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January 31, 2009

iPhoneアプリ音楽編ー2 FingerPiano

FigerPiano

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FingerPiano ←クリックするとiTunesが立ち上がります。

もしも〜ピアノが弾けたなら〜♪なんて歌がありましたが、iPhone用アプリFingerPianoこそ、その夢をかなえるアプリだといっていいでしょう。

ピアノの鍵盤の上に現れる、鍵盤の位置と長さを示す記号を押すだけで、あの名曲が弾けるんですからね!

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収録曲は88曲。ノクターン、エリーゼのために、メヌエット、ガボット、ノクターン、ラ・カンパネラなどの、誰もが知っている名曲が入ってます。ノクターンやエリーゼのために、には右手用と左手用があって、2台あれば本格的なピアノ演奏ができます。

クラシックだけじゃなくて、ハッピーバースデーやきよしこの夜、森のくまさんなどの童謡というか家で歌いそうな曲も入っているので、家庭で簡単に伴奏ができます。

なお、音が1オクターブ以上飛ぶところは、鍵盤が移動してくれます。長押ししているとその分音が伸びます。自動演奏もしてくれるので、ハッピーバースデーとかいいですよね。伴奏はいらないか。

私、子供の頃はなぜかバイオリンを習っていたので、ず〜っとピアノが弾ける友達がうらやましかったんですよねえ。で、これを弾いてみて、ピアノの上手な友人たちの気持ちがわかりましたよ。上手に弾けるととても楽しい。いや、もちろん1本しか指使ってないですけど。脳みその使っていなかった部分が動くような気がします。

ただ、このソフトではリズムは指示しないので、ある程度、曲を知っていないとちゃんとは弾けません。だから、私が弾けたのはバイオリンの練習曲になっていたものと、それなりに覚えていたものだけ。自動演奏を聞いても、こういう曲だっけ?と思ってしまうんですね。まあ、その通り弾いてもいいんですが、なんとなくしっくりこないので、私はラ・カンパネラを弾くためにiTunesで、フジ子・ヘミングの『奇蹟のカンパネラ』を買ってしまいました。まあでも…なんかモノが違いすぎて、どう弾けばいいかはわからなかったのですけどね(苦笑)。

ピアノを弾いてみたかった!という人にはとてもおすすめ。演奏したという満足感が得られます。私は物足りなくなって、しばらくキーボードとか電子ピアノを買って本格的に習おうかと思ったほどです。350円ならばお安いように思いますね。



ところで似たようなソフトで無料のもあります。

Piano Man Free

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Piano Man Free ←クリックするとiTunesが立ち上がります。

確かに似ているのですが、これはゲームです。上から落ちてくるボールに合わせて鍵盤を弾きます。でもねえ、同じ鍵盤でもオクターブが突然変わっているので、弾いている感じがしないんですよ。しかも両手使わないと全くタイミングが合わない。いや、片手の指を駆使して弾ける人がいるかもしれないですけど。とにかく、これはゲームで、好きなテンポで弾けるFingerPianoとは全く違います。

だからゲームをしたい人はこちらでもいいんじゃないかな。演奏したという満足感は余り得られませんでしたけど、うまく弾けりゃ違うかも。

Piano Manシリーズ有料版には、アニメソングを弾けるものがあるらしく、それは人気みたいです。銀河鉄道999とか鉄腕アトムとかキャッツアイだとかだそうです。350円です。

Piano Man anime Piano Man Anime ←クリックするとiTunesが立ち上がります。

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It's a Sony!

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VAIO type P icon

ソニーも大幅赤字を余儀なくされ、人員削減も断行するようなんで、盛田スピリットはどうしたんだと思ってしまうわけだけど、いい商品がなきゃどうしようもない。でも、数年ぶりに物欲を刺激されたのがコレ。

あのジーンズのポケットに入れて歩く、そう、あのVAIO type Pですよ。

何を隠そう、自分で買った初PCは初代VAIO。ロゴのエンボスがまだ印刷だったけど、当時としては薄くて軽くて持ち運びやすいので、さまざまなところに連れて行ったよ。ま、さすがに引き回しすぎて、不具合もあったけど、今でも電源を入れれば動かなくはない。

これ以上薄くなるのかいなとあの当時思ったものだが、今ではもっと薄いMacBook Airを使っているので時代も変わったものよ。

まあ持ち歩く簡易コンピュータという意味では、iPhoneで十分だったりするのだが、iPhoneの欠点は長文が書けないことなんだよね。携帯キーボードをつけられればいいのだが、それにはジェイルブレークが必要なんだそうで、そんな面倒なことはできないし。

というわけで、もし何か仕事で使うならVAIO type Pはいいよねえ。

実際に売り場で見てみたが、ボディはあんな光り方はしませんけど(苦笑)塗装は十分美しい。しかも小さくて、私の大きな長財布程度だし、鞄に入るサイズでいい。しかもキーボードのピッチがいいのだ。打ちやすい。まあ、サイズはそこを中心に考えたらしいんだけどね。あと、売り場では文字が小さかったんだが、大きさはすぐに変えられるらしい。

Type Pのレビュー
日経トレンディネット
戸田覚のPC進化論
「VAIO type P」はあっけにとられた!
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090122/1022951/?P=1

Gizmode
VAIO type P 雑談風超辛口レビュー
http://www.gizmodo.jp/2009/02/vaio_type_p_4.html

欲しいなあ。ああ、でもOSがVISTAじゃなくていいなあ…。あと、ネット環境にはEモバイルに入らないといけないのか…。そうすると毎月の支払いまで加わるのか…。

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トルコ、エルドアン首相の気概

ダボス会議ではトルコの首相がスターとなったらしい。

CNN トルコ首相、ガザ問題でイスラエル大統領と激しい応酬 ダボス
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901300021.html

イスラエルのペレス大統領が言いたい放題25分だったのに、エルドアン首相には12分だったそうで、最後に1分時間をくれといって発言し、イスラエルが多くの人々を殺していると非難して席を立った。で、その司会はワシントンポストである。

中東TODAY
NO・1195全ムスリムを代表するエルドアン首相の怒り
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/01/no_492.html

エルドアン首相が怒るのも無理はない。司会が恣意的だというだけでなく、いままでイスラエルとパレスチナの仲介役を果たして来たのがトルコだったのだ。それなのにイスラエルは勝手なことばかり言いたい放題。そりゃ、パレスチナ側はロケット弾を撃ったけど、犠牲となる人数が違いすぎる。トルコにとっても聞き捨てならない言い草だったんだろう。しかも仲介役として調整してきたトルコだからこそ言えた言葉かもしれない。

テレビで少しその議論の様子が流れていたのだが、司会の恣意はあるにせよ、中東の首脳がきちんと言い合っていた。これはアジアの首脳陣ではあり得ない姿。文化の違いを感じる。

麻生首相がダボスに行ったようだが、一体何をしてくるのか。何か世界のためになるようなことを、エルドアン首相くらいの気概をみせてほしいものだ。といっても、お金バラまくだけかもしれないので、余計なことはしないでほしいけど。

追記:中東TODAYの佐々木氏によると、あのあとハマスはロケット弾をイスラエル側に打ち込んだそうで…。ガザで行われたデモではハマスの旗とトルコの国旗が掲げられたんだそうだ。

NO・1196エルドアン首相の行動ハマースを刺激
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/02/no_493.html

世の中の流れを正確に把握出来ない者は、滅びる運命を辿ることになることを、イスラエルも知るべきではないか。

イスラエルがハマスと交渉することができるのか。事の発端が、選挙前の政治的な事情だっただけに、イスラエルがどう判断するかはわからないが。

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オバマ大統領の10日間

ロケットスタートともいえるオバマ大統領の政策の数々。いくらもう3ヶ月も準備してきたとはいえ、ここまで矢継ぎ早だと、もう1ヶ月くらい大統領してたんだっけ?という気持ちになるが、今日でまだ10日目なんだよねえ。ブッシュにこんなに仕事させたらプレッツェルをのどに詰まらせると思う。

<オバマ大統領10日間の歩み>
1月20日(火)就任式
1月21日(水)政府高官の倫理規定を盛り込んだ大統領令に署名(初仕事)。経済チームを集め協議。
1月22日(木)グアンタナモ収容所の1年以内の廃止などに署名
http://www.whitehouse.gov/executive-orders-to-date/
1月23日(金)外国の家族計画や人工妊娠中絶事業を支援しないメキシコシティポリシーを撤回
http://www.whitehouse.gov/statement-released-after-the-president-rescinds/
1月24日(土)初のラジオ演説(インターネットビデオ演説)にて景気対策法案を1ヶ月以内の成立に期待
http://www.whitehouse.gov/president-obama-delivers-your-weekly-address/
休日返上で経済会合開催
1月26日(月)排ガス規制強化など環境政策の指針を盛り込んだ大統領令にサイン。地球温暖化対策強化を打ち出す。
http://www.whitehouse.gov/blog_post/Fromperiltoprogress/
中東特使を派遣(28日到着)
1月27日(火)アラブのテレビ局とインタビュー「アメリカはイスラムの敵ではない」
http://www.whitehouse.gov/blog_post/PresidenttoMuslimWorldAmericansarenotyourenemy/
1月28日(水)景気対策法案下院通過
1月29日(木)ウォール街に激怒
http://www.whitehouse.gov/blog_post/Shameful/
1月30日(金)中流階級タスクフォースを設置(バイデン副大統領担当)
http://www.whitehouse.gov/blog_post/vice_president_biden_announces_middle_class_task_force_1/

