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January 26, 2009

ボリビア ゲバラの夢が実現するのか?

ボリビアで憲法改正が承認されたようだ。ボリビアは現在、初の先住民大統領であるモラレス大統領で、先住民大統領らしく、今回の憲法改正では、30以上ある先住民の言語を公用語にしたり、コカの葉を文化遺産として保護したり(!)ということも盛り込まれているが、最大のポイントは土地所有への制限と鉱物資源の国有化。一部、ヨーロッパ系富裕層だけが独占してきた土地を先住民に解放し、欧米の多国籍企業に牛耳られてきた鉱物資源を国民の手に取り戻そうというのだ。

朝日 先住民の権利明記の新憲法、国民投票で承認へ ボリビア
http://www.asahi.com/international/update/0126/TKY200901260079.html

新憲法案は、先住民の文化や価値観の尊重を明記した上で、(1)国会議員に一定数の先住民枠を創設(2)スペイン語に加え、30を超える先住民の言葉の公用語化(3)土地所有面積に上限を設定し、投機などで使われていれば国の判断で上限に関係なく接収(4)鉱物資源などの国有化——などを規定している。

読売 先住民の権利向上目指し、憲法改正へ…ボリビア
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090126-OYT1T00375.htm

先住民出身で反米左派のモラレス大統領は同日、「本日、ボリビアは平等な国に生まれ変わった。植民地支配は終わった」と“勝利宣言”した。

時事 新たな国造り、道険しく=先住民との対立根深く−ボリビア
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012600361

中央政府と地方による天然ガス資源の収益分配や大土地所有の撤廃などをめぐり、反大統領派が強く反発。難航した協議の末、大統領再選規定の修正や、大土地所有の制限は過去にさかのぼらないなどの妥協を重ねて投票にこぎつけた。改憲を悲願とする大統領と、既得権侵害を恐れて「逆差別」と非難する反対派が、少しでも実を取ろうとしたもので、その実効性を疑問視する声も強い。

産経 ボリビアで新憲法案承認 大統領の任期延長へ
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090126/amr0901260921004-n1.htm

モラレス大統領は、2011年まで残っている任期満了を待たず、今年12月に新憲法下で行われる大統領選に出馬する見通し。当選すれば、14年までの任期を手にすることになる。

 今回の改憲案は、人口比では少数にとどまるヨーロッパ系の住民に富が集中する社会の現状を打破するため、個人が所有できる土地の面積に上限を設けるなど、先住民の権利拡大を目指した内容だ。富裕層からは、社会の分裂を強め不安定化を招きかねないとの批判が上がっている。

憲法改正前にこんな動きも。

日経 ボリビア、英BP系ガス田を国有化 全外資系、国営傘下に
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090124AT2M2400424012009.html

時事 ボリビアで国営紙発刊
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200901/2009012300118&rel=j&g=int

ボリビアは革命を目指していたゲバラが殺された土地。ゲバラの夢が実現するのだろうか。

映画のデル・トロが主演のゲバラ2部作前半と、ゲバラが革命に目覚める前の『モーターサイクルダイアリーズ』と、ボリビアが舞台の007を見た後なので、とても感慨深い。その感想についてはこちら↓。

Jin and Tonic
善と悪 パレスチナとゲバラ そしてオバマ
http://jinandtonic.air-nifty.com/blog/2009/01/post-bb5d.html
『モーターサイクルダイアリーズ』はNHKBSでも放送するようですよ。

自由貿易が必須の日本にとっては国有化って問題なんだけど、ボリビアには必要なんだろうと思う。だけど、これから少数の白人富裕層からの巻き返しはあるだろうね。

同じ内容のCNNの記事。淡々と書いているようで、かなり欧米の見方が入っているように思うが。もとの英語ニュースを見てないからわからないけど、大統領が権力拡大を狙っているとかそんなことだけに焦点をあててるな。

CNN ボリビア新憲法、国民投票で承認確実
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901260009.html
CNN 天然ガス企業の国有化発表、改憲の国民投票前に ボリビア
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200901240006.html

話は変わるが、南米と言えば…ということで、ペルーのこぼれ話を書いておこう。悠々自適の生活を送る某エネルギー関係会社の元役員の方から聞いた話なのだが、その方、Aさんとでもしておこう、Aさんがご夫婦でペルー旅行に行ったときのことだ。

Aさんの旅行はマチュピチュやチチカカ湖を見るツアーだった。チチカカ湖では湖上で生活する人々の住居も見た。私も知らなかったのだが、チチカカ湖では葦を利用して湖上生活している人々がいるのだそうな。住居を見ていたAさんは「あれ?」と思った。テレビがあるのだ。当然だが、湖上なので電柱もなければ配電線もない。水の上だから。エネルギーの専門家だけに、「どうやって電気を?」と思ったAさん。電線をたどりながら外に出ると、そこになんと太陽光発電設備があったんだそうだ。湖上のどの家にもあったらしい。「フジモリ大統領がつけてくれたんだそうだ。フジモリはすごい人気だったよ」とAさんは話していた。

これは5、6年前の話だし、フジモリにもいろいろあって、すべて褒められた人じゃないかもしれないが、貧しい人のために行動したことは本当だろう。そしてチチカカ湖はペルーとボリビアをまたがる湖でもある。チチカカ湖の対岸での新しい体制がうまくいくことを祈る。

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