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December 25, 2009

クリスマスイブの「銃弾」

すっかりクリスマス気分の夕暮れの表参道をぶらぶらしていた。仕事の打ち合わせの帰りで、まだ会社に帰れば会議の予定もあったのだが、なんとなく帰りたくなくて、少し時間つぶしをするところを探していたのだ。

だから、いつもなら歩かないところまで、ちょっとだけ足を伸ばした。といっても、表参道駅の近くの大通り沿いなんだが、ゆっくり歩いていたら小さな看板を見つけた。

Img_1169_3 YOKO ONO
A HOLE  

看板にはそう書いてあった。

YOKO ONO。オノ・ヨーコだ。

オノ・ヨーコがここで? そう思って周りを見回してみたが、階段しか見当たらない。開催期間は25日までだからもう来る機会はない。一瞬、どうしようか迷ったが、階段を昇ってみることにした。

狭くて急な階段を昇ると、引き戸のドアがあった。そこがGALLERY360°だった。Hole_a_2

とても小さなギャラリーで、開けたらすぐにガラスが目にはいった。真ん中に小さな穴が空いていて、ヒビが入っている…。そう、銃弾で打ち抜かれたと思われる窓ガラスが、真ん中に1枚、壁に何枚もならんでいた。

ガラスには薄い文字でこう書かれている。

“A HOLE GO TO THE OTHER SIDE OF THE GLASS AND SEE THROUGH THE HOLE.”

乱暴に言えば「撃たれる側に立ってみろ」ってことだろう。

この作品を作るためにヨーコは自分で銃を握ったのだろうか。何発も何発も、この作品を作るために撃ったのだろうか。

そう思ったら胸が締め付けられる思いがした。

銃でなくてもこの穴は空くのかもしれない。だけどどう見ても銃弾だ。ジョンを銃弾で失ったヨーコが、この作品を作るという、その深い悲しみと怒りに、衝撃を受けた。

でも、ヨーコはいうのだ。穴は風穴を開けるという意味もあると。

銃弾でどんな風穴が空くのだろう? ジョンが死んで、どんな世界がやってきたんだろう? 

9.11でやってきたのは、どうにも行き詰まった世界。銃弾では何も風穴は空かないんじゃないのか? この行き詰まった世界に、風穴はどうやったら空くのだろう?

なんだか感傷的になりながら、階段を降り、電車に乗って会社に帰った。まだ会議は開かれていなかった。

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