拾うだけで疲れた…。

ところでウォール街のボーナスに珍しく声を荒げていたオバマだけど、なんでこんな低い椅子なの〜?って思ってた。

ウォール街のボーナス「恥ずべき行為」、オバマ大統領が非難
http://www.afpbb.com/article/economy/2565889/3738285

低い肘掛け椅子で前のめりになりながら、少し上からのカメラを見上げつつ激怒するオバマ。なんとなくかっちょわるいなあと思っていたんだけど、上記リンクのAFPの写真によれば、これはオーバルルーム。つまりホワイトハウスのウエストウイングにある大統領執務室だったようで。だからソファーの高さにあった肘掛け椅子だし、しかもビデオカメラは手持ちで上からであろうと思われ、となるとちょうどいい位置からは撮影できない訳で…。スチルは下に座ってたみたいだけど。どうもNYTが報道したのを受けてわざわざ会見したらしい。

NYT What Red Ink? Wall Street Paid Hefty Bonuses
http://www.nytimes.com/2009/01/29/business/29bonus.html

日本では、日本人の共和党系知識人が、オバマでアメリカはもうだめだとか、日本には最悪とか、いろんな断定が今はやっているみたいだけど、それより日本の政治家がもうだめだし、政治家だけじゃなくて、経済界もシュリンクしちゃって、新しい発想が出てくる余地がないような気がする。バブル崩壊以降、今までで一番閉塞しているような感じなのだ、日本は。その点、アメリカも出口が見えないけど、オバマはスピードも速いし、効果はともかくすべきことをしているし、見ていて清々しいっすけどね。

ただし、もちろん清々しいだけじゃだめで、景気対策は1兆ドルを超えるそうで、日本円でいうと100兆円くらいってことですか。どうやって作り出すんだろう。やっぱり日本と中国が米国債を買うのかね? それともドルを刷りまくるのかな?

オバマ政権の景気対策、総費用1兆1000億ドル超に 米議会予算局
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090128AT2M2800U28012009.html

というわけで、「評価」は70%超えなかった。

オバマ米大統領:68%が「評価」
http://mainichi.jp/select/world/news/20090126ddm002030085000c.html

ところでオバマのホームページは候補時代から次期時代を経てbarackobama.com→change.gov→whitehouse.gov
と変遷した。ホワイトハウスのホームページもブッシュ時代からは大きく変わっている。

ホワイトハウスホームページ
http://www.whitehouse.gov/

まあ、面白いところではyoutubeにホワイトハウスチャンネルができていることかな。あんまり掲載されていないようだけど。
http://jp.youtube.com/whitehouse

さて、大統領選も終わったので、私も新たに「オバマウォッチ」というカテゴリを作ってみました。まあ、どれくらいウォッチできるのかさっぱりわかりませんが、オバマものはここに整理することにします。

大統領選を追っていたgooの加藤さんも「東京から見るオバマのアメリカ」で復活中。
オバマ大統領最初の100時間、まるで平和的革命のような
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20090126-01.html
就任演説でブッシュをクソミソにけなしている部分を抜き出していて、ナイス。

 

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January 26, 2009

タモリ倶楽部総集編!

一つ前のエントリを書いているときに気になったココログニュース。

あの「タモリ倶楽部」に総集編が!
http://news.cocolog-nifty.com/cs/catalog/cocolog-news_article/catalog_entame-200901231850_1.htm

えええええええ!総集編とは! 個人的には「愛のさざ波」がもう一度見たいぞと。

で、調べてみた。テレビ朝日のHPにはこうある。

テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/pr/contents/20090130_45135.html

<番組名>
50時間テレビ 今夜だけタモリ倶楽部スペシャル
<放送日時>
2009年1月30日(金) 23:15 〜 0:10
<番組内容>
テレビ朝日開局50周年記念特番「今夜だけ!タモリ倶楽部スペシャル」 27年の歴史を誇るタモリ倶楽部の傑作選を大放出! 今まで出したことの無い過去映像を初公開!
<出演者>
【MC】タモリ
【ゲスト】今までタモリ倶楽部に出演してくれた方々
【空耳アワー】安斎肇

ところで50時間テレビって何? まさか50時間ぶっつづけ?
と思ったら違うようだ

テレビ朝日 開局50周年記念サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/50th/

50時間テレビ
2009年1月30日(金)〜2月8日(日)
2月1日のテレビ朝日開局50周年記念日をはさむ10日間
テレビ朝日の総力を結集した超豪華な特別番組が勢揃い!
プライム帯〜23時台を中心とした5時間×10日間=50時間
にわたってお送りするスペシャルプログラム!
テレビ朝日を代表する人気番組を中心に、あらゆるジャンルが結集します!

う〜ん、ほかのものの扱いに比べて、タモリ倶楽部スペシャルが短すぎない?たった1時間じゃん!スペシャルなんだから3時間くらいできるだろ〜。なんでほかのが3時間スペシャルで、タモリ倶楽部が1時間なんだ。許せん!

って怒っている場合じゃなかった。風邪引いて本当は寝込んでます。寝ます。


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ボリビア ゲバラの夢が実現するのか?

ボリビアで憲法改正が承認されたようだ。ボリビアは現在、初の先住民大統領であるモラレス大統領で、先住民大統領らしく、今回の憲法改正では、30以上ある先住民の言語を公用語にしたり、コカの葉を文化遺産として保護したり(!)ということも盛り込まれているが、最大のポイントは土地所有への制限と鉱物資源の国有化。一部、ヨーロッパ系富裕層だけが独占してきた土地を先住民に解放し、欧米の多国籍企業に牛耳られてきた鉱物資源を国民の手に取り戻そうというのだ。

朝日 先住民の権利明記の新憲法、国民投票で承認へ ボリビア
http://www.asahi.com/international/update/0126/TKY200901260079.html

新憲法案は、先住民の文化や価値観の尊重を明記した上で、(1)国会議員に一定数の先住民枠を創設(2)スペイン語に加え、30を超える先住民の言葉の公用語化(3)土地所有面積に上限を設定し、投機などで使われていれば国の判断で上限に関係なく接収(4)鉱物資源などの国有化——などを規定している。

読売 先住民の権利向上目指し、憲法改正へ…ボリビア
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090126-OYT1T00375.htm

先住民出身で反米左派のモラレス大統領は同日、「本日、ボリビアは平等な国に生まれ変わった。植民地支配は終わった」と“勝利宣言”した。

時事 新たな国造り、道険しく=先住民との対立根深く−ボリビア
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012600361

中央政府と地方による天然ガス資源の収益分配や大土地所有の撤廃などをめぐり、反大統領派が強く反発。難航した協議の末、大統領再選規定の修正や、大土地所有の制限は過去にさかのぼらないなどの妥協を重ねて投票にこぎつけた。改憲を悲願とする大統領と、既得権侵害を恐れて「逆差別」と非難する反対派が、少しでも実を取ろうとしたもので、その実効性を疑問視する声も強い。

産経 ボリビアで新憲法案承認 大統領の任期延長へ
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090126/amr0901260921004-n1.htm

モラレス大統領は、2011年まで残っている任期満了を待たず、今年12月に新憲法下で行われる大統領選に出馬する見通し。当選すれば、14年までの任期を手にすることになる。

 今回の改憲案は、人口比では少数にとどまるヨーロッパ系の住民に富が集中する社会の現状を打破するため、個人が所有できる土地の面積に上限を設けるなど、先住民の権利拡大を目指した内容だ。富裕層からは、社会の分裂を強め不安定化を招きかねないとの批判が上がっている。

憲法改正前にこんな動きも。

日経 ボリビア、英BP系ガス田を国有化 全外資系、国営傘下に
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090124AT2M2400424012009.html

時事 ボリビアで国営紙発刊
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200901/2009012300118&rel=j&g=int

ボリビアは革命を目指していたゲバラが殺された土地。ゲバラの夢が実現するのだろうか。

映画のデル・トロが主演のゲバラ2部作前半と、ゲバラが革命に目覚める前の『モーターサイクルダイアリーズ』と、ボリビアが舞台の007を見た後なので、とても感慨深い。その感想についてはこちら↓。

Jin and Tonic
善と悪 パレスチナとゲバラ そしてオバマ
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2009/01/post-bb5d.html
『モーターサイクルダイアリーズ』はNHKBSでも放送するようですよ。

自由貿易が必須の日本にとっては国有化って問題なんだけど、ボリビアには必要なんだろうと思う。だけど、これから少数の白人富裕層からの巻き返しはあるだろうね。

同じ内容のCNNの記事。淡々と書いているようで、かなり欧米の見方が入っているように思うが。もとの英語ニュースを見てないからわからないけど、大統領が権力拡大を狙っているとかそんなことだけに焦点をあててるな。

CNN ボリビア新憲法、国民投票で承認確実
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901260009.html
CNN 天然ガス企業の国有化発表、改憲の国民投票前に ボリビア
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200901240006.html

話は変わるが、南米と言えば…ということで、ペルーのこぼれ話を書いておこう。悠々自適の生活を送る某エネルギー関係会社の元役員の方から聞いた話なのだが、その方、Aさんとでもしておこう、Aさんがご夫婦でペルー旅行に行ったときのことだ。

