トランプ大統領誕生への雑感
あんまり熱心に追っていなかった今回の米大統領選ですが、ドナルド・トランプが勝利して、次期大統領になるそうですよ。なんというか、反応しようがなくて、何も書くことがない。
NYTの選挙結果
ヒラリー支持というわけではありませんが、トランプとヒラリーなら、ヒラリーでしょう?っていう気持ちはありました。ただ、最も大統領にふさわしいといわれたアル・ゴアがつまらないという理由で(だけじゃないとは思うけど)、ブッシュを選んだアメリカ。教条的なヒラリーに嫌気が差しかねないと懸念してたんです。投票日前日、マスコミは「ヒラリー優勢」と打っており、まあ大丈夫なのかしらと安心していたのですが。この辺、きっとみんなそうなんだろうな。
ただ日本時間9日午前9時少し過ぎに最初の開票速報が出た時、当然、最初はいつも民主党や共和党のどちらかが勝つ無風州ではあったのですが、あっさり、トランプが共和党州を取ったので、「トランプ優勢かも」と思っておりました。なかなか勝敗が出ないくらいじゃないと、ヒラリーが勝てそうにない、勝利の風が吹かないだろうと。
だんだん開票が進むにつれて、諦めに似た気持ちになっていきました。まあトランプさんの顔が真顔になっていくのが面白かったくらいでしょうか。
否が応でも、世界の大転換期に身を置いているんだなと実感しています。中国の横暴、ロシアの強攻、ISの暴乱という近年の情勢の中で、2016年はマイナス金利、ブレグジット、将来的な譲位の意向と、驚くべき事件が続き、そして最後に(かどうかはわからないけど)、トランプ大統領誕生ですよ。全くなんて年だ。
でも、ガラガラと今まで知っていた世の中が崩れていく様は、東日本大震災で経験した&しているわけで、世界もガラガラと変わっていくのは当然のことかもしれません。
ということで、ガッカリしている人が多いわけですが、まずはオノ・ヨーコさん。叫んでます。
マイケル・ムーアが投稿した「選挙に負けた今やるべき5つのこと」、16万人以上がシェア
過半数のアメリカ人は、ヒラリーの方が良かったんだ。トランプじゃない。彼が大統領になった、ただ一つの理由は、18世紀に作られた、難解でおかしな「選挙人団」と呼ばれるシステムだ。これを変えない限り、自分が選んでない、望んでもいない奴が大統領になる。
まあそうなんですが、選挙は制度で決まるのはどこでも同じですわ。
我々は、多数が“リベラル”な考えを支持する国に住んでいる。ただ、それを実現させるリベラルなリーダーがいないのだ。
といって、ツイッターの中の誰かが期待していたジョージ・クルーニーじゃあないと思うんですよね〜。クルーニーは4年後に向けてアップしてるかもしれないけど。(だって米国大統領は戦争できないとダメですから)
なお、マイケル・ムーアは7月にもう、トランプ勝利を予想していたようです。
ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう
さて、日本人の方々もいろいろ述べておられ…(あ、オノ・ヨーコさんも日本人ですね)
トランプ大統領誕生の失意をどう受け止めるか|アメリカ大統領選、やじうま観戦記!|渡辺由佳里|cakes(ケイクス)
これがアメリカの真の姿だった 「分断」を選び、衰退の道へ
わたしたちに見えなかったヒラリーの敗北【NYで生きていく】
トランプの勝因はいろいろ分析されていますが、民主党政権では税金などが上がり、移民に優しいことで雇用が奪われることなどのほかに、ポリティカル・コレクトネスが求められる時代の息苦しさがあるような気がします。クリントがこんなふうに言っているように。
クリント・イーストウッドがトランプ氏支持 「軟弱な時代だ。誰もが発言に細心の注意を払う」
先程、ヒラリーを教条的、と書いたのは、このことを差しております。そして、クリントはトランプ大統領誕生に「ありがとうアメリカ! 私はもう長くは生きられないが、残された数年は素晴らしい時になるだろう」と歓喜のツイートを書き込んだそうです。
・・・・・・・・・・素晴らしい時になるといいんですが。
とりあえず、雑感でした。
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