベシンゾーか?

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October 03, 2008

上院は通過したけれど

金融安定化法案は上院を通過したらしい。これで、下院議員が考えを変えてくれるといいけれど、どうなんだろうか?

ロイター 情報BOX:米金融安定化法案、今後予想されるシナリオ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34061220081002

これによると「◎米連邦預金保険公社(FDIC)の預金保険の保証上限引き上げと税制優遇措置が盛り込まれたことにより、法案は共和党下院議員にとってより魅力的な内容となった」らしいんだが、民主党からも造反が出る可能性があり、なかなか難しいらしい。ブッシュ大統領も電話で説得工作をしているようだが、どこまで効果的なんだろうか。下院でさらに条件が付いて法案に変更があると、もう一度、上院で採決が必要なんだそうだ。

そして、まだ不安なので追加利下げも。

ロイター FRB、景気悪化と金融混乱拡大で追加利下げを検討へ=WSJ
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK825227420081002

金融安定化法案や利下げの施策の効果としては、リセッション(景気後退)が止まるわけじゃないが、とりあえずお金の流れがストップするのを防ぐことができるかもしれないってところだろう。7000億ドルで不良債権をすべて買い取れるわけでもないから。今、アメリカの銀行ではドルを調達できなくなっているらしいんだが、それが幾分、緩和されるかもしれない。

日経 マネー収縮、世界に拡大 銀行間で資金調達難
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20081001D2M0103N01.html

今回の一連の施策を表す言葉として、一番わかりやすいのは「金は天下の回りもの」じゃないだろうか。とりあえず金回りをストップさせないようになんとかしようという話だ。

そんなわけで、アメリカにやいのやいの言われていた日本が、今、金を回すために頑張っているらしいのだが、フィナンシャルタイムズが皮肉っぽくそれをまとめている。

goo のろのろ「日本式」金融がまた流行するのか——フィナンシャル・タイムズ
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20080930-01.html

日本はバブル崩壊後の不良債権処理に追われ、世界的な投資ブームに完全に乗り遅れていたわけだが、伝統的な金融業を続けることで、世界的投資バブル崩壊の今、脚光(?)を浴びているわけだ。日本もバブルのころはあんな感じではあったが、さすがにサブプライムみたいなものを世界中にまき散らしてはいなかったので、国内だけですんだし、国民もある程度はまともに返したりしているので、なんとか健全性は確保できたわけだ。

しかしどうして欧米というか英米はこんなふうに禿鷹なのか、という疑問がわいてくる。そんなにお金を転がしてどうする? 額に汗して働いたほうがいいのでは?と思うのだが、JMMの春具さんのメルマガを読んで、はたと膝を打った。

JMM 『オランダ・ハーグより』 
「バビロンに帰る」
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report1_1362.html

 バブルに例えられるアメリカ経済の衰退を、「これはプロテスタントとカトリックの違いなのさ」と論じたオランダ論壇の説明があって、わたくしはちょっとおもろしく思いましたが、そこから本日のお話を始めましょう。

 そもそも資本主義の精神は、キリスト教におけるプロテスタントとピューリタニズムの精神にバックアップされているのだという社会学者マックス・ウェーバーの議論がありますが、新約聖書のマタイ伝だったかな、イエスが行った説教の中にタラントの喩えという話がありますな。タラントは当時の貨幣単位であるが、あるとき主人が僕(しもべ)たちにお金を預けて旅に出るのです。

 5タラントを預かった僕はさっそくそれを商売・投資にまわし、5タラントの収益を上げる。だが、1タラントを預かった僕は、危険を避けてオカネを壷の中にしまったままにしておく。しばらくして主人が旅から戻るのですが、最初の僕は「ご覧下さい。わたしはお預かりしたお金を投資して二倍にしました」と報告し、主人によくやったと褒められる。そして二番目の僕も自慢げに「ご覧下さい、ご主人様。わたしはあなたのオカネを無事そのままに管理してきました」と告げるのです。

 だが、主人は2番目の僕に向かって「怠惰な僕よ。そんなことならわたしはお金を銀行に預けておくべきだった。帰ってきてわたしは利子とともに元金が受け取れただろうに」と言い、彼を追放してしまうのです。

 つまり、資本主義とはオカネを寝かせていてはダメで、オカネは働かせ続けなければいけない、それがプロテスタントの精神だと言うのです。

(中略)

 だが、そこでさらに思うのですが、マタイ伝で5タラントを預かった僕が、もし投資に失敗したらどうなっていただろう。運用に失敗し、大穴をあけたなら主人にこっぴどく怒られたのではないか。その怒りは1タラントを壷にしまっていた僕など比較にならないほどおおきな怒りだったのではないか。

 だが、それについて、聖書はなんの説明もしておりません。

なんと、「お金を働かせなければならない」という金持ち父さん思想は、聖書に書かれていたのか! だから、あんなに英米は金融資本主義なんだ。しかも失敗については言及していないとは(苦笑)。