Aさんの旅行はマチュピチュやチチカカ湖を見るツアーだった。チチカカ湖では湖上で生活する人々の住居も見た。私も知らなかったのだが、チチカカ湖では葦を利用して湖上生活している人々がいるのだそうな。住居を見ていたAさんは「あれ?」と思った。テレビがあるのだ。当然だが、湖上なので電柱もなければ配電線もない。水の上だから。エネルギーの専門家だけに、「どうやって電気を?」と思ったAさん。電線をたどりながら外に出ると、そこになんと太陽光発電設備があったんだそうだ。湖上のどの家にもあったらしい。「フジモリ大統領がつけてくれたんだそうだ。フジモリはすごい人気だったよ」とAさんは話していた。

これは5、6年前の話だし、フジモリにもいろいろあって、すべて褒められた人じゃないかもしれないが、貧しい人のために行動したことは本当だろう。そしてチチカカ湖はペルーとボリビアをまたがる湖でもある。チチカカ湖の対岸での新しい体制がうまくいくことを祈る。

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January 23, 2009

オバマ大統領誕生の背景を探る『オバマ・ショック』

9784087204773 アメリカで二宮金次郎が復活するらしい。いや、銅像がアメリカにできるってわけじゃなくて、アメリカの二宮金次郎はリンカーンのことなんだけど。何時間も歩いて学校に通ってその行き帰りで本を読んでたんだって。

ブッシュ時代は「努力すれば大統領にだってなれる」ってのが全く嘘っぽかったんだけど、オバマになって、学校でようやくそういえるようになったと。だって「金持ちのボンボンであれば、お父さんのコネで一流大学にも入れてもらい、徴兵も州兵でお茶を濁してもらえます。しかも大統領の息子であれば、かなり汚い手を使って目くらましで大統領の椅子を手に入れることもできるし、大統領になったらお友達を利するような政策を行えます」なんて生徒に教えられません。

つまりアメリカでは倫理が復活したんだな。よかったよかった。

あ、このエントリ、集英社新書『オバマショック』の読後感想文です。

この本は、映画評論家の町山智浩氏と明治大学名誉教授の越智道雄氏の、オバマ大統領誕生についての緊急対談がまとめられている。ヒラリーが国務長官を引き受けるところまで入っているから、本当に緊急だったと思う。

本を読み進めるにつれ、大統領選を見ていてアメリカ社会について疑問に思ったところが氷解していく。福音派とか、リバタリアンとか、FOXニュースとかね。オバマが登場するまでのアメリカ社会の背景と、オバマを選ばざるを得なかったアメリカの事情がわかり、大統領選ウォッチャーとしては、いろんなところに線を引きたくなる。

一つ印象に残ったところをあえてあげると、「第4章 覇権国家の黄昏」で、ゲリラが帝国を倒すと指摘しているところが、なかなか面白い。大英帝国の衰退も南アフリカのボーア戦争からだし、アメリカが大英帝国から独立できたのもインディアンから学んだゲリラ戦だし、ソ連が崩壊したのもアフガンから。となるとアメリカはベトナムもイラクもアフガンも首を突っ込んでいるので、もう崩壊してもおかしくないようだ。イスラエルもだね。

この本の中で、オバマは、過去が無い宇宙人に、スーパーマンに、コスモポリタンに、弥勒菩薩にと、いろいろ例えられているが、つまり普通のアメリカ人じゃないから良かったんだろうな。歴史観のないブッシュから、過剰なまでに歴史をなぞるオバマへの転換という視点も面白い。

まあそんなわけで、オバマ大統領誕生の背景を知りたい人はぜひ、ご一読ください。すぐ読み終わりますよ。

越智道雄氏のコラム
オバマを選んだアメリカ オバマが展開するアジア外交
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090120/126064/

町山氏のブログ
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/

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January 21, 2009

ブッシュ最後の日

オバマが大統領に就任したということは、ブッシュ大統領が最後の日ということだ。就任式後、ブッシュとローラはテキサスに帰ったそうだ。

日経 ブッシュ前米大統領、ワシントンを去る
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090121AT2M2101921012009.html
ダラスに住むんだそうだ。自宅の農場じゃないのね。

CNN 任期満了のブッシュ前大統領、地元テキサス州に戻る
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200901210017.html
ペリーノったら、最後にブッシュから額にキスされたらしいよ。

毎日 ブッシュ前米大統領:お別れ 地元テキサス州に戻る
http://mainichi.jp/select/world/news/20090121dde007030043000c.html
就任式でブッシュが貴賓席に座ったらブーイングが起きたらしい。どうしろっていうんだ? あんたらが4年前選んだ大統領なんだからしょうがないだろ。

就任式では、オバマと仲良くしていたけど、演説の中では「子供じみたことはもうしてはいけない」とあっさり批判され、まあ、本当だからしょうがないけど、ブッシュ的にはトホホだなあと思ったのだった。褒めるとこないしね。チェイニーに至っては、引っ越し作業で背中を痛めて車椅子だし、栄枯盛衰ですな。

で、ジョージのブログも今日で終わりだそうで。

ジョージのブログ- Mission Accomplished 20, Jan 2009 -
アディオス皆さん、アディオス、ジョージ
http://georgebush.exblog.jp/10227132/

村上さんはブッシュが嫌いで始めたはずだと思うんだけど、最後は「頭の中で考えがまとまりません。ただ、じわじわと溢れてくる涙を必死にこらえ、この事を書いています。」と書かれておられます。オバマの演説にも感動しているようですが。

しかし、8年前、なんとなくウソくさい方法でゴアから大統領の椅子をさらい、4年前なぜかアメリカ人が再度選んでしまったブッシュも、就任式のオバマの姿をみると、オバマを生み出すためにブッシュがいたのかもしれないと思ってしまう。だって、まるでオバマは宗教の指導者のように、国民に現実の厳しさをとうとうと話し、希望に向けて努力しなければいけない、資源を使い果たしてはいけないと諭すのだから。それを国民が受け入れるには、やはり、ブッシュというビックリするほどダメダメな大統領に8年も任せてしまったという素地があってこそであろうし、そこで失望が大きくなったので、希望として、若くて黒人で頭のいいオバマを選ぶことができたのだともいえるだろう。つまりブッシュがもっとちゃんとした人だったら、今ごろ、ヒラリーが大統領だったかもしれない。

ブッシュ最後のスピーチでは、ブッシュが政権中の誤りとして、イラク戦争で空母に任務完了という旗を掲げたこと(その後、イラクでの戦死者が増えたし、今でも実行中)だというんだが、あのねえ…そんなことじゃないだろ。

CNN ブッシュ大統領が最後の演説 誤り認めるも成果強調
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200901130005.html

というわけで、さよならブッシュ。世界中が喜んでいるみたいよ。


ところでサンフランシスコでブッシュストリートが一夜にしてオバマストリートに変わった(?)らしいです。多分いたずらですけど。
SFGATE Bush Loses A Street
http://www.sfgate.com/cgi-bin/blogs/inauguraljourney/detail?&entry_id=34818

Continue reading "ブッシュ最後の日"

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新しい時代が始まったのか?

200万人も集まった就任式が終わったわけだけど、あんな遠くから見ても見えねえだろ〜と思いつつ、でも現場にいるっていうのは重要なことなので、うらやましく思った…ということにしておこう。寒いぞ〜ワシントン。

オバマの演説、どうだったんでしょう? ABCのチャールズ・ギブソンは「現実の問題に触れたところに関心した」と言っていたし、記者のステファノプロスは「私たちに気合いを入れた演説だった」って言ってた。同時通訳だといまいちわからないので英語で聞き直してみたが…そうだな、ケネディのような名文というか名フレーズはなかったように思う。チェンジもあまり言わなかったし。心に響くというより、こんなことじゃだめだって、しかられている感じがしたんじゃないかな。

聞きにいっているような人たちは、どっちかっていうと、選挙戦でやってたような「Yes,we can」とかを聞きたかったんじゃないかなあ。まあ、あそこでそれを言うわけにもいかなそうだが、たとえば2004年の「一つのアメリカ合衆国があるだけだ」演説のようなものもなかったしな。それを言ってもよかったような気がするけど、終始一貫、現実の厳しさを訴える内容だった。

案の定、こんな記事が。

毎日 オバマ新大統領:市民「責任」に戸惑いも
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090121k0000e030081000c.html

 ただ、オバマ大統領は就任演説の中では「希望」という言葉を3度しか使わなかった。沸き立つような観客の盛り上がりも乏しかった。「責任を果たすべき新しい時代だ」。現実を突き付けられた聴衆の中には立ち去る人もいた。「彼も今日からは、大統領として言ったことの責任を持たねばならない」。白人女性のビアタさん(40)は冷めた声で指摘した。

ビアタさん、さすが。って誰だか知らないけど。古館まで「名フレーズなかった」とか言ってるよ。やだなあ。

やはりオバマの名演説は2004年と2008年1月ニューハンプシャーで負けたときの演説になるのだろうか。

リンカーンと同じようなワシントンへの入り方、リンカーン記念堂での歓迎式、リンカーンの聖書を使った宣誓、リンカーンのときと同じメニューの昼食会と、とにかくリンカーンをなぞったオバマの大統領就任だったんだけど、オバマが大統領になっただけで、リンカーンの目的はある意味、果たされた感があるので、次はケネディかなと思っていたが、中身はやはりケネディっぽかったと思う。結局自分でやろうねってことであるよ。あんまりオバマ一人に期待されてもね。新しい時代も国民次第ということか。

でも関心したのは、暗殺が懸念される中で、ちゃんと車を下りてパレードしたこと。この二人は本当に度胸座ってる。宣誓式で失敗したのもご愛嬌。舞踏会のミシェルのドレスがよかったですねということで。

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オバマ大統領就任式

POLITICOより宣誓式と就任演説のビデオ



POLITICO 就任式全ビデオ
http://dyn.politico.com/inaugural/media.cfm

米紙のインタラクティブ演説ページ

NYT Analyzing Obama’s Inaugural Speech
http://www.nytimes.com/interactive/2009/01/20/us/politics/20090120_INAUGURAL_ANALYSIS.html

ワシントンポスト 
Anatomy of An Address
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/politics/inauguration/address/?hpid

就任演説全文和訳

読売 オバマ米大統領、就任演説全文(和文)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090121-OYT1T00132.htm

gooニュース 努力と責任感で「どんな嵐にも耐えよう」オバマ大統領の就任演説 全文翻訳 
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20090121-03.html

小飼弾さん
404 Not Found
惰訳 - Barack Obama Inauguration Speech in Full
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51168426.html


ワシントンポストより演説原稿
http://media.washingtonpost.com/wp-srv/politics/documents/Obama_Inaugural_Address_012009.html


Transcript: Inaugural Address of Barack Obama
Jan. 20, 2009
SPEAKER: PRESIDENT BARACK OBAMA

OBAMA: Thank you. Thank you.

