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August 22, 2009

オバマの医療制度改革難航中

アメリカって本当にわけわからんと思うのは、国民皆保険を税金だとか、独立を守れないとかいって嫌がることだ。

医療保険を改革しようとすると、社会主義だとかなんとか言って大騒ぎ。イラクで人命もお金も浪費しようが、GM救済しようが文句を言わないのに、医療になると大騒ぎする。まあ中絶問題でもそうだけど、こっちは宗教問題なのに対して、医療はあんまり宗教に関係ないと思うんだけど、なんだか宗教のようにみんなが反発するのだ。

病気になって働けなくなり、かつ莫大な治療費がかかるとしたら、病気も治せなくなるけどね。それは個人の独立を阻むと思うけど…。

当初から予想されたことではあるが、オバマが取り組む米国の医療制度改革が難航している。そのせいで支持率も大幅に落ちているようだ。医療制度に詳しくないのだが、もめている原因の一端はオバマの医療制度改革があんまり良くないということにあるとは思う。保険会社が儲かる制度になっているらしいし、中途半端だし。でもまあ、経済危機の中、どう考えても負担が増えそうな医療改革を、今しかできないと考えて断行しているんだろうな。

富士通総研
オバマの医療改革の行方
http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/200903/2009-3-1.html

Newsweek オバマ医療改革はずっこけるかも
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/07/post-337.php

対話集会も開かれていて、オバマもあちこち行っていた。

東京 難航する米医療保険改革 『不当な改革』 対話集会紛糾http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009081602000087.html

こうなったらもっと抜本的な医療制度改革してやるから待ってろとか言って、日本型医療保険制度でも出しちゃう手もあると思うんだが、そうはいかないだろうな。思いっきり税金型だし。

そんでもってもう勘弁してほしいのが、ペイリンなのだ。

産経 オバマ大統領、最大の政治的危機か 米医療保険改革が苦戦
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090812/amr0908121844009-n1.htm

共和党副大統領候補だったペイリン前アラスカ州知事が、改革は「高齢者に人生の終わりの決断を迫る」と過激な批判を展開。民主党のペロシ下院議長が新聞寄稿で、エスカレートする反対運動を「反米国的」と呼び、火に油を注いだ。

産経・古森記者のブログによれば、結局、ペイリンが批判した高齢者向け制度については引っ込めることになったらしい。予算が限られているので、高齢者切り捨て的な条項が入っていたようなんだが、そこを突かれた格好だ。

それにしてもペイリンに突っ込まれるなんて、脇甘すぎ。共和党が利用したんだろうけどね。産経ではペイリンの批判を美しく書いているが、実際はこんな感じだったらしい。

世界の動きを英語で追う
オバマ健保改革に、ペイリン知事噛み付く Death Panel
http://blog.goo.ne.jp/globalobserver/e/f2a768342bf45f00cc6abe022b803371

彼女は、Facebookへの書き込みで、「オバマ大統領の健康保険改革は、とんでもない害悪(downright evel)をもたらすものだ。私の両親や子供を、「抹殺審査会」(death panel)に呼び出して、社会的生産性を勝手に判断して、健康保険の支出の要・不要を宣告する仕組みだ」と、健康保険改革法案を非難した。

ペイリン知事の子供の一人はダウン症であり、この発言は、ナチの悪名高い非アーリア人種抹殺や、障害者抹殺政策を思い出させようとするものである。また「高齢者に、医療をあきらめさせて、ホスピスに送るものだ」と制度を非難するひとたちは、この制度を、「安楽死(euthanasia)推進制度」となずけて、反対の火に油を注いでいる。

これに対して、オバマ大統領は、「法案の中には存在しないことを、捏造して言いたてている(wild misrepresentation)人たちは、いまに、存在もしない化け物がいるというだろう(They'll create boogeymen out there that just aren't real)」と、この「抹殺審査会」(death panel)というレッテルはがしに躍起となっている。

Facebookかよ…。ペイリンお得意の、根拠があるかどうかもわからない毒づきに、共和党支持者たちが乗っかったわけだ。共和党が反対するのはかまわんのだけど、ペイリンだけは勘弁してほしいっす。

ホワイトハウスはリアリティーチェックというホームページを設置して、ペイリン的な批判について反論している。

ホワイトハウス
Reality Check
http://www.whitehouse.gov/realitycheck/

まあよその国のことだけど、旅行中とかに何かあったら嫌だから、一応気になるのであった。

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