そして春さんは続けてこう書いている。

 1909年にニューヨークでは経済恐慌がおこりましたが、それはバブルがはじけたかのように、株価が前年度を半分も割り込み、アメリカ金融界は騒然となってはじまった。そしてニッカーボッカー信託銀行というニューヨークで三番目に大きかった銀行が破産寸前に至る。

 そのとき、銀行家J・P・モルガンは旧知の資産家仲間を集め、資金の投入を要請するのです。ロックフェラーやカーネギーらが個人資産から当時の価格で億単位の債券をモルガン氏に預けるのであります。

 この話は、ウォールストリーターたちが自己資産で危機を回避し、政府の介入をふせいで資本主義の精神をまもったエピソードとしてJ・P・モルガン、ロックフェラー、ネルソン・アルドリッチ、デール・カーネギーたちの名をたからしめたのであります。

 もちろん、今回のパニックは当時の規模と同様には論じられない。話はもっと複雑だし、インパクトも多岐にわたっているようです。それらを合計して7000億ドルという天文学的な(とわたくしには思える。いまのアメリカのどこにそんなオカネがあるのだろう)数字が出ているのだろうけれど。それでも、だれかが個人資産を投じて経済を支えようとしたという話は聞かない。ただひとり、ウォーレン・バフェット氏が50億ドルを”カンパ”したという話が聞こえてきただけであります。

 アメリカはここ10年ほどの好景気でお金持ちが急増し、ミリオネアとよばれるお金持ちの数は800万人を超えるという。そしてさらにその上をいくビリオネアは、「フォーブス」という経済誌が数年前に調べたところでは、400人を越しているというのです。

大恐慌のとき(大恐慌は1929年)株価が半値になったってことは今と同じなので、やはり今は大恐慌金融危機なんだなと思う。

追記:(注)これはもしかしたら1907年のことかも?
Wiki 1907年
http://ja.wikipedia.org/wiki/1907%E5%B9%B4

10月24日 - ジョン・ピアポント・モーガン、エドワード・ヘンリー・ハリマン、ジェームズ・スティルマン、ヘンリー・クレー・フリックおよび他のウォールストリートの財政家が、2500万ドルのプールを、1907年の銀行パニックを主導していたニューヨーク証券取引所の急落するシェアに投資するべく作成し、アメリカの金融危機が防がれた。

それで現在、孤軍奮闘中なのが投資家バフェットなわけだ。米国最大の電力会社コンステレーション・エナジー、ゴールドマンサックス、GEと次々に出資した。これはすべてアメリカブランド、つまりアメリカでナンバーワンで、これがつぶれたら目も当てられないという会社だ。あの損得勘定が上手なバフェットだから、買っといて損はないし、ボランティア的なところで名声も高まるしということで、ポンポンと金を出したんだろう。自動車はどうするか知らないけど。

日経 バフェット氏、原発業界の勢力図塗り替える可能性も
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCKC7340.html
日経 ゴールドマン、7900億円増資 バフェット氏側5300億円引き受け
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080924AT2M2400Z24092008.html
日経 バフェット氏、GEの資本増強も支援
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCKJ6652.html

でもアメリカにはほかにも大金持ちはいるし、おいおいロックフェラーとかロスチャイルドは?って思ってしまうわけだ。国境を超える投資団は何もしないのかと。それどころじゃないのかもしれないが、資産はあるだろう?

あと、思いつくのはビル・ゲイツくらい(貧相な発想だな)なんだけど、ゲイツも今回の危機に何かしたって話はないなあ。

そんなわけでノブレス・オブリージュという言葉はアメリカの金持ちにはないらしい。今こそ、名声を高めるチャンスだと思うけどねえ。でも名声なんて短期的にみたら一文の得にもなんないからだめか。

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October 01, 2008

ペイリン近況

最近どうでもいいんだが、そろそろ副大統領候補同士の討論会だし、ペイリン近況を。

ロイター Palin's troubles mount for McCain in White House
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSTRE48S8JW20080929

この記事によると、TVインタビューを受けてからペイリンだめじゃんって言われまくっているらしい。ニューズウィークで"Palin is Ready? Please"(ペイリンが準備できてるって?勘弁してよ)って書かれたし、NYTでは'EMBARRASSING'(恥ずかしい)って書かれたし、まあさんざんなわけだ。支援者も離れていっているらしい。

テレビのインタビューの第一弾(ABC)については既に「ペイリンインタビュー詳報」で書いたので見てほしいのだが、保守派の第二弾(FOX)はすっとばして(ジョン・スチュワートが何じゃこのインタビューって感じで取り上げていたけど)、第三弾のCBSがこれ。せっかくABCインタビューでの失言「アラスカからはロシアが見えるのよ」という意味について聞いてあげているのに、まともに答えられていないようだ。


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↑あは、アラスカ問題は見直してみたらこっちだったですね。最初は入ってたように思うんだけど…ということで、もう一個貼りました。すんません。

というわけで、もちろん、思いっきりからかわれている。サタデーナイトライブより。

英語はわかりませんが、なんとなく、面白いっすね。どうもペイリン役の人がティナ・フェイが「アラスカの人は朝起きると、ロシア人がうろうろしていないか外を見て、もしいたら、しっしっと追い払うのよ」とか言っているらしいっす。

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