CROWD: Obama! Obama! Obama! Obama!

My fellow citizens: I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifices borne by our ancestors.

I thank President Bush for his service to our nation...

(APPLAUSE)

... as well as the generosity and cooperation he has shown throughout this transition.

Forty-four Americans have now taken the presidential oath.

OBAMA: The words have been spoken during rising tides of prosperity and the still waters of peace. Yet, every so often the oath is taken amidst gathering clouds and raging storms. At these moments, America has carried on not simply because of the skill or vision of those in high office, but because We the People have remained faithful to the ideals of our forbearers, and true to our founding documents.

OBAMA: So it has been. So it must be with this generation of Americans.

That we are in the midst of crisis is now well understood. Our nation is at war against a far-reaching network of violence and hatred. Our economy is badly weakened, a consequence of greed and irresponsibility on the part of some but also our collective failure to make hard choices and prepare the nation for a new age.

Homes have been lost, jobs shed, businesses shuttered. Our health care is too costly, our schools fail too many, and each day brings further evidence that the ways we use energy strengthen our adversaries and threaten our planet.

OBAMA: These are the indicators of crisis, subject to data and statistics. Less measurable, but no less profound, is a sapping of confidence across our land; a nagging fear that America's decline is inevitable, that the next generation must lower its sights.

Today I say to you that the challenges we face are real, they are serious and they are many. They will not be met easily or in a short span of time. But know this America: They will be met.

(APPLAUSE)

On this day, we gather because we have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord.

OBAMA: On this day, we come to proclaim an end to the petty grievances and false promises, the recriminations and worn-out dogmas that for far too long have strangled our politics.

We remain a young nation, but in the words of Scripture, the time has come to set aside childish things. The time has come to reaffirm our enduring spirit; to choose our better history; to carry forward that precious gift, that noble idea, passed on from generation to generation: the God-given promise that all are equal, all are free, and all deserve a chance to pursue their full measure of happiness.

(APPLAUSE)

In reaffirming the greatness of our nation, we understand that greatness is never a given. It must be earned. Our journey has never been one of shortcuts or settling for less.

OBAMA: It has not been the path for the faint-hearted, for those who prefer leisure over work, or seek only the pleasures of riches and fame.

Rather, it has been the risk-takers, the doers, the makers of things -- some celebrated, but more often men and women obscure in their labor -- who have carried us up the long, rugged path towards prosperity and freedom.

For us, they packed up their few worldly possessions and traveled across oceans in search of a new life. For us, they toiled in sweatshops and settled the West, endured the lash of the whip and plowed the hard earth.

OBAMA: For us, they fought and died in places Concord and Gettysburg; Normandy and Khe Sahn.

Time and again these men and women struggled and sacrificed and worked till their hands were raw so that we might live a better life. They saw America as bigger than the sum of our individual ambitions; greater than all the differences of birth or wealth or faction.

This is the journey we continue today. We remain the most prosperous, powerful nation on Earth. Our workers are no less productive than when this crisis began. Our minds are no less inventive, our goods and services no less needed than they were last week or last month or last year. Our capacity remains undiminished. But our time of standing pat, of protecting narrow interests and putting off unpleasant decisions -- that time has surely passed.

OBAMA: Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America.

(APPLAUSE)

For everywhere we look, there is work to be done.

The state of our economy calls for action: bold and swift. And we will act not only to create new jobs but to lay a new foundation for growth.

We will build the roads and bridges, the electric grids and digital lines that feed our commerce and bind us together.

We will restore science to its rightful place and wield technology's wonders to raise health care's quality...

(APPLAUSE)

... and lower its costs.

OBAMA: We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories. And we will transform our schools and colleges and universities to meet the demands of a new age.

All this we can do. All this we will do.

Now, there are some who question the scale of our ambitions, who suggest that our system cannot tolerate too many big plans. Their memories are short, for they have forgotten what this country has already done, what free men and women can achieve when imagination is joined to common purpose and necessity to courage.

What the cynics fail to understand is that the ground has shifted beneath them, that the stale political arguments that have consumed us for so long, no longer apply.

OBAMA: The question we ask today is not whether our government is too big or too small, but whether it works, whether it helps families find jobs at a decent wage, care they can afford, a retirement that is dignified.

Where the answer is yes, we intend to move forward. Where the answer is no, programs will end.

And those of us who manage the public's knowledge will be held to account, to spend wisely, reform bad habits, and do our business in the light of day, because only then can we restore the vital trust between a people and their government.

Nor is the question before us whether the market is a force for good or ill. Its power to generate wealth and expand freedom is unmatched.

OBAMA: But this crisis has reminded us that without a watchful eye, the market can spin out of control. The nation cannot prosper long when it favors only the prosperous.

The success of our economy has always depended not just on the size of our gross domestic product, but on the reach of our prosperity; on the ability to extend opportunity to every willing heart -- not out of charity, but because it is the surest route to our common good.

(APPLAUSE)

As for our common defense, we reject as false the choice between our safety and our ideals.

Our founding fathers faced with perils that we can scarcely imagine, drafted a charter to assure the rule of law and the rights of man, a charter expanded by the blood of generations.

OBAMA: Those ideals still light the world, and we will not give them up for expedience's sake.

And so, to all other peoples and governments who are watching today, from the grandest capitals to the small village where my father was born: know that America is a friend of each nation and every man, woman and child who seeks a future of peace and dignity, and we are ready to lead once more.

(APPLAUSE)

Recall that earlier generations faced down fascism and communism not just with missiles and tanks, but with the sturdy alliances and enduring convictions.

OBAMA: They understood that our power alone cannot protect us, nor does it entitle us to do as we please. Instead, they knew that our power grows through its prudent use. Our security emanates from the justness of our cause; the force of our example; the tempering qualities of humility and restraint.

We are the keepers of this legacy, guided by these principles once more, we can meet those new threats that demand even greater effort, even greater cooperation and understanding between nations. We'll begin to responsibly leave Iraq to its people and forge a hard- earned peace in Afghanistan.

OBAMA: With old friends and former foes, we'll work tirelessly to lessen the nuclear threat and roll back the specter of a warming planet.

We will not apologize for our way of life nor will we waver in its defense.

And for those who seek to advance their aims by inducing terror and slaughtering innocents, we say to you now that, "Our spirit is stronger and cannot be broken. You cannot outlast us, and we will defeat you."

(APPLAUSE)

For we know that our patchwork heritage is a strength, not a weakness.

We are a nation of Christians and Muslims, Jews and Hindus, and nonbelievers. We are shaped by every language and culture, drawn from every end of this Earth.

And because we have tasted the bitter swill of civil war and segregation and emerged from that dark chapter stronger and more united, we cannot help but believe that the old hatreds shall someday pass; that the lines of tribe shall soon dissolve; that as the world grows smaller, our common humanity shall reveal itself; and that America must play its role in ushering in a new era of peace.

OBAMA: To the Muslim world, we seek a new way forward, based on mutual interest and mutual respect.

To those leaders around the globe who seek to sow conflict or blame their society's ills on the West, know that your people will judge you on what you can build, not what you destroy.

To those...

(APPLAUSE)

To those who cling to power through corruption and deceit and the silencing of dissent, know that you are on the wrong side of history, but that we will extend a hand if you are willing to unclench your fist.

(APPLAUSE)

OBAMA: To the people of poor nations, we pledge to work alongside you to make your farms flourish and let clean waters flow; to nourish starved bodies and feed hungry minds.

And to those nations like ours that enjoy relative plenty, we say we can no longer afford indifference to the suffering outside our borders, nor can we consume the world's resources without regard to effect. For the world has changed, and we must change with it.

As we consider the road that unfolds before us, we remember with humble gratitude those brave Americans who, at this very hour, patrol far-off deserts and distant mountains. They have something to tell us, just as the fallen heroes who lie in Arlington whisper through the ages.

We honor them not only because they are guardians of our liberty, but because they embody the spirit of service: a willingness to find meaning in something greater than themselves.

OBAMA: And yet, at this moment, a moment that will define a generation, it is precisely this spirit that must inhabit us all.

For as much as government can do and must do, it is ultimately the faith and determination of the American people upon which this nation relies.

It is the kindness to take in a stranger when the levees break; the selflessness of workers who would rather cut their hours than see a friend lose their job which sees us through our darkest hours.

It is the firefighter's courage to storm a stairway filled with smoke, but also a parent's willingness to nurture a child, that finally decides our fate.

