« ペイリンの娘 | Main | 豚インフルじゃないんだ »

April 27, 2009

オバマの100日


"収奪された大地―ラテンアメリカ500年" (エドゥアルド ガレアーノ)

オバマがそろそろ100日目を迎えるようで、支持率調査が行われたんだが、堅調な滑り出しを見せたようだ。100日目というのは就任日が1月20日からだから…4月29日かな。

Obama Off to Solid Start, Poll Finds
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/04/25/AR2009042503120.html  

Data: Washington Post-ABC News Poll
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/politics/polls/postpoll_042609.html

ワシントンポストとABCの支持率調査なんだけど、これをみるとオバマの大統領としての手腕を支持しますか?という問いに、強く支持するが42%、まあまあ支持するが27%、あまり支持しないが8%、強く支持しないが18%、意見なしが4%ということで7割弱が支持するとなった。ま、これで我が国の首相の支持率と比べたりして、現政権を非難することを言うのが多分マスコミの論調だろうね。どっちでもいいけど。

具体的な項目についてみても、ほぼすべて5割以上の支持を得ている。5割を切ったのが移民政策とビッグ3支援問題。移民についてはこの間、乱射事件もあったことだしね。最も大きく支持を落とし、不支持が支持を上回っているのは自動車問題だけだ。しかし、まあ潰すわけにもいかないだろうしな。一方、圧倒的な支持を得ているのはイラクの状況と国際関係。イラクは撤退を公約通り発表したし、国際関係もアフガニスタンとイランと北朝鮮を除けば、順調といえば順調か。

国際関係といえば最近の注目は米州サミットで浮き彫りになったベネズエラやキューバとの関係だ。米州サミットについては、米流時評さんが書かれているので、そちらに御任せするとして…。

米流時評
オバマミラクルの握手!お友だちになりたいチャベス
http://beiryu2.exblog.jp/9627543

アメリカの半球・失われた友情を求めて
http://beiryu2.exblog.jp/9631807/

このときチャベスがオバマにプレゼントした本がベストセラーになったそうで。上記アマゾンリンクの「略奪された大地」がそれだ。結構面白そう。高いけど。

CNN チャベス氏がオバマ氏に贈った本、突如ベストセラーに
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200904200011.html

その前にチャベスは日本と中国に来ていたわけだけど、そのときからオバマを評価していた。

毎日 麻生首相:ベネズエラ大統領とWBCで盛り上がる
http://mainichi.jp/select/world/news/20090407k0000m010071000c.html

朝日「オバマ政権には希望」 来日のベネズエラ大統領が会見
http://www.asahi.com/international/update/0407/TKY200904070328.html

アメリカ的にはず〜っとキューバとベネズエラは敵ってことになっていたわけだ。キューバは旧ソ連と組んでいたし、ベネズエラのチャベス政権はCIA傀儡政権というか欧米企業べったり政権を打ち破ったので、2002年にはCIAが関与したといわれるクーデターも起きている。ちなみにこのとき、チャベス側が反乱軍側に一方的に発砲したとして非難されるわけだが、それは映像の妙であり、チャベス側に発砲があったため応戦していただけということが後にドキュメンタリーで明らかにされている。

そんなわけでキューバとベネズエラはアメリカの敵ってことになっている。20年も前にソ連は崩壊しているというのに、まだキューバと仲が悪いのもなんだかなという感じなんだが、キューバといい、ベネズエラといい、仲良くならないほうが都合がいい人がいるらしい。

ということで、米州サミットでオバマとチャベスが握手したことに早速チェイニーとかの保守派たちが文句を言っているそうだ。

園田義明メモ 批判相次ぐオバマとチャベスの握手問題
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/04/23/4260226

しかし、そうそうアメリカもチェイニーらの利益配分ばかり考えているわけにいかなくなっている。中国が南米を抑えにかかっているからだ。

杜父魚文庫ブログ
中南米はドル低下、人民元決裁圏? 宮崎正弘
http://blog.kajika.net/?eid=945572

ベネズエラへの120億ドル投資はすでに紹介したが、三箇所の鉱区、精油所を中国は合弁で建設する。
中国向け石油は38万バーレルから、日量100万バーレルに激増する。二月には習近平・国家副主席がカラカスを訪問し、先週はチャベス大統領が北京を訪問した。正式に契約した。
ペルーでも、ボリビアでも中国は資源の鉱区を狙って同様な経済支援を続ける。チリでもパラグアイ、ウルグアイでも。
▲ドル基軸時代の終わりを鮮明に暗示するアルゼンチンとの「通貨スワップ」協定。就中、注目はアルゼンチンである。中国の新しい世界経済戦略の武器は「通貨スワップ」だ。
北京との通貨スワップ協定に署名したアルゼンチンは、100億ドルを上限に人民元決済で中国と貿易を行うことに同意した。人民元がドル基軸の一部を代替するのである。
ブラジルも中国への視線を変えた。これまでの醒めた目から熱狂の眼差しに。

つまりカストロとかチャベスに目を奪われている間に、裏庭の南米がどんどん中国と仲良くなってしまっている。中国の資源獲得戦略には舌を巻くばかりだが、日本も多少はやったほうがいいと思うね。今更だろうけど。チャベスもそこはうまくて、日本と中国を天秤にかけている感がある。足もと見られているっていうか、来日したとき経団連でこんなことを言っていたらしい。

経団連タイムズ
http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2009/0416/05.html

日本とベネズエラは地理的に遠いが、わが国は中国との協力の経験がある。日本に対しては今後、中国と同様に10年間で日量50万バレル、80万バレル、さらに100万バレルを供給したい。日本の石油供給源の多様化に貢献したい。これはベネズエラにとっても輸出先の多様化につながる。

そんなわけで、オバマのアメリカも、このまま中国に裏庭を荒らされていくのを座して見守るわけにもいかないだろう。中東以外のエネルギー源がそこにあるわけだし、エネルギーはオバマの政策の重要な柱だからね。

ああ、そうそう。オバマがメキシコ訪問をした際、博物館の案内をした人が、豚インフルかどうかはわからないがインフルっぽい症状で翌日なくなったらしい。なにっ!と思ったが、オバマの健康状態は大丈夫のようだ。

POLITICO Obama's health OK after Mexico trip
http://www.politico.com/news/stories/0409/21699.html

Robert Gibbs said on Saturday that "the President's trip to Mexico has not put his health in any danger," the Associated Press reports. According to reports, Obama was guided through a Mexico City museum by Felipe Solis, who passed away the next day and reportedly had flu-like symptoms.

しかしこれでパンデミックでも起きたら、まさしく危機のオンパレードな100日間だってことに…。とりあえずマスクくらいは常備しておいたほうがいいかも。



加湿器はまだいるかなあ? 日本はこれから湿気がある季節なので大丈夫ではないかとも思うんだが。

|

« ペイリンの娘 | Main | 豚インフルじゃないんだ »

オバマウォッチ」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« ペイリンの娘 | Main | 豚インフルじゃないんだ »