ドラマ『JIN−仁−』について
TBSの日曜劇場「JIN ー仁ー」は面白いですね〜。日曜劇場を久々に見ておりますよ。
先日ちらりとGOOGLEでJINと検索してみたら、ドラマのJINの次に我が「Jin and Tonic」が来ており、ビックリしたところ。いやいや、大沢たかおさん熱演の名ドラマの直下に我がブログなど恐縮すぎるので、少しドラマのほうのJINについて書いてみようかと。
TBS 日曜劇場「JIN -仁-」
http://www.tbs.co.jp/jin2009/
大学病院で脳外科医として勤務している南方仁(大沢たかお)が、身元不明の救急患者の手術をしたのだが、その患者が病院から逃げ出そうとし、彼を追っていた南方は階段から落ちてしまう。気がつくとそこは幕末の江戸であった…。
簡単に導入部を説明するとこんな感じで、いわゆるタイムスリップものなのだが、時は幕末、主人公は医者。医者はいつの世も、できることが多いのである。やっぱり医者を志せば良かったなあとこれを見て思った人も多いに違いない。
そんなわけで、南方仁は江戸で緒方洪庵や坂本龍馬や勝海舟に会い、江戸の人々の運命を変えて行くのか〜というお話である。
なんといっても大沢たかお演ずる南方仁の素直さ(「はい」という返事が清々しすぎる)と、内野聖陽演ずる坂本龍馬のリアリティー(話すときにつばを飛ばしているらしい)と、武田鉄矢扮する緒方洪庵の、ちと博多弁っぽい大阪弁による熱演が素晴らしい。
特に内野氏の坂本龍馬は、今まで見た坂本龍馬の中で最も坂本龍馬らしい感じ(知らない人だけど)に思える。Twitterや2chを見ても、来年「龍馬伝」で坂本龍馬を演ずる福山雅治は大変だろう、という声も多いが、全く同感だ。
あと、武家の娘、咲を演じる綾瀬はるかちゃんがうまい。こんなにうまい人だと思わなかった。ジャニーズの坊やとのすごくつまらないドラマを見ていたせいで、演技力に気付かなかった。ごめんね〜。中谷美紀の野風もいいんだが、まあ、それは当然なので。
このドラマの面白いところは、現代の脳外科医が幕末に行くと何ができるのか—というところにあると思う。もちろん最先端の医療はできないわけだけど、ちょっとしたやけどなど、現在では簡単に治せる怪我や病気でも、人は死んでしまうものだった。
南方仁が立ち向かうのは、頭蓋骨にどうやって穴を開けるか、手術道具をどうやって作り上げるか、コレラや梅毒をどう治すか−といった問題である。治療薬がすぐ手に入る現代と違い、一から作り上げて行かねばならない。だが、江戸の技術はなかなかのもので、手術道具はわりとすぐに作り上げてしまうし(スタッフは江戸の技術でできるかどうか確認して作っているらしい)、戦後に出来たペニシリンをも、南方以下、西洋医学所チームは作り上げてしまう。
ペニシリン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3
前回の第7話は緒方洪庵の死がテーマであったが、個人的に一番面白かったのは、内部抗争により、西洋医学所チームのペニシリン製造施設が焼失した後に、援助の手を差し伸べるのがお醤油のヤマサだったことだ。
ヤマサは実際に西洋医学所が焼失したとき、300両を寄付し再建したそうで、それが現在の東京大学医学部なんだそうだ。へ〜〜〜である。そんなわけで、私もヤマサの昆布つゆを買ってみた。今度は特選醤油を買ってみようと思う。
ヤマサの歴史【ヤマサ醤油株式会社】
http://www.yamasa.com/history/sevens.html
さて、JINは12月27日に最終回を迎えるそうだが、あと5回くらいで終わるのか?? とてもそう思えないので、映画なり、続編なりが出来そうな勢い。と思ったら、やっぱり映画があるそうです(苦笑)
ホームページであらすじを読めばだいたいわかるので、ぜひ、まだ見ていないという人も、見てみてくださいね〜。ホント、名作だわ。今のところ。
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