Our challenges may be new, the instruments with which we meet them may be new, but those values upon which our success depends, honesty and hard work, courage and fair play, tolerance and curiosity, loyalty and patriotism -- these things are old.

OBAMA: These things are true. They have been the quiet force of progress throughout our history.

What is demanded then is a return to these truths. What is required of us now is a new era of responsibility -- a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation and the world, duties that we do not grudgingly accept but rather seize gladly, firm in the knowledge that there is nothing so satisfying to the spirit, so defining of our character than giving our all to a difficult task.

This is the price and the promise of citizenship.

OBAMA: This is the source of our confidence: the knowledge that God calls on us to shape an uncertain destiny.

This is the meaning of our liberty and our creed, why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent mall. And why a man whose father less than 60 years ago might not have been served at a local restaurant can now stand before you to take a most sacred oath.

(APPLAUSE)

So let us mark this day in remembrance of who we are and how far we have traveled.

In the year of America's birth, in the coldest of months, a small band of patriots huddled by nine campfires on the shores of an icy river.

OBAMA: The capital was abandoned. The enemy was advancing. The snow was stained with blood.

At a moment when the outcome of our revolution was most in doubt, the father of our nation ordered these words be read to the people:

"Let it be told to the future world that in the depth of winter, when nothing but hope and virtue could survive, that the city and the country, alarmed at one common danger, came forth to meet it."

America, in the face of our common dangers, in this winter of our hardship, let us remember these timeless words; with hope and virtue, let us brave once more the icy currents, and endure what storms may come; let it be said by our children's children that when we were tested we refused to let this journey end, that we did not turn back nor did we falter; and with eyes fixed on the horizon and God's grace upon us, we carried forth that great gift of freedom and delivered it safely to future generations.

Thank you. God bless you.

(APPLAUSE)

And God bless the United States of America.

(APPLAUSE)

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January 20, 2009

リンカーン記念堂における歓迎式典

"We are One"をテーマにするリンカーン記念堂でのオバマ歓迎コンサート。昨日アップしたオバマ演説の前に行われたようです。youtubeに上げられていたものを集めてみました。順番はわかりません。消されているビデオも多いので、とりあえずこんなところで。

wowowが24日に緊急放送
http://www.wowow.co.jp/pg/detail/051263001/index.php

 歌のパフォーマンスを行うのは、ビヨンセのほか、U2、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・ワンダー、シェリル・クロウ、メアリー・J.ブライジ、ハービー・ハンコック、アッシャー、ウィル・アイ・アムら豪華な顔ぶれ。
 さらに、ゲストとしてトム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、ジェイミー・フォックス、クイーン・ラティファ、マーティン・ルーサー・キング3世らも出演。

公式HPchange.govよりダイジェスト


POLITICOのダイジェスト


U2
U2 - "Pride (In the Name of Love)" to Dr. King - The Obama Inaugural Celebration Concert


ピート・シーガーとブルース・スプリングスティン
Pete Seeger & Bruce Springsteen - "This Land is Your Land" - The Obama Inaugural Celebration Concert


ビヨンセ
Beyonce - "America the Beautiful" - The Obama Inaugural Celebration Concert


ウィル・アイアム、ハービー・ハンコック、シェリル・クロウ
Will.i.am & Herbie Hancock & Sheryl Crow - Bob Marley's "One Love" (Let's Get Together)



スティービー・ワンダー
Shakira, Usher and Stevie Wonder - Higher Ground live at Lincoln Memorial - Barrack Obama


デンゼル・ワシントンの演説
Denzel Washington Speach at the Lincoln Memorial


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January 19, 2009

就任式前日、リンカーン記念堂におけるオバマ演説

Obama’s Speech at the Lincoln Memorial
Sunday, January 18, 2009

I want to thank all the speakers and performers for reminding us, through song and through words, just what it is that we love about America. And I want to thank all of you for braving the cold and the crowds and traveling in some cases thousands of miles to join us here today. Welcome to Washington, and welcome to this celebration of American renewal.

In the course of our history, only a handful of generations have been asked to confront challenges as serious as the ones we face right now. Our nation is at war. Our economy is in crisis. Millions of Americans are losing their jobs and their homes; they’re worried about how they’ll afford college for their kids or pay the stack of bills on their kitchen table. And most of all, they are anxious and uncertain about the future - about whether this generation of Americans will be able to pass on what’s best about this country to our children and their children.

I won’t pretend that meeting any one of these challenges will be easy. It will take more than a month or a year, and it will likely take many. Along the way there will be setbacks and false starts and days that test our fundamental resolve as a nation. But despite all of this - despite the enormity of the task that lies ahead - I stand here today as hopeful as ever that the United States of America will endure - that the dream of our founders will live on in our time.

What gives me that hope is what I see when I look out across this mall. For in these monuments are chiseled those unlikely stories that affirm our unyielding faith - a faith that anything is possible in America. Rising before us stands a memorial to a man who led a small band of farmers and shopkeepers in revolution against the army of an Empire, all for the sake of an idea. On the ground below is a tribute to a generation that withstood war and depression - men and women like my grandparents who toiled on bomber assembly lines and marched across Europe to free the world from tyranny’s grasp. Directly in front of us is a pool that still reflects the dream of a King, and the glory of a people who marched and bled so that their children might be judged by their character’s content. And behind me, watching over the union he saved, sits the man who in so many ways made this day possible.

And yet, as I stand here tonight, what gives me the greatest hope of all is not the stone and marble that surrounds us today, but what fills the spaces in between. It is you - Americans of every race and region and station who came here because you believe in what this country can be and because you want to help us get there. It is the same thing that gave me hope from the day we began this campaign for the presidency nearly two years ago; a belief that if we could just recognize ourselves in one another and bring everyone together - Democrats, Republicans, and Independents; Latino, Asian, and Native American; black and white, gay and straight, disabled and not - then not only would we restore hope and opportunity in places that yearned for both, but maybe, just maybe, we might perfect our union in the process.This is what I believed, but you made this belief real. You proved once more that people who love this country can change it. And as I prepare to assume the presidency, yours are the voices I will take with me every day I walk into that Oval Office - the voices of men and women who have different stories but hold common hopes; who ask only for what was promised us as Americans - that we might make of our lives what we will and see our children climb higher than we did.

It is this thread that binds us together in common effort; that runs through every memorial on this mall; that connects us to all those who struggled and sacrificed and stood here before.

It is how this nation has overcome the greatest differences and the longest odds - because there is no obstacle that can stand in the way of millions of voices calling for change.

That is the belief with which we began this campaign, and that is how we will overcome what ails us now. There is no doubt that our road will be long. That our climb will be steep. But never forget that the true character of our nation is revealed not during times of comfort and ease, but by the right we do when the moment is hard. I ask you to help me reveal that character once more, and together, we can carry forward as one nation, and one people, the legacy of our forefathers that we celebrate today.

演説原稿はこちらから転用しました
NYT
http://www.nytimes.com/2009/01/18/us/politics/18text-obama.html

就任式もいよいよ明日です。就任演説ではリンカーンの言葉を引用するのでしょうか? それともケネディ? ケネディもリンカーンも、かも。

Continue reading "就任式前日、リンカーン記念堂におけるオバマ演説"

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善と悪 パレスチナとゲバラ そしてオバマ

最近映画づいていて、といってもそう見ているわけじゃないんだが、今月だけで『僕らのミライへ逆回転』と『チェ 28歳の革命』と『007 慰めの報酬』を映画館で見たし、DVDでだけど『CHE』の前には『モーターサイクルダイアリーズ』も鑑賞し、『慰めの報酬』のあとには『007カジノロワイヤル』も見直してみた。まあその他の映画もいろいろと見てみたわけだ。

CHEと007がやはり印象に残るのだが、こうした映画と、現在のパレスチナ情勢などもみつつ思うのは、この世の中、善悪がわからなくなってきているなということ。これは『慰めの報酬』でも繰り返される言葉だ。

今回の007は、ボリビアを舞台に展開される政治的取引をめぐる話だ。諜報員は国益を代表しているはずなのだが、国益は必ずしも善ではない。ダニエル・クレイグが演じる一途でちょっとナイーブなボンド(007の形容としては変だな…)は、善に向かってつき進むのだが、英米は国益に揺れる。

国益と善が一致しないことは昔からあったことかもしれない。日本が第二次世界大戦に突き進むことになったのも、その行為は相手側からすれば悪かもしれないが、欧米に搾取されるアジアの状態をみれば、日本にはそれなりの国際事情があった。すべてではないにしろ、国益上、そして大義としても、やらざるをえない事情があったはずだ。

CHEの1作目はゲバラの革命戦記になっているわけだが、『モーターサイクルダイアリーズ』のエルネストから想像していくに、エルネストがチェになるまで、つまりここまでの革命戦士になるには、相当な葛藤があっただろうなと思う訳だ。善と思うもののために人を殺すわけだし。戦争というのはある意味、大義という「善」がないとダメなのかもしれない。

しかし、ジョージ・W・ブッシュが始めたイラク戦争には大義はなかった。あったとすれば国益、しかもごく一部の人々のための国益だ。そのためにイラク国民は多大なる犠牲を払い、アメリカ国民もイラク国民ほどでないにしろ犠牲を払い負担となっている。

イラク戦争のおかげで、まあ、もちろん911が謀略であれば911のおかげでもあるが、善ではなく利益が最優先されるようになってしまった。見せかけでも欧米諸国にはあったはずのプリンシパルがなくなり、世界は007が描くボリビア、ゲバラが嘆く南米における権力者の搾取と同じ土俵に立ってしまっているような気がしてならない。007は欧米の政府自体がそうなりつつあることを描いているわけだけど。

そしてイスラエルとパレスチナだ。イスラエルは欧米的見方をすれば「善」の側に立っていたはずだ。善というか迫害の被害者だけど。だから欧米はイスラエルのやることを大目に見てきた。自分たちの負い目もあったし、それこそ中東に欧米側の国という国益もあって、パレスチナに入植地を作っても大目に見、核兵器も秘密裏に提供してきた。

だけど、とうとうガザをあのように攻撃してしまった。イスラエルは迫害の被害者だけに恐怖感が増幅しているのはわかる。だが、迫害された側が、同じように迫害していいという話ではないはずだ。しかも極右政党の党首は「アメリカが日本に行ったようにハマスを屈服させろ」などと発言し、イスラエルの政権側ではないにしろ、核兵器の使用までにおわせる始末。広島、長崎の核兵器使用に大義はないし、東京大空襲も含めて大量虐殺を禁じる国際法に違反しているわけだが、そんなことは有耶無耶にされているので、国際法なんて、もはやかまわないのかもしれないけど。

時事「ハマスを日本のように屈服させよ」=イスラエル極右党首
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_int&k=20090114020727a

今、ゲバラが生きていたらパレスチナに向かっていたかもしれない。もちろんパレスチナは南米じゃないが、何しろ、今、大義はパレスチナにある。そして、欧米の力は衰えつつあるのだ。なお、007にもボリビアが舞台であるだけに、ゲバラと思われる人物を語る台詞がでてくる。キューバ革命50周年ということもあるが、現代においてゲバラに人気が集まる理由は、善悪の分別がなくなった世界情勢にあるのかもしれない。

前にも書いたが、ゲバラのスローガンは「一つの混血のラテンアメリカ」だった。そう、北か南かが違うだけで、オバマと同じなのだ。常套句なのかもしれないし、オバマはゲバラの著作も読んでいるだろうけど。

そしてオバマの登場を待つかのように、外交でも経済でもいろいろな難問が生じている。しかしオバマもなんだか外堀を埋められているようで、今では身動きが取れなくなっているように見える。だからクリントン政権風味はだめだってば、と思うんだが、人材もいないしね。もう、ここは腹を決めてオバマの目から見た「大義」にかけるしかないようにも思うのだが(戦争をしろという意味ではない)、利益を優先し、善と悪の区別をなくしてしまった世界を変えることは、そう容易ではないだろう。

P.S.『僕らのミライへ逆回転』はタイトルはともかく面白いっす。念のため。

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January 18, 2009

就任式直前のあれやこれや

なんだかオバマ就任式前に、国際外交問題が勢揃いとまではいかないが、いろいろ出てきているなあと。

まず、イスラエルが一方的に停戦した。

イスラエルが一方的停戦=ガザ駐留は当面維持−ハマスのロケット弾攻撃続く
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009011800133

3週間余で1200人以上の犠牲者を出した大規模な戦闘は、終結に向けて重要な一歩を踏み出した。ただ、イスラエル軍は今後少なくとも数日間は現地での駐留を続ける見通しで、部隊撤収がスムーズに進むかどうかが停戦の成否を決めるカギになりそうだ。

しかし結局、イスラエルにハマスのロケットが飛んできたので、空爆をしたそうだ。

停戦ということはもうイスラエルは目的を達したのだろうけど、結局どうしたいのかは今だよくわからない。普通に考えても、イスラエルが存在する限り、パレスチナの戦いは終わらないだろうし…。

そんでもって北朝鮮が動き出した。

CNN 「プルトニウムを兵器化」と北朝鮮高官 米研究者発言
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901180004.html

IBTimes 朝鮮人民軍総参謀部、韓国と「全面的な対決態勢」に入ると警告
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090117/27236.html

というわけでオバマもいよいよ就任間近で、リンカーンにならって電車でフィラデルフィアからワシントンへ。

東京 オバマ政権へ“出発” 大統領就任関連行事 『新たな独立宣言』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009011802000094.html

CNN Dispatches from Obama's train trip to the inauguration
http://edition.cnn.com/2009/POLITICS/01/17/train.dispatches/index.html

こうやってみると、イスラエルはオバマ就任前にガザを攻撃する必要があったようだし、北朝鮮もオバマ就任直前に対立をあおっている。ロシアはガス供給におけるウクライナ問題を解決しようとしているみたいだけど、これもかなり強引で、ウクライナを悪者にしようとしているようだ。

さて、外交も大変なんだが、経済対策も辛口の批判を受けている。民主党内からも異論があるようだが…。

ロイター オバマ次期米大統領の経済政策:識者こうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35779420090109

とりあえずメモということで。

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January 17, 2009

ジェームズ・ボンド誕生物語 完結

330798_001 もう何ヶ月待ったんだよとぶつぶついいつつ、007シリーズ第22作目『007慰めの報酬』の先行上映を見に行ってきた。


ソニーピクチャーズ 『007慰めの報酬』公式HP
http://flash.sonypictures.com/intl/jp/movies/quantumofsolace/site/#/home

2年前、ダニエル・クレイグ初主演の007シリーズ『007 カジノロワイヤル』を見て、思いっきりハマってしまい、計3回見に行ってしまったのだ。いやいや、面白かったんですよ。余裕のないジェームズ・ボンドが。当時のエントリがこちら。

謹賀新年
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2007/01/post_ecd7.html
いまどきの子供がうらやましい件について
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2007/01/post_0d2f.html
カジノロワイヤルにおけるポーカーの基礎知識
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2007/02/post_92b0.html

というわけで待ちに待った続編は、前作『007カジノロワイヤル』の直後から始まる。恋人ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを、Mが待つMI6の秘密基地に運ぶのだが…。あらすじはこう。

愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。(シネマトゥデイ)

おおざっぱにいうと、前回の007がボンドが007になるまでの物語であるならば、今回は007が本当の諜報員になるまでの物語といえるかも。

ネタバレはしないつもりだが、まず、今回の映画では従来の007のようなロマンスはほとんどないと言っておこう。もちろんボンドガールは2人いるけど、ロマンスのテイストは薄く、それより友情や同志といった色彩が強い。前回の直後だけに、恋人を失った痛みを背負ったかなりストイックなボンドになってます。だから前回脱ぎまくっていたダニエルも、今回露出は少ないっす。ちょっと残念。

そのかわりといってはなんだが、ストイックなだけにアクションはすごい。スタントコーディネーターがボーン・アルティメイタムの人だけに、動きが速いわ、危険なシーンは多いわ、痛そうだわ…。前作の2倍ほど(!)アクションシーンがあったそうで、ダニーの実演部分も多いそうです。ダニエル、日本に来ても腕吊ってたし、顔も手術したそうで、俳優も大変ですな。「ボーンかよ」って声もあるようですが、鍛え上げられたダニエルの動きを見るのは楽しいです。

前作でも今回も関心したのは、脚本を担当するポール・ハギスの視点の鋭さ。前作は実際にあった911時の株の空売り問題が事の発端だった。そして今回のテーマは…ちょっとネタバレになるけど…ボリビアの水問題だ。これも本当の話。

日本人が知らない恐るべき真実
ボリビアの水戦争
http://www.anti-rothschild.net/truth/column/part1_23.html

水のない地域に国際資本が入ってくると価格はあがるわけだ。民営だから設備に金もかけない。しかももともと水がないから、元栓を締めてしまえば、さらに高くできるというわけ。政府も都合よく利用できる。

町山さんも取り上げてます。
『007慰めの報酬』とボリビアの水戦争
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20081216

この脚本、さすがにボリビア政府が抗議していたらしいんだが。

AFPBB
「007」シリーズ新作の脚本内容に、ボリビア閣僚が抗議
http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2374982/2802714

でも麻薬業者って出てきたっけ? まあ、よくわからない記事ですが、ボリビアが抗議したくなる内容ではあります。

ボリビアはこんな国
Wiki ボリビア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2

ボリビアはチェ・ゲバラが死んだ国でもあって、31日から公開が始まる『チェ 39歳別れの手紙』ではここが舞台になるはずです。ボリビアの今はどうなんだろう? 現モラレス政権は初の先住民大統領なんですが。

まあ、そんなわけで、24日から本格ロードショーされる『007慰めの報酬』を見るならば、前作『007カジノロワイヤル』をもう一度見てから行くのがおすすめ。カジノロワイヤルを見ていない人はぜひ見てから行ってください。

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January 15, 2009

iPhoneアプリ音楽編ー1 Pianist

iPhoneを買って半年以上たったので、購入してよかったと思う有料アプリなどを紹介していこうかと思ってます。

音楽編その1 Pianist

iPhoneアプリの面白いところは、気軽な演奏ツールが何種類も手に入ってしまうところ。ま、もともとひけないと面白くないという欠点もあるけれど、いろいろな音が出るのが楽しいです。年末、家電芸人さんたちが演奏してましたね。

というわけで今回は第一弾としてピアノツールをいくつかご紹介。ソフトバンクのCMでお父さん(犬)が演奏していたのがこれです。

Pianist

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Pianist ←iTunesが立ち上がってアプリにつながります

1オクターブしか出ないと思っていたら、どうも設定で2段にできるようになってました。ピッチも変えられるので、音域の狭い曲ならば右手左手も可能かも。その他、鍵盤に色もつけられたりするらしいですが、意味不明なので省略。詳しくは下記リンクのホームページを見てください。

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2オクターブ出るフリーのピアノソフトもあるんだけど、これのほうが音はいいです。というわけで、ピアノ弾きさんには必携です。録音もできます。ただ、これでまともに弾こうとするのは至難の業かも。特に弾けない人には厳しいです。CMのお父さんはかなりうまかったっす。

Moo-Cow-music Pianist ホームページ
http://moocowmusic.com/Pianist/index.html


ちなみにフリーのピアノソフトはこちら。弾けない人はとりあえずこちらでもOKかもね。

FreePiano

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次はピアノが弾けない人(私)のためのFingerPianoを紹介します。

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January 12, 2009

イスラエルという楔

イスラエルの侵攻によってガザが大変なことになっているようだ。あまり詳しくないのだが、イスラエルもわざわざ国連の学校を「誤射」するなんて非難されてしかるべきだろうと思う。あの軍事に長けたイスラエルが「誤射」するなんてありえないと思うんだけどね。

本当に詳しくないので、外電は米流時評さんで。

米流時評
イスラエルのエンドゲーム・前編
http://beiryu2.exblog.jp/9148990/
号外!ついにガザ地上侵攻開始!イスラエル恐怖の市街戦へ突入
http://beiryu2.exblog.jp/9152569
イスラエルのガザ地上侵攻・続編 
http://beiryu2.exblog.jp/9158615/
イスラエルの大罪 ガザジェノサイド 
http://beiryu2.exblog.jp/9173069/
イスラエルの巨大なる棺 ガザ 
http://beiryu2.exblog.jp/9179143/
イスラエルのガザ・ホロコースト
http://beiryu2.exblog.jp/9184441/

米流さんのところでは白りん弾でいろいろもめていたらしいんだが、戦争なのだからどんな爆弾を使おうが虐殺にならないことはありえない。そもそも軍隊だけで行う戦争なんてあの地域では考えられないから、空爆を始めた時点で、イスラエルとしては民間人も巻き込んで徹底的に破壊する戦略だろう。クラスター爆弾を使ったという噂もあるし、グルジアでロシア製の兵器にイスラエル製の兵器がやられた後では、あらゆる兵器を出して軍事力を見せつけるだろう。それに敵が多すぎる今のイスラエルの立場で戦争を仕掛けるとしたら徹底的にやるだろう。そうでもしないと自分たちがやられるから。

エコノミストが冷静な分析をしているらしく、マーケットの馬車馬さんが翻訳してくれている。

マーケットの馬車馬
今週のThe Economist: ガザ:正当なこと、そうでないこと
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/the-economist-0.html
イスラエルのしっぺ返し戦略
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-d6ae.html

イスラエルはしっぺ返し戦略らしく、徹底的にやるんじゃないかということだが、しかし出口戦略は考えているのだろうか。馬車馬さんも触れているが、イスラエルとしてはガザを占領した後、ハマスの力をそいで、ガザ地区を国連軍にゆだねるという案も考えているのかなと思うのだが、うまくいくかどうか。こんなに非人道的にやってしまうと、パレスチナ人の間には憎しみが増すばかりで良いことなど何も無いと思うのだが。

さらに悪いことに中東TODAYの佐々木氏によればハマスのロケット弾が、核兵器を納めているらしいテルアビブの基地近くに届いてしまったらしい。ということは、ハマスはイスラエルで核兵器を爆発させることだってできることになる。これはイスラエルが徹底的にガザをたたく理由になってしまうだろう。

しかもアッバスがあまりにガザに冷たいために、その立場はどんどん危うくなっている。つまり停戦で合意したとしても、アッバスではなくハマスが主導権を握るわけだ。

中東TODAY
NO・1183ハマースのロケット弾がテルアビブ近くの基地に届いた?
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/01/no_482.html
NO・1184増えるハマース支持・あせるアッバース
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2009/01/no_483.html

もともとハマスは、イスラエルがファタハと相撃ちさせるために支援していたらしいんだが、まるで米国とアルカイダのように、イスラエルに刃を向ける勢力となってしまっている。佐々木氏によると、ユダヤ人もイスラエルを非難しはじめているらしい。そういえば『イスラエル・ロビー』を著したミアシャイマーもユダヤ人らしいが、この本はイスラエルロビーによって影響を受ける米国の政策が効果をあげていない点を指摘していた(まだ前半までしか読んでないが)。

そんなわけで、イスラエルも出口の見えない戦争に入ってしまったのだが、こうなってくると、イスラエルの存在意義そのものが危機に瀕してしまうのではないかと思う。

そもそも、イスラエルは欧米のエゴの結果できた国だ。建前としては、第二次世界大戦の迫害に対する代償として。しかしそれはパレスチナの人々を迫害するものであり、イスラエル自身、今回は自分たちが行われた虐殺を自分たちが実行している。

米流時評
http://beiryu2.exblog.jp/5668365/

原田武夫
切っても切れない“中東和平”と“原子力ビジネス”
http://money.mag2.com/invest/kokusai/2008/12/post_94.html

しかし、欧米にとっては中東の石油の利権を握るために、イスラエルは良い戦略拠点となっている。中東で紛争があれば、それだけ中東地域の国々の勢力を抑えることが可能だし、何も無ければイスラエルを使えばいい。イスラエルは中東地域に打ち込んだ欧米の楔だったんだろう。まあ、私が言うまでもないが。

上手く操れるかと思いきや、欧米の新自由主義が仕掛けた原油高や世界同時好況によって、中東やロシアを勢いづかせ、結果としてハマスの勢力も拡大。しかもアメリカは自ら中東に乗り込んだために、体力を消耗。そこへ経済危機が襲い、ハマスはイスラエルを脅かす勢力に成長と、全くもってブーメラン効果なんだなあと、素人ながら思う訳だ。イスラエルは敵だらけなので柔軟性に欠くことになってしまい、楔として役に立つというより、パレスチナの主張を正当化し(もともと正当だと思うが)、より複雑にしている感じ。

最初から存在しなければすっきりしたかもしれないイスラエルも、すでに建国から60年をすぎ、もう一度、無かったことにするのは難しいだろう。それに、たとえイスラエルがなかったとしても、エネルギーの重要拠点である中東地域にはさまざまな紛争が起きるんだろうな。領土問題以外、つまりエネルギーを起因とする紛争を抑えるには、解決策はただ一つ。石油に頼らないエネルギー構造を見いだすことだけど、それもこう原油価格が安くなると進まないだろう。

でも、日本は脱石油を粛々と進めることが大事だろうし、日本が国際平和のためにできることといったらそれくらいなんじゃないかと思ったりする。とはいえ、有望なレーザー核融合は軍事技術だし…困ったものです。

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モーターサイクルダイアリーズ

チェ・ゲバラの映画、『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳別れの手紙』の連続ロードショーが始まっていて、見に行こうと思っているんだけど、その前にどうしても見ておかなければならないなと思っていたのが、チェ・ゲバラになる前の物語『モーターサイクルダイアリーズ』だ。

何年か前にロードショーしていたときは見に行けなくて、DVDになったときすぐさま買ったのだけど、真剣にみなくちゃと思っていたので、なんとなくずっと延期していたのだ。

そんなわけで今更ながら『モーターサイクルダイアリーズ』を見た。

あらすじはこんな感じ。

アルゼンチンの裕福な家庭で育った医学生エルネスト(のちのチェ・ゲバラ)は、生化学者の友人アルベルトと、バイクで南米縦断の旅に出る。ただの若者の冒険旅行のはずだったが、2人はその旅で先住民の人々の虐げられた環境を目の当たりにする。旅を続けるほどに、エルネストの視線は社会的弱者に釘付けになっていく。ペルーに着いた2人はハンセン病患者の療養所を手伝う。その後、療養所の人々から筏をプレゼントされ、コロンビアへ。そして最終地点ベネズエラに到着する。アルベルトはベネズエラで就職先が決まっており飛行場で別れるが、この半年間の旅で、エルネストは大きく変わっていた。

映画ではその旅程に従って、アンデスの雪山が出てきたりマチュピチュが出てきたりと淡々とすすむのだが、ペルーに着き、ハンセン病患者の療養所で手伝うシーンがクライマックスだ。当時は最先端の研究だったのだろうか、エルネストもアルベルトもハンセン病の研究を志している。既にハンセン病は伝染しないことがわかっていたが、療養所の患者は隔離され差別的扱いを受けていた。治療にあたる医者や修道女(この療養所は修道院が運営しているようだ)は規則として手袋やマスクをすることになっていたのだ。しかし2人は手袋もマスクも拒否し、患者と一緒にサッカーもし、若い女性を励まし手術もする。

DVDには特典映像として、エルネスト役のガエル・ガルシア・ベルナル、監督のウォルター・サレス、プロデューサーのロバート・レッドフォードのインタビューがあるほか、ゲバラと一緒に旅をしたアルベルトのインタビューも含まれているので、ぜひこれも見てほしい。カットされた未公開シーンも面白い。

さらに言うと、今回ばかりはDVDを借りるのではなく、上記にリンクしてあるコレクターズ・エディションを購入したほうがいい。何しろアルベルト(本人)はこの映画を撮影する際、重要シーンの撮影時にはすべて現地に顔を出して指導していたらしく、その様子を納めた『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』というDVDがついていて、こちらがまた、なかなか良いのだ。

『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』では、50年ぶりに同じ旅をするアルベルトの様子を捉えている。この映画ではエルネスト役のガエル・ガルシア・ベルナル以外、現地の役者で、監督自身も南米ブラジルの人なので、みなエルネストとアルベルトについてよく知っている。監督、出演者のみながアルベルトの意見を最大限、映画に反映した様子が伺える。さらに映画に出てくるハンセン病患者も、現存するその療養所の人々が演じていて、『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』では、当時の様子を知る患者が証言している。ハンセン病患者を差別しない彼らの登場は、療養所にとって革命だったようだ。また映画で治療を受ける女性は若い役者を使っているのだが、実際の女性はまだその療養所にいて、「エルネストは知的で格好良かった」などと話している。

映画では、ゲバラは誕生日を療養所で祝ってもらい、そのとき「一つの混血のラテン・アメリカ」と演説をする。チェ・ゲバラの萌芽が見えるシーンだ。

この旅を経てゲバラのキューバ革命とその後を描く『28歳の革命、39歳の別れの手紙』へと繋がるのだろう。しかし、キューバ革命を実現し、ボリビアでゲバラが志半ばに死んだ後も、一つのラテン・アメリカは実現されていない。

そしてウィキのゲバラの項目にはこうある。
wiki チェ・ゲバラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%90%E3%83%A9

同年 アジア・アフリカの親善大使として来日。12日間滞在した。このとき、広島市の原爆資料館を訪問し、「アメリカにこんな目に遭わされておきながら、あなたたちはなおアメリカの言いなりになるのか」と案内人に語った。

日本もゲバラが見たときと同じなわけだ。

つまり、そうそう世界は変わらないんだけど、キューバ革命から50年後、ゲバラを殺したアメリカに、ゲバラを彷彿とさせるスローガン「一つのアメリカ」を掲げるオバマが登場した。オバマも混血なわけで、ゲバラが生きていたらどう思うんだろう。とりあえずカストロは生きていて「オバマとなら対話できる」と話しているらしいけど。

そんなわけで、ようやく『チェ 28歳の革命 39歳の別れの手紙』を見る準備が整ったので、劇場に行こうと思う。

『チェ 28歳の革命 39歳の別れの手紙』公式ホームページ
http://che.gyao.jp/

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January 09, 2009

ナイはあるのかないのか?

あ〜すみません。

昨日の夕刊に朝日が掲載した、ジョゼフ・ナイハーバード大学教授の駐日大使起用の記事。アーミテージ説もあったけど、ナイときたか〜みたいな感慨があった。で、これが掲載されたのが朝日。朝日って、ナイの論文も掲載していたよね。

朝日 米駐日大使にジョセフ・ナイ氏 オバマ新政権
http://www.asahi.com/international/update/0108/TKY200901080126.html

朝日 オバマ外交、日米深化 外交・安保顧問が共同論文
http://www.asahi.com/international/president/TKY200806260277.html

でも、まあ、ナイが就任するかは微妙らしい。

読売 ナイ・ハーバード大教授、次期米駐日大使に浮上
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090109-OYT1T00117.htm

ハンドラーズさんによると、降格にあたるらしい。

ジャパン・ハンドラーズ
オバマ政権の日本あやつり班の顔ぶれ
http://amesei.exblog.jp/9176415/

ナイ氏はアーミテージ報告に関わっているらしい。
そのアーミテージ報告はこちら。

【翻訳資料】第2次アーミテージ報告
「米日同盟 2020年に向けアジアを正しく方向付ける」(2007年2月16日)
http://www.kyodo-center.jp/ugoki/kiji/070216armitage.htm

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January 05, 2009

イスラエルがガザ侵攻

正月早々でなんなのだが、イスラエル軍がガザに侵攻しているらしい。現在のところ死者500人だそうだ。

読売 イスラエル軍がガザ侵攻、ハマス拠点包囲…死者500人超
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090104-OYT1T00419.htm

 ロイター通信によると、パレスチナ側で少なくとも30人が死亡。12月27日からの攻撃による死者は500人を超えた。国際社会からは非難の声が上がっているが、イスラエルのバラク国防相は、「作戦は短期間で簡単に終わるものではない」と言明、攻撃は数週間続く可能性もある。

イスラエルを単純に非難すれば終わるのか、といえばそうでもないのが、パレスチナ問題だ。イスラエルのやり方もひどいと思うのだが、そうはいってもハマスも停戦を破ってミサイル撃ってきていたらしいし。どっちにしろ被害を受けるのは一般市民だというところがさらに問題。

で、今回の地上戦の理由は多分これ。

共同 【ガザ侵攻】ハマスのロケット砲が脅威 イスラエル人口1割が射程内
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/209642/

パレスチナ自治区のガザ地区から約45キロ離れたイスラエル南部のベエルシェバにロケット弾が着弾し、衝撃が広がっている。イスラム原理主義勢力ハマスがイスラエル人約80万人の居住域を攻撃できるロケット弾を所有していることを証明したからだ。

このロケットは中国製なんだそうで。ということで、さっきの読売新聞でも

イスラエル軍報道官は、地上戦について「ロケット弾発射拠点を制圧し、攻撃を阻止する」のが目標だとしている。

と書いているくらいだから、このロケット弾が問題らしい。田中宇氏によれば停戦期限前からイスラエル軍によるガザ侵攻もハマスによるロケット弾攻撃も行われており、今回の戦争は予想されていた。

田中宇 オバマに贈られる中東大戦争
http://tanakanews.com/081228Gaza.htm

イスラエルは来年2月に総選挙を行うが、ガザで正式に戦争が始まると、野党リクード内の少数派である好戦的なリクード右派に人気が集まり、与党の中道的なカディマや、和平をやらざるを得ないと気づいて好戦右派から和平派に転換したリクード主流派のネタニヤフ党首が不利になる。すでにネタニヤフは、リクード内で右派の反乱的な台頭に苦戦し、総選挙の立候補者名簿の中に右派を多くせざるを得なくなっている。ガザが戦争になり、総選挙で右派議員が増えるほど、イスラエル政府は和平方針を採れなくなる。

 イスラエル政府は、選挙で右派を勝たせたくないので、何とかガザで戦争しないですむようにしたい。停戦期限前からイスラエル軍はガザに侵攻しているのだが、イスラエルはガザにマスコミを入れないようにしているので、戦況はほとんど報道されず、ガザでは戦争が起きていないことになっている。イスラエル国内では「ハマスと戦争できない以上、和解交渉するしかない」という意見もあるものの、ハマスのミサイル砲撃を受け、イスラエル国内の世論は好戦性を増しており、リブニら主要候補はみな「ハマスがミサイル攻撃を止めない限り、間もなくガザに侵攻してハマスを退治する」と言わざるを得なくなっている。

しかしイスラエルがガザを攻撃して誰が得をするんだろうか? イスラエルも対ヒスボラ(レバノン)、対ハマス(ガザ)、対イランといくら戦争しても敵がいなくならないわけで、永遠に対立し続けるのだろうか。毎日のようにミサイルが飛んでくるとなると、やはり対処しなくてはならないだろうけれど、イスラエル側の死者数はパレスチナとは比べ物にならないほど少ないので、正当性があるとはいえないだろう。

アメリカは当然だがイスラエル寄り。

毎日 イスラエル:ガザ空爆 米大統領見解「ハマスに責任」
http://mainichi.jp/select/world/news/20090104ddm007030099000c.html

中国とロシアは「憂慮」しているだけ。

産経 【ガザ侵攻】中国とロシアも即時停戦を呼びかけ 地上戦に懸念表明
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090104/mds0901042237010-n1.htm

アラブの反応はバラバラ。

毎日 ガザ地上侵攻:アラブ諸国に無力感…対ハマスで乱れ
http://mainichi.jp/select/world/news/20090105k0000m030075000c.html

まあ、予想できることだがこんなニュースも。

ブルームバーグ NY原油(2日):続伸、ガザ攻撃とロシアのガス問題が買い材料
http://www.bloomberg.com/apps/news

利害関係を考えるといろいろ想像もできるんだけど、詳しいわけじゃないからそれはここではやめておく。どっちにしろ、犠牲者のほとんどがガザ地区の一般の人々。ハマス幹部も死者を出してはいるというが、最高幹部はシリアに亡命中だしな。自分は安全なところで、一般市民の絶望を作り出すなよ。

それにしてもスーパードラマで放映しているドラマ「ホワイトハウス」が現実とシンクロしているのが気になる。偶然だろうけど、年末最後に放送されたシーズン5のエピソードはガザがテーマ。しかもテロが発生し、イスラエルによる攻撃が…。

そういえばドラマ「ホワイトハウス」では、秘書のチャーリーが買ってきたイスラエル建国前のこの地域の地図を大統領が執務室に飾ろうとしたら、絶対ダメだと反対され、結局飾れなかったというエピソードがあった。飾れない理由は「地図にイスラエルがないから」。その時代の地図なんだから当たり前だろうというのだが、それはタブーらしい。そこで思い出したのだが『イスラエル・ロビー』も途中で読むのが止まったままだ。続きにトライしてみようと思う。

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January 01, 2009

あけましておめでとうございます

みなさま、あけましておめでとうございます。

2009年、いよいよ始まりました。

オバマ大統領があと20日で誕生です。足掛け2年のオバマウォッチャーとしては、とうとう(ρ_;)と思う訳ですが、イスラエルによるガザへの空爆など、ブッシュ任期終了を狙って仕掛けられた時限爆弾が炸裂中で、これがパウエルやバイデンが言っていたことなんでしょう。

2008年は狂乱の1年でしたが、今年は良い年になりますように。